「モノ語り 一題二話」「元祖・体験道」「ふつうのファッション」「わたくし的読書」大田垣晴子 [本:コミックエッセイ]
7点
7.5点
6.5点
ギリギリ7点
大田垣晴子の本、4冊。
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「モノ語り 一題二話」は、タイトル通り、1つのテーマで二つの話。
著者の、物や出来事に対するよもやま話集。
例えば、テーブルという題で「食卓」と「仕事机」に関して語ったり、
辛味調味料の題で「七味」と「柚子胡椒」に関して語ったり。
音の出る人形という題では「チャッキー」と「ハロ」。
映画「チャイルドプレイ」にでてくる殺人人形「チャッキー」と、
ガンダムの「ハロ」という組合せも異色だけど、
怖いものが苦手な著者が、似ていると言われて「チャッキー」をプレゼントされ、
本人もそれを少し認めているというのが衝撃(^^;)。
本人の似顔絵と、チャッキーの共通点って全く無いんですが(^^;)。
徒然なるままに、物について語りました~といった感じのあっさりティストの一冊。
すり鉢とか画材とか、著者がこだわりのある物に関する話は、
参考にもなった。
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「元祖・体験道」は、著者が体当たりで頑張った体験物。
1つの体験で見開き2ページなので、シンプルにまとまっているんだけど、
とにかく体験しているものの数が多いので、すっごく参考になった。
誰でも、1つくらいは、やってみたいなーって思うテーマがあるんじゃないだろうか。
スポーツ系・ダンス系が多く、筋肉痛になりながらも、頑張ってる著者はすごいとも思った。
本人は、運動不足で・・・なんて書いてるけど、元々運動が嫌いって人ならやらないし、
できないんじゃないかな?って事にもチャレンジして、そこそこの結果をだしてた。
スポーツ系では「ボディボード」「スノーボード」「ラフティング」「モトクロス」
「水上スキー」「マウンテンバイク」「ワカサギ釣り」・・その他いろいろ。
一歩間違ったら怪我をしそうな物も入ってるし、最初は怖がってても、
最後には楽しんでしまう著者はすごい!
ダンス系では「フラメンコ」「ベリーダンス」「タップダンス」「着付け舞」・・・etc。
「フラメンコ」ってすっごく難しいのがわかった。
踊りながら着物を着ちゃうという「着付け舞」は変だったよ(^^;)。
タップダンスはちょっとやってみたくなった。
カルチャー系は「シュガーアート」「香水教室」「南京玉すだれ」「フォトジェニックレッスン」・・etc。
「フォトジェニックレッスン」(写真写りをよくする教室)、「クレニオセイクラルワーク」(頭蓋骨マッサージ)
など、知らなかったものや、築地散策なんて体験も入っていて楽しい。
ディープチャレンジという章では、「お見合いの世界」「催眠術」心霊スポット」「自衛隊一日入隊」
「探偵入門」「シャチと泳ぐ」等、本当にディープな体験がいろいろ。
シャチと泳ぐ体験は、すっごく楽しそうで、やってみたーい!!と思ってしまった。
もう少し詳しく知りたいなーと思うものもあったけど、
とにかく体験した種類が多いので、興味があるものも多く、楽しく読めた。
また、著者の写真もたくさん使用されているから、本人を見たい人にもいいかも。
ただ、体験を行ったのが1995~1998年、出版されたのが2002年。
データが古いのが難点。
それでもお勧め!!
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「ふつうのファッション」は、著者の趣味らしい、路上観察の集大成?
銭湯での女性の下着、若母のスタイル、中年女性のスタイル、ラーメンに行列する人・・・etc。
とにかく、いろいろな所で、そこにいる人を観察し、着ている服や髪型のデータを取った本。
並んでいる人がイラストとして書いてあるものあり、
髪型ならショート何人、ロング何人・・・なんてデータ
(といっても数字ではなく、イラストで書いてあり、色などのメモも)のことも。
服装も、Tシャツ5人なら、5個のTシャツのイラストが書いてあり、小さく色などのメモが。
しかし、小さくメモした色や柄の説明をずーっと読むのは辛い。
カラーだったら良かったのに・・と思ってしまう事が度々。
それでも、人のファッションの傾向が見えてくるのは面白かった。
中年女性のスタイルは、完全な実用重視だし、
ファミコンショップに出入りする青年のスタイルにも、傾向がある。
ファッションだけではなく、つり革の握り方なんてのもあった。
10年も前なので、流行のファッションは変わっているけど、
「傾向」は変わってないのかも。
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「わたくし的読書」は、毎回テーマによって、いくつかの本を紹介し、
テーマに対して、著者が本から受けた影響や、本の紹介、著者の見解などが書いてある。
ただ、「本の紹介」という部分はかなり弱く、
例えば「大阪魂!」というテーマでは、
「なにわのアホぢから」「大阪学」「ばかたれ、しっかりせ」
の3冊のタイトルが紹介されているが、本の内容に触れている部分はなく、
大阪人に関するエッセイ的な内容になってしまっている。
「大阪魂!」のような内容の章は多く、
タイトルだけで内容に触れられていない本がたくさん。
もう少し本の説明が欲しかったなーとも思う。
本の紹介・感想は期待せず、イラストエッセイ本だと思って読んだほうがいいかな。
それでも、いくつか気になる本が載っていたので、合格点。
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4冊の中で一番のお勧めは「元祖・体験道」でした。
7.5点
