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「パンチパーマの猫」 群ようこ [本:エッセイ]

パンチパーマの猫

パンチパーマの猫

  • 作者: 群 ようこ
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋(文春文庫)
  • 発売日: 2005/03
7点
群ようこのエッセイは以前かなり好きで読んでいたんだけど、「UNO」だったか何かでの西原理恵子との対談で、淡々とした雰囲気のエッセイと違って、あまりに過激な事を言っていてイメージの差にショックを受けてしまい、しばらく読むのをやめていました。
 
エッセイに関しては書き手に対していい印象をもっていないとどうも読む気になれないのだ。
小説の方は、書き手が嫌いだろうが何だろうが面白ければ平気なんだけど。
原田宗典のエッセイも好きだったんだけど、本人がウツ病と知って読むのをやめてしまった。
原田宗典の場合は、ウツだから嫌というのではなく、コーヒーを飲みながら「シャバダ~♪」とCMソングを口ずさんでしまう、そういうのほほんとした雰囲気が好きで読んでいたのが、背後にとても重いものがあるのか・・・と意識してしまって読めなくなってしまったんだけど。
 
で、長い間離れていたんだけど、ちょっと気が変わって久々に読んでみたら、なかなか面白かった。
もともと群ようこのエッセイは、全部とは言わないけど「おおっ!」っととても共感できる部分があるので好きなのだ。
ちょっと記憶が怪しいんだけど、群ようこのエッセイの中で「自分の日常を書いてお金がもらえるなんていいわねぇ」と言われた事に対し、「みんなが旨く表現できない事をずばり表現できるからプロなのだ」と書いていた気がするんだけど、そんな感じ。
思っていた事が文章で的確に表現されているのが気持ちいい。
 
「日常で出会うおかしな人、妙な癖」と帯にある通り、食費に年1千万も使ってしまう人(何を食べるとそれほど使えるのだろう・・貧乏な私には想像がつかない(^_^;))など群ようこの周囲にいる少し変わった人達の事や、若い頃もてた人が歳を取るとどうなるか?などのエッセイが載っているが、他にも愛猫との事や、結婚向きのタイプとは?、インターネットの匿名掲示板を見て思った事など、群ようこの日常を垣間見せてくれる一冊。
 
インターネットの某匿名掲示板の、いろいろな作家に対する理由の書いていない罵詈雑言を読んで憤慨していたけど、どことは書いていないけど、これってやっぱり2chでしょうか(^_^;)。

 

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