「シュルレアリスム展」(国立新美術館)を見てきた♪ [美術展・博物館等]
国立新美術館で2011年2月9日(水)~5月9日(月)まで開催の、
「シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥーセンター所蔵作品による-」を見て来た♪
前から楽しみにしていた展覧会♪
「ダダイズム」から始まる、自動筆記、コラージュ、優美な屍骸、神話・・・・
シュルレアリスムの系譜を、絵画、オブジェ、写真などで見ることができた。
「赤いモデル」「秘密の分身」(チケットの絵)「旅の思い出」「夏の行進」「陵辱」など、
大好きなマグリットの絵も、展示されてた♪
マグリットを見に行ったと言っても過言ではないので、大満足。
「ダヴィッドのレカミエ夫人」という、ブロンズの作品も展示。
マグリット、こういうのも作ってたんですね~!
他に、ダリ、キリコ、エルンスト、ミロ、タンギー、デュシャンなども。
私は、ダリやマグリットなどの写実的で不条理な世界タイプの絵が好きで、
抽象画につながっていくタイプの絵に関しての知識は皆無。
今回展示されている自動筆記の抽象的な作品、抽象画とどう違うんだろ???
とか思ってしまった(^^;)。
抽象画的なミロは好きだけど、今回展示されてる中には、好きな作品が無くて残念。
超現実的な絵や抽象的な絵、いろいろな系統の絵を描いてて、
以前から掴みどころが無いと思っていたエルンストは、やっぱり掴みどころが無いのを再認識。
アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」から始まったとされるシュルレアリスム。
出版物などの展示も多数。
この出版物やちらしからは「シュルレアリスム」という芸術活動に、
当時参加していた芸術家の熱気のようなものが伝わって来た。
「眠るパリ」「ヒトデ」「黄金時代」「アンダルシアの犬」などのシュルレアリスム映画の上映も。
一つの部屋で、左右の壁を使って2つの映画を同時上映してたので(音や翻訳無し)、
その空間自体がシュール(^^;)!
ちゃんとした上映会は、2月26日(土)と4月9日(土)に行われるようです。
「アンダルシアの犬」は、眼球をカミソリで切断!という衝撃シーンの事を、
昔から知ってたけど、ちゃんと見たのは今回が初めて。
見られて嬉しい♪
シュルレアリスムの流れや、系統に関して、大雑把にわかる展覧会だったけど、
各ブースの説明は、パッと読んだだけでは「何が何だか??」の
「シュルレアリスム宣言」などの翻訳だったりしたし、作品によっては意図がわからないのもあったので、
「音声ガイド」を借りた方がより楽しめる気が。
一つ一つの作品に関しての注釈が少なく、
今まで「音声ガイド」を借りれば良かった~と思ったことは無かったけど、
今回は「借りるべきだった」と後悔。
テーマがテーマだけに、来ている人の年齢層は低め。
いつもだと、ご年配の方がすごく多くて、私でも平均年令より下なんじゃないか??と
思えるような客層だったけど、今回は若い人が多かった。
展示品には、「進撃の巨人」(リンク先感想)のように、
デッサンの微妙な狂いや下手だからこそよりグロくおぞましく感じるものや、
屠殺場の写真、エログロ的なものなど、衝撃的な内容も多かったので、
ご年配の夫婦が仲良く見るというのには、確かに向かない気も(^^;)。
でも、シュルレアリスムが、現在に多大な影響を与えている事や(漫画みたいだなーと思ったものも)、
そのいろいろ包括した幅広い作風など、興味深い展覧会なので、
シュルレアリスムに興味がある方はどうぞ(^-^)ノ。
行ったのが平日の昼間だったのもあって、それほど混んでなく、ゆったり見れました。
人気のある展覧会は、平日昼間でも混むので、休日もそれほど混まないのでは?
↑公式サイトでは、上記の絵の人気投票も行ってます。
見たい方は公式サイトへ。
ジャクソン・ポロックの「月の女が円を切る」が気に入りました。
タンギーも良かった。
でも、マグリットが好きだからマグリットに投票♪
シュールレアリスムの絵画は私も結構好きなんですが
文学となると、これほど読むのが辛いジャンルも
ないんじゃないか、と思いますね。
あまりにも前後の脈絡なく物語が進行していくので、
情景を思い浮かべたり、理解したりするのに
モノスゴーク労力がかかって全然先に進めない。
まして短編とかだと“物語”と呼べるようなものすらなく、
“ただ一つの場面を切り取っただけ”のようなものも多いですし。
それとシュールレアリスムの作品には
「コレって狙いすぎなんじゃない?」と思うようなものもあって
その辺、わりと難しいですよね。
by コステロ (2011-03-08 11:03)
コステロさん
シュルレアリスムは、詩から始まってますが、ちょっと読んで、
即投げました~~!
シュルレアリスムの文学系をちゃんと読んでるとは、コステロさんすごい!!
>「コレって狙いすぎなんじゃない?」
なんとなく、この感じわかります。
今大学の文化祭などに行くと見られそうな絵なんかもあったり。
その手ので一番インパクトあったのは、ジャンプなどの漫画雑誌に、
子どもが出したモンスターなどのアイディア図みたいなの。
絵に説明付いているので余計に。
今はありふれてるけど、最初にやるってのが重要だったりもするのでしょうね~(^^;)。
デュシャンの有名な「泉」なんて、その後誰でもできそうだし(爆)。
by choko (2011-03-08 18:56)