SSブログ

「エベレスト登頂請負い業」村口徳行著:登山のスケジュール管理がメイン? [本ノンフィクション:冒険・登山、遭難]

エベレスト登頂請負い業

エベレスト登頂請負い業

  • 作者: 村口徳行
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2011/04/15
  • メディア: 単行本

5点

映像カメラマンとして、多くのエベレスト登頂に同行した著者による、登頂同行記。
著者本人によるエベレスト登山他、三浦洋一、野口健、渡辺玉枝、
三浦雄一郎との同行記が載っている