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「ミニヤコンカ奇跡の生還」人の生命力・精神力に驚愕! [本ノンフィクション:冒険・登山、遭難]

ミニヤコンカ奇跡の生還 (yama‐kei classics)

ミニヤコンカ奇跡の生還 (yama‐kei classics)

  • 作者: 松田 宏也
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2000/10/01
  • メディア: 単行本
  • 7.5点
  •  

    中国ヒマラヤ東部にある7,556mのミニヤコンカ(ミニャコンガとも言うらしい)。

    その山頂付近で遭難した著者の奇跡の生還を綴った本。

    いや、本当に奇跡なのだ、これが。

    山頂付近でビバークしている最中、無線機が凍結の為か壊れキャンプと連絡が取れなくなった著者とパートナー。

    すると後方支援してくれるはずのキャンプは、早々に遭難と判断し、撤退してしまう。

    これぐらいの高い山になると、山のふもとのベースキャンプを始め、登山途中途中にキャンプを作り、支援する人が待機したりする。

    遭難した著者達は、その支援を宛にして必死で下山するのだが、辿り付くキャンプ、辿り付くキャンプ、どれももぬけの空状態。

    食料も水も燃料も尽きた状態になり、ついにパートナーは帰らぬ人となる。それでも下山を続ける著者の精神力と体力、技術(元気な人でも技術がなければ通れないような場所を通過している)には感嘆するしかない。

    結局19日後に著者は救助される。19日。19日だよ!

    過酷な高山で、19日間、まともな水も食料もなく、体力が非常に必要な下山を続けられたという事実は、想像をはるかに越えている。

    また悲惨な状況を描きながらも、著者の筆が明るいのも良い。そして、凍傷の為、足のかなりの部分を切断したにも関わらずまた山登りを続けている著者の姿にも感動。

    とにかく、人間のすごさを実感させてくれる一冊。

    (書いてた感想を途中で吹っ飛ばしてしまって、しばらく感想を書くのを放置してしまった。やっと書いた)。

     


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