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「ヒマラヤへの挑戦」1・2 [本ノンフィクション:冒険・登山、遭難]

ヒマラヤへの挑戦―8000m峰登頂記録〈1〉

ヒマラヤへの挑戦―8000m峰登頂記録〈1〉

  • 作者: 日本ヒマラヤ協会
  • 出版社/メーカー: アテネ書房
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 単行本
ヒマラヤへの挑戦〈2〉8000m峰登頂記録

ヒマラヤへの挑戦〈2〉8000m峰登頂記録

  • 作者: 日本ヒマラヤ協会
  • 出版社/メーカー: アテネ書房
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 単行本
 
前回書いたエベレスト大量遭難本を何冊か読んだ時、サウスコル、ヒラリーステップ、アイスフォールなどの地形がはっきりイメージできなかったので、カラー写真が巻頭に何枚も載っているこの本を図書館で借りてみた。
 
内容は、日本の登山隊による、ヒマラヤ登頂成功記。
登山参加者による手記がメインで、「記録」という雰囲気が強く、ちょっと単調に感じる部分も。
 
でも、装備への工夫、予算の工面の苦労、ポーターやシェルパとの兼ね合い、など、興味深く読める部分も多い。
また、1950年代から1980年代までの登山の方法の移り変わりが見て取れるのも面白い。
初期の頃は、大量の物資と多人数の隊員とシェルパによる登山がメインだったのが、途中から、少人数で登るアルパインスタイルに変わっていく様子が、登頂成功の年代順に手記が並べられている為、よくわかった。
 
またエベレスト大量遭難の作品に出てくる人物達より(多くが顧客)、さすがに一人一人力量がある人が揃っているなという印象を受けた。
 
「空へ」などを読んでいると、顧客が1つのキャンプとキャンプの間を非常に苦労して登っているのに、ガイドは、登っている途中でトラブルなどで下まで降り、また高所へ戻ってきたりしていて、非常に登るのが大変な場所らしいのに、何でそんな事ができるのだろう?ちょっと違和感を感じたりしたのだが、この本を読むことで、本来ヒマラヤなどの高い山に登る人の多くは、それぐらいの事をこなせるのだという事が推測できた。
 
1巻の方が、
・エベレスト 8848m
・カンチェンジェンガ 8586m
・マカルー 8463m
・ローツェ 8516m
・チョー・オユー 8201m
 
2巻が
・ダウラギリ1 8167m
・マナスル 8163m
・アンナプルナ1 8091m
・シシャパンマ 8027m
 
の登頂記が載っている。
2巻最後のシシャパンマは、他では扱っていない中国側からの登山で、他の登山とは事情が違って興味深かった。
 
まだ1巻のエベレスト登山では、植村直己氏の名前も見られる。
 
5巻まで刊行予定で、世界2位のK2は、3巻に載っているのだが、図書館には2巻までしか入っておらずちょっと残念。 

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