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「アメリカ・インディアンの歴史」「アメリカ・インディアン悲史」白人による搾取と虐殺 [本ノンフィクション:ジェノサイド]

アメリカ・インディアン悲史

アメリカ・インディアン悲史

  • 作者: 藤永 茂
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局
  • 発売日: 1974/01
アメリカ・インディアンの歴史

アメリカ・インディアンの歴史

  • 作者: 富田 虎男
  • 出版社/メーカー: 雄山閣出版
  • 発売日: 1997/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 前に読んだ本多勝一氏のベトナム関係の本で、アメリカとの和平調停に関して、北ベトナム側がアメリカをほとんど信じていないというのがあった。最終的に、北ベトナム側が予測していたよう、停戦の約束は守られず、北爆は酷くなった。
それに関し、「アメリカインディアンの歴史でも、同じ様に約束が破られ、多くのインディアンが虐殺された」という記述があったので、アメリカ・インディアン絡みの歴史書を読んでみた。
アメリカ・インディアンが住んでいた土地を奪い取り、今のアメリカが建国された事は知っていたが、「アメリカ・インディアンの歴史」を読んでここまで酷い事をしていたとは!と正直驚いた。
 
移民直後の白人達が飢えていれば、何の見返りもなく食べ物を分けてくれたアメリカインディアン達に、白人達が与えたのは病気(ヨーロッパから持ち込んだインディアン達には免疫が無い病気、またそれをわざわざ移すような策謀までしている)、土地や権利の剥奪などの惨い仕打ちであったという。
 
アメリカインディアンもいろいろな部族がおり、白人と敵対していた部族ももちろんいるので、一概に一方的に白人がアメリカインディアンを・・・とは言えないが、侵略者である白人と戦うインディアン達の姿勢もわかるし、また敵対していた部族への復讐ついでに、友好的な態度をずっと取っていた部族まで虐殺したりと、白人が行った数々の残虐行為は目を覆いたくなるほどだ。
 
「アメリカ・インディアンの歴史」では、アメリカ先住民たちが、ヨーロッパの国々の争いに巻き込まれ、徐々に土地や権利を剥奪され、不公平な契約や、全く守られない契約の為に、土地を追われ、徐々に住む場所を限定されていく過程や、それと同時に、土地の所有という概念が無かった先住民達の文化に、ヨーロッパの概念を持ち込み、先住民達の文化が徐々に破壊されていく様子が描かれている。
 
 一番辛いのは、その虐殺行為が全く省みられず、アメリカが今現在も似たような事を他の国に対して行っている事だ。
 
「アメリカ・インディアン悲史」は、より詳細にアメリカインディアンの侵略される姿を描いた物だと思うんだけど、これを読み出す直前に「ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実 」を読み、ちょっと精神的に参ってしまったので(珍しい)、途中で挫折し、図書館で借りていた為、返却期限が来てしまった。
 
機会があったらまたトライしたい。
 

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