6.5点
ギリギリ7点
大田垣晴子の本、4冊。
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「モノ語り 一題二話」は、タイトル通り、1つのテーマで二つの話。
著者の、物や出来事に対するよもやま話集。
例えば、テーブルという題で「食卓」と「仕事机」に関して語ったり、
辛味調味料の題で「七味」と「柚子胡椒」に関して語ったり。
音の出る人形という題では「チャッキー」と「ハロ」。
映画「チャイルドプレイ」にでてくる殺人人形「チャッキー」と、
ガンダムの「ハロ」という組合せも異色だけど、
怖いものが苦手な著者が、似ていると言われて「チャッキー」をプレゼントされ、
本人もそれを少し認めているというのが衝撃(^^;)。
本人の似顔絵と、チャッキーの共通点って全く無いんですが(^^;)。
徒然なるままに、物について語りました~といった感じのあっさりティストの一冊。
すり鉢とか画材とか、著者がこだわりのある物に関する話は、
参考にもなった。
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「元祖・体験道」は、著者が体当たりで頑張った体験物。
1つの体験で見開き2ページなので、シンプルにまとまっているんだけど、
とにかく体験しているものの数が多いので、すっごく参考になった。
誰でも、1つくらいは、やってみたいなーって思うテーマがあるんじゃないだろうか。
スポーツ系・ダンス系が多く、筋肉痛になりながらも、頑張ってる著者はすごいとも思った。
本人は、運動不足で・・・なんて書いてるけど、元々運動が嫌いって人ならやらないし、
できないんじゃないかな?って事にもチャレンジして、そこそこの結果をだしてた。
スポーツ系では「ボディボード」「スノーボード」「ラフティング」「モトクロス」
「水上スキー」「マウンテンバイク」「ワカサギ釣り」・・その他いろいろ。
一歩間違ったら怪我をしそうな物も入ってるし、最初は怖がってても、
最後には楽しんでしまう著者はすごい!
ダンス系では「フラメンコ」「ベリーダンス」「タップダンス」「着付け舞」・・・etc。
「フラメンコ」ってすっごく難しいのがわかった。
踊りながら着物を着ちゃうという「着付け舞」は変だったよ(^^;)。
タップダンスはちょっとやってみたくなった。
カルチャー系は「シュガーアート」「香水教室」「南京玉すだれ」「フォトジェニックレッスン」・・etc。
「フォトジェニックレッスン」(写真写りをよくする教室)、「クレニオセイクラルワーク」(頭蓋骨マッサージ)
など、知らなかったものや、築地散策なんて体験も入っていて楽しい。
ディープチャレンジという章では、「お見合いの世界」「催眠術」心霊スポット」「自衛隊一日入隊」
「探偵入門」「シャチと泳ぐ」等、本当にディープな体験がいろいろ。
シャチと泳ぐ体験は、すっごく楽しそうで、やってみたーい!!と思ってしまった。
もう少し詳しく知りたいなーと思うものもあったけど、
とにかく体験した種類が多いので、興味があるものも多く、楽しく読めた。
また、著者の写真もたくさん使用されているから、本人を見たい人にもいいかも。
ただ、体験を行ったのが1995~1998年、出版されたのが2002年。
データが古いのが難点。
それでもお勧め!!
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「ふつうのファッション」は、著者の趣味らしい、路上観察の集大成?
銭湯での女性の下着、若母のスタイル、中年女性のスタイル、ラーメンに行列する人・・・etc。
とにかく、いろいろな所で、そこにいる人を観察し、着ている服や髪型のデータを取った本。
並んでいる人がイラストとして書いてあるものあり、
髪型ならショート何人、ロング何人・・・なんてデータ
(といっても数字ではなく、イラストで書いてあり、色などのメモも)のことも。
服装も、Tシャツ5人なら、5個のTシャツのイラストが書いてあり、小さく色などのメモが。
しかし、小さくメモした色や柄の説明をずーっと読むのは辛い。
カラーだったら良かったのに・・と思ってしまう事が度々。
それでも、人のファッションの傾向が見えてくるのは面白かった。
中年女性のスタイルは、完全な実用重視だし、
ファミコンショップに出入りする青年のスタイルにも、傾向がある。
ファッションだけではなく、つり革の握り方なんてのもあった。
10年も前なので、流行のファッションは変わっているけど、
「傾向」は変わってないのかも。
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「わたくし的読書」は、毎回テーマによって、いくつかの本を紹介し、
テーマに対して、著者が本から受けた影響や、本の紹介、著者の見解などが書いてある。
ただ、「本の紹介」という部分はかなり弱く、
例えば「大阪魂!」というテーマでは、
「なにわのアホぢから」「大阪学」「ばかたれ、しっかりせ」
の3冊のタイトルが紹介されているが、本の内容に触れている部分はなく、
大阪人に関するエッセイ的な内容になってしまっている。
「大阪魂!」のような内容の章は多く、
タイトルだけで内容に触れられていない本がたくさん。
もう少し本の説明が欲しかったなーとも思う。
本の紹介・感想は期待せず、イラストエッセイ本だと思って読んだほうがいいかな。
それでも、いくつか気になる本が載っていたので、合格点。
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4冊の中で一番のお勧めは「元祖・体験道」でした。
2009-04-23 21:09
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