「バイオの黙示録」「栞と紙魚子の百物語」諸星大二郎二冊!! [本:コミック]
諸星大二郎の新刊2冊(一冊は出たのが先月だけど)。
「バイオの黙示録」は、DND操作が進んだ未来世界の話。
人間の顔をして意味無く言葉を話す鶏とか、人間の姿をした雑草とか、そういうアイディアを中心にまとめられたオムニバス。
後半数作品は書き下ろしらしいけど、前半の方が好み。
シリアスだけど、変で少しだけコミカル、でもそのコミカルさが不気味・・という諸星大二郎テイストが生きている気がするから。
書き下ろし部分は、コミカル部分が少なく、バイオテクノロジーが進んだ世界の怖さを真面目に書いちゃってるのが残念。
でも面白いよ!!
そういえば、この本の鶏飼育の話をみて、ある映画を思い出した。
今育てられている鶏は、この話のように人間の顔もしていないし、話もしないけど、徹底管理で大量に飼育されているという環境はかなり現代と近いんじゃないだろうか?
現在の食料が、生産ではなく、製造されている事を告発した映画を思い出してしまった。
映画の予告はこちら。
「Our daily bread」という映画らしい。
「スーパーサイズミー」もそうだったけど、このタイプの映画は、日本では扱いが小さい。 この映画も、日本未公開らしい。みたいなー。
「栞と紙魚子の百物語」は、相変わらず、変な世界。
少しまで、ドラマを見ていたので、そのイメージが強くて、少し違和感(^^;)。
ドラマも変だったから。
こちらも、少しコミカルさが薄れたような・・・気のせい??
私もモロボシは好きですが、どちらかと言うと
ハードな作品の方が好きですね。
『暗黒神話』『無面目・太公望伝』『西遊妖猿伝』『海神記』辺りが好きです。
みんなぱらいそさいくだ~
by コステロ (2008-07-25 06:19)
おお、私と反対の好みかもです(^^;)。
シリアス長編シリーズより、シュールな短編の方が好きなんです。
こうやって、いろいろなタイプの話を書けるのが、諸星大二郎のすごいところだとも思うんですけどね(^^)。
by choko (2008-07-26 02:57)