「判決から見る-猟奇殺人ファイル」丸山佑介著:判決が載っているのは面白いけど [本ノンフィクション:実録犯罪・犯罪史]
6点
日本国内の有名な殺人事件を、その判決まで追った本。
確かに、犯罪の内容は知っていても、その判決まで知っている事件は少ないので、
その意味では参考になる。
ただ、新潮45編集部による「悪魔が殺せとささやいた」「殺戮者は二度笑う」などの、
国内の殺人事件を扱ったシリーズを読んでいると、事件内容自体に目新しい物が少なく、
判決の数ページだけが新鮮という結果にも。
判決の考察も、ページ数が少なく、掘り下げきれていない感じ。
それら国内の犯罪関係の本を読んでいない場合、事件の概要が詳細ではない為、
それはそれで、物足りないだろうし。
ちょっと中途半端な印象がぬぐえない。
扱っている事件は、
・練馬一家五人殺人事件
・深川通り魔殺人事件
・連合赤軍山岳ベース事件
・寿産院もらい子殺し
・自殺サイト連続殺人事件
・広島タクシー運転手殺人事件
・北九州監禁殺害事件
・逆恨み殺人事件
・藤沢悪魔祓い殺人事件
・パリ人肉殺人事件
・奈良小一女児誘拐殺人事件
・佐世保小6同級生殺害事件
・市川一家殺人事件
・名古屋アベック殺人事件
・大阪姉妹殺害事件
・淀川ダンベル殺人事件
・ロボトミー殺人事件
・栃木実父殺し事件
・日野OL放火殺人事件
・尾上力連続強姦放火事件
・夕張保険金殺人事件
・トリカブト保険金殺人事件
・和歌山毒カレー殺人事件
と、件数はかなり多め。
サクサク読めるので、この手の国内犯罪とその判決をザッとチェックしたい・・って人はいいかな。
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