「のはなし」「のはなしに」伊集院光のエッセイ集 [本:エッセイ]
7点
6.5点
伊集院光のエッセイ本。
「あ」~「ん」までのサブタイトルにちなんだショートエッセイ集。
「のはなし」の方は、文庫版「のはなし にぶんのいち~イヌの巻~ (宝島社文庫 C い 6-1)
」「のはなし にぶんのいち~キジの巻~ (宝島社文庫 C い 6-2)」も出ていて、
文庫版の方は変な写真が掲載されてて、それがすごく面白いらしい。
この本、すごく評判が良いみたいなので、図書館で借りたんだけど、
個人的には「玉石混交」という感じでした。
面白い話は、確かに面白い。
「ゴキブリの足の進化ネタ」とか、すごく好き~!!っていくつか話もある。
デブゆえの苦労話も面白かった。
でも、どうでもいいなーって思える話も多数。
二冊目「のはなしに」の方は、明らかにネタ切れで、
ちょっとした出来事を、無理やりふくらませてネタにしてるものも多く(1でもそういう時あったけど)、
その辺は正直つまらなかった。
壊れたソファーを野球選手に見立てて、引退話にするとか。
二冊目も、好きな話はいくつかあったけど、一冊目に比べると石が多すぎて、評価低め。
特に前半は、キレイに落とそうと狙っているのが見え見えで、逆に冷めちゃう話も。
「石原良純に、意図無く天気の話をしたら、ひどい目にあった」なんて話は、
石原良純がやりそうな事が書いてあって、すごく笑ったけど。
伊集院光は、あまり気負わないで書いた方が面白い気がする。
この本に載ってた、息継ぎが下手で、息継ぎ無しでプールで25m泳いで、
倒れて保健室・・・ってのはホントなのかな?
私も小学生の頃、息継ぎが下手で、25mは息継ぎ無しで泳いでたけど、
特に問題なかったし、潜水で25m泳げたぐらいだし・・・。
ちなみに、私が息継ぎが出来なかったのは「長い髪の毛が、息継ぎの時顔を覆って邪魔していたから」、
というものすごく単純な事に気がつき(早く気がつけ!)、
プールでは髪の毛をしっかりしばるようにしたら、簡単にできるようになりました(^_^;)。
昔は、髪の毛が長くても、しばれとか言われなかったんだよね(今はうるさいはず)。
話がそれちゃったけど、「伊集院光」がどんな人なのかはわかる本。
子供の頃、すっごくヤンチャだったとか、割と気配りの人だとか、
意外だったこともいくつかあったけど、予想通りって事の方が多かったかな?
三谷幸喜と清水ミチコの対談をまとめた「いらつく二人」
(だと思った、このシリーズ3冊出ててどれ読んだか忘れた)は、三谷幸喜のひととなりがわかる。
伊集院光も三谷幸喜も、どんな人かあまり興味は無かったんだけど、
三谷幸喜が微妙に変な人で、その掴みどころのなさ、多面さ、わからなさがすごく面白かった。
それに比べると伊集院光は普通の人だった。
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