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「ダイエットやめたらヤセちゃった」「知的アンチダイエット生活」いろいろなダイエッに飛びついている人に [本:ダイエット・掃除・クッキング]


ダイエットやめたらヤセちゃった―アンチダイエット・スリミングの魔法 (sai books)

ダイエットやめたらヤセちゃった―アンチダイエット・スリミングの魔法 (sai books)

  • 作者: 夏目 祭子
  • 出版社/メーカー: 彩雲出版
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 単行本

7.5点


知的アンチダイエット生活

知的アンチダイエット生活

  • 作者: 夏目 祭子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/09/01
  • メディア: 単行本

5点


数々のダイエットに挑戦し、摂食障害にまでなった著者が、
ダイエットをやめた途端痩せたという体験を綴った本「ダイエットやめたらヤセちゃった」。

リセットダイエット、マイクロダイエットなどの置き換え、痩身エステ、ブルブルマシーンのようなダイエット器具、痩せるために、いろいろなダイエット方法や道具に飛びついたという著者。

その経験を元に語られる、巷に溢れるダイエット情報の多くがまやかしであるという著者の話は、
いろいろなダイエットに次々に飛びついている人に是非読んで欲しいと思った。

結局、「無理な我慢をしてするダイエット」や「何かに頼ったダイエット」というのは
効果が無いならまだよくて、太りやすい体になったり、大幅にリバウンドしたり
最悪の場合摂食障害になったり、いい事は一つも無いんだってことがわかるんじゃないかと。

また、今の日本の女性に蔓延する「ダイエットしなければ」「痩せていなければ」という価値観が
マスコミやダイエット産業によってどのように作られていったかなどの記述はかなり面白い。

私が若い頃は中肉中背が一番(当時のアイドルは今見るとみなポッチャリ)だったのが、
いつの間にか「かなり痩せていないと普通と見なされない」という価値観に変わっていて、
びっくりしたのだけど、そのあたりの国民意識の操作・洗脳なんて話も載っている。

「ダイエットは我慢だと思ってる人」「楽して痩せられる「何」かがあると思っている人」
「いろいろなダイエットに飛びついては失敗している人」「これからダイエットをしようと思っている人」
いろいろな人にお勧め(^_^)。

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「ダイエットやめたらヤセちゃった」の著者が、

「ダイエットするほど痩せにくくなる理由」
「ダイエットすると逆に太りやすくなる理由」
など、体の仕組みとダイエットの関係を述べた本。

・・・・・・・・著者の熱意はわかるんだけど、超読みにくいです。

「何でダイエットすればするほどやせにくくなるか」
「何で自分はダイエットを止めたらやせたのか」etc・・・それらの疑問に対し、
自分の持論と、それを裏付ける体験談や科学的根拠、他の人の例・・・を切れ間無く延々と、
そしてくどくどと、すごい勢いで話し続けてる・・・って感じの文章になってしまってる。

そして、この本の問題は、列挙されるいろいろな説が、
全部持論の正当性に結び付けられてしまっていること。

知識・事例がずらずらと羅列された後、著者の持論に戻っていくというのを繰り返すので、
同じ主張がでてくることも多く、とてもくどく感じる。

「最初に自分が正論」というポジションがあり、後付で科学的根拠を持ってきているものが多いので、
「ほんとかな~???こじつけっぽいぞ」ってのも多い。

「夜食べないで寝たら」次の日、体重は減ったけど、体脂肪率はアップ。
栄養が足りなくて筋肉が減った。
「夜、油っぽいものをしっかり食べたら」体脂肪率が2%も下がった、これは油が補給された為、
寝ている間に脂肪が使われた。

とか書いてあったりする。
体脂肪率って体内の水分で大幅に変動するのは周知の事実だし、
体脂肪2%って、数値をそのまま受けとれば、1キロくらい体脂肪が減ったことになる。
寝ているだけで、そんなのありえないと思うのだけど、それを堂々と主張してしまう。

上記の例のように、「思い込みに、どこからか得た知識を合体」させているものも多い気が。
まぁ、この著者の場合消費カロリーや摂取カロリーを意識する「カロリー至上主義」にも懐疑的なので、
体脂肪1キロ減らすのに7200kcal消費する必要がある・・・なんていうごく一般的な説ですら、
自分の主張には関係ないのかもしれないけど(^_^;)。

もう一つ気になったのは、「自分がそうだから、みんなもそうなはず」というのが中心にきている事。

食の好みも、生活も、体質も、体系も、みんな違う。

それなのに、「自分がたくさん食べるようになったから痩せた。だからみんなもそうなはず」
って論調が続く。

例えば、「飲み会に行くと痩せる」の章では、最初に大まかな食べ方の注意が載っている。
そこは、「副菜を多く」とか「いろいろな食材を」とかよく言われていることがメインなので納得できる。

ところが具体例になると「糖質たっぷりのお酒のおかげか炭水化物は欲しくならない」と
自分の話が始まり、それを元に自分の飲み会での食べ方が延々と語られる。

「だから飲み会が続くと痩せる」と結論づけられても、お酒を飲む時、
一緒に炭水化物類をしーーっかり食べちゃう私はその時点で、かやの外。
「自分は食べたくない」から「みんなも食べたくないはず」という前提で語られるので、
炭水化物をどうすればいいのかは、全く触れられていないし(^^;)。

最初の注意点だけで十分だし、補足なら汎用性があるものがいいのに、
延々と「自分語り」が続くので、その点にも辟易。

指南書のように見えて、結局体験談から抜け出せていない。
体験談ならいいのだけど、啓蒙本になってしまっているところに問題があるような。

参考になる部分もあったし、情報量はすごく多いので、
ダイエットについて科学的な事をいろいろ知りたい人にはいいのかも。
でも上記したように、かなり読みにくいし、「???」って思う部分が多いのも確か。

「ダイエットやめたらヤセちゃった」の方が1個人の体験談として面白いし、
読みやすいので、こちらの方がお勧め。

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