「第二次世界大戦紳士録」ホリエカニコ著:独軍・旧日本軍の歴戦の兵士たちのエピソード集。面白い!! [本ノンフィクション:戦争・戦記]
8点
ちょっとした紹介記事を読んで面白そうだったので図書館で借りてみた。
第二次世界大戦に関する人々の文章による読み物かと思ったら、
独軍・旧日本軍兵士達の漫画(オールカラー)によるエピソード集でした。
これが面白かった!大当たりV(≧∇≦)V!!
ドイツ軍では、ヒトラー、ゲッペルス、ロンメル将軍など、誰でも知ってる有名な人から、
建築家でもあったシュペーア、冷酷さで恐れられたラインハルト・ハイドリヒ・・・など、
歴史に詳しい人なら知っているだろう人まで、いろいろ紹介されています。
漫画は4等身のコミカルタッチだけど、人物の肖像画は美々しいです。
特にドイツ軍は、どの人も美形~!!に書かているので、
思わずネットで写真を確認してしまった(^^;)。
旧日本軍では、山本五十六をはじめ、大和最後の艦長森下信衛、
武蔵最後の艦長猪口敏平、硫黄島の司令官栗林忠道や、
オリンピックメダリストでもあったバロン西、
2.26事件の栗原安秀、中橋基明・・・などこれまた多彩。
日本軍の方は、ドイツ軍に比べると美形に書かれてない方も(^_^;)
(山本五十六なんてすごいぞっ!)。
この本の何が良いかって、戦記などでは取り上げられない
一人一人の人柄が偲ばれるちょっとしたエピソードをいろいろ
ピックアップしてること。
スターリングラード攻防戦で戦った陸軍中将パウルスは
一日に二度入浴して軍服を着替える潔癖症だったのに、
ペットのガチョウをこよなく愛していたとか、
硫黄島で栗林中将の補佐を務めた中根兼次中佐
(映画「硫黄島からの手紙」では最後まで栗林と一緒にいた
地味なおじさん)が、歩兵戦闘の神と呼ばれ、
かなりの豪傑だったとか(それを思わせる手紙が載ってる)、
「おおっ!」って思うエピソードや、「クスッ」って笑ってしまうエピソード
(ほのぼの系だけでなくブラック系もあり)、
ほろっと切なくなるエピソードなどが満載。
またどれも、紹介している人物に対する著者の愛情が感じられるのもいい。
これを読んでから、戦記物を読めば、
単なる「司令官」などの認識で終わってしまう人たちが
どんな人だったのかにまで思いを馳せられより深く読めそう。
もっといろいろな人を紹介して欲しいなー。
図書館で借りたけど、「買っちゃおうかなO(≧▽≦)O」って思ってます。
第二次世界大戦関連の戦記物をよく読む人にお勧め~!!
そういうのにあまり興味が無いって人でも、
読むと第二次世界大戦に興味をもつようになるかも!
とにかく好みの本でしたO(*^▽^*)o~♪
これは、なんだか面白そうですね。
ドイツ軍、好きなんですよ。f(^ー^;
映画「戦場のピアニスト」の
将校役のトーマス・クレッチマン、素敵です。
がぜん、興味津々。
地元の図書館に置いてあるかなあ?
買って損無しなら、買おうかな。(^_^)b
by rudies (2010-01-21 11:32)
rudiesさん
ドイツ軍に興味があるなら、かなり楽しめるかもしれません(^^)。
図書館にあるといいですね~♪
コミックだけど、このタイプなら本屋で、中身の確認もできる気が。
ワイド版でかなり大きいです。
「戦場のピアニスト」気になってるけど、見てないのですよね~。
評判いいですよね。
「ヒトラー最後の12日間」も。
この本の最後に、「ヒトラー・・」のなどの映画紹介があるのですが、
これを読むと、第二次世界大戦関連の映画が見たくなってしまいます(^^)。
by choko (2010-01-21 17:36)