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「第9地区」アカデミー賞ノミネート作品。面白かったけど、思ったより真面目に作ってあった [映画:SF・アクション]

アリス・イン・ワンダーランド」と「第9地区」どちらを見に行こうか悩んだけど、
ネットで「アリス」の評判がイマイチだったので、「第9地区」に。

今まで無かったテイストのファーストコンタクトもの。

南ア、ヨハネスブルグ上空に、巨大UFOが出現。
中には、栄養失調状態の、宇宙人が大量に。
地球側は、宇宙人難民達を保護し、ヨハネスブルグ近郊に住まわせるが、
宇宙人達は、野蛮でどうしようもなく、宇宙人居住区はまたたくまにスラムに。
近隣で犯罪を頻繁に起こし、住民から排斥運動が。
宇宙人を都市近郊から遠い場所に強制的に移住させる計画の責任者に任命された主人公ヴィカス。
しかし、彼はとんでもない自体に陥る事に。

舞台は南ア、ヨハネスブルグ。
「人間専用」などの看板や、強制移住など、アパルトヘイト、人種差別を連想させるエピソードや、
台詞がいたるところに散りばめられている。

その辺がアカデミー賞にノミネートされた理由なのかな?

主人公ヴィカスは、平凡で真面目で気のいい、でも鈍感なタイプ。
普通は脇役でしか無いタイプの彼が主人公なのが
胡散臭さとリアリティを醸し出してて、なかなかいい。

すごい技術を持ち、武器も地球にはない高性能なものを持っているにも関わらず、
それを活用せず、猫缶を奪いあったり、ゴミを漁ってたりする宇宙人もいい味だしてる。
途中出てくるパワードスーツもカッコよかったし。

と、なかなか楽しめた映画なんだけど、「ブレインデッド」を作ったピーター・ジャクソン制作、
低予算で、とんでもない宇宙人が出てくる・・・という前評判から、もっともっと
キワモノを期待してしまっていたので、ちょっと肩透かし。

真面目にキテル映画を作ってるという感じで、本気でイカレてるわけじゃなかった。
血肉だけは、かなりの量飛び散ってますが(^_^;)。

まぁ、そのおかげで、野蛮そうな宇宙人より、
強欲な人間の方が醜いというはっきりとしたテーマが見えたし、
途中、中だるみが少しあるものの、ストーリーも楽しんで見られるものになってるんだけど。

低予算の方も、そこまでそれを感じさせるものではなかった。
ジョン・カーペンターが学生時代に撮ったという「ダーク・スター 」(こよなく愛してる映画♪)の
ビーチボールに何か貼り付けたような宇宙人みたいな、
死ぬほどチープな宇宙人を期待した私もバカなんですが(^_^;)。
ブレア・ウィッチ・プロジェクト」みたいに
低予算でもアイディア次第でどうにかなるタイプの映画と違って、
SF映画は低予算なのがはっきりでるので、すっごくチープなんだろうなーと勝手に思ってしまったのだ。
宇宙人の造形とか、あまり公開されてなかったし。

ちゃんと考えれば「ブレインデッド」や「ダークスター」みたいな映画が
アカデミー賞にノミネートされるわけがないんだけど(^_^;)。

ということで、私みたいに「変」な期待をしないで観にいけば、十分楽しめる映画だと思います。
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