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「コロンバイン銃乱射事件の真実」デイヴ・カリン著:この事件の根底はマスコミの報道とは違っていた! [本ノンフィクション:実録犯罪・犯罪史]

コロンバイン銃乱射事件の真実

コロンバイン銃乱射事件の真実

  • 作者: デイヴ・カリン
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2010/07/10
  • メディア: ハードカバー
7点

生徒二人が、コロンバイン高校内で銃を乱射し13人が殺害された。
映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」のタイトルの元にもなっているこの事件。

落第生でいじめられっ子だった二人が、復讐をはかった・・・その他いろいろなエピソードが、
マスコミを通して広められた。

しかし、真相は、全く違っていた。
捜査当局が隠蔽していた様々な証拠、膨大な資料やインタビューを通して、
この事件の真相と、何故二人が、このような事件を起こしたのか、
どうしてマスコミが真実とはかけ離れた報道をすることになったのかを追求している。
Wikiのコロンバイン高校銃乱射事件の記述ともいくつかの違いが見られる。

頑張って調べているのはわかるんだけど、事件当日の事、犯人のエリックと、ディランが、
犯行に至るまでの行動や生育歴、被害者や被害者の身内、捜査官、犯人の親などの詳細、
マスコミの報道、この事件への教会の関与、全米の反応・・・・・とあれもこれもと載せている上、
話題も時間軸もあちこちに飛ぶため、とても散漫な印象で読みにくい。

もっと、章ごとにテーマがまとまっていれば、もう少し読みやすかった気が。

調べたことを全部伝えたい!!って事なのかもしれないけど、
この本の一番のテーマ、犯行に至った犯人二人の心理すら、分散して書かれている為、
本書で取り上げられている多くの話題の中に埋もれてしまっている感が。
エリックがサイコパスであり、それを示す兆候を、彼の日記や周囲への態度から紐解いているので、
それなりに面白いんだけど、「サイコパスだから何?」という印象が。
「サイコパスであった」=「衝撃的事実」って扱いを本書ではしているのだけど、
サイコパスであったことが衝撃的事実とつながる話の展開になっていないというか、
雑多な情報に埋もれてサイコパスの怖さが伝わって来ないというか・・・。

またアメリカでは、かなり衝撃的な事件だったようだけど、日本ではそこまででも無かったので、
あまり細かいところまで説明されてしまって、少し食傷気味な部分も。

この事件について、元々興味があってより詳しく知りたい人向け。
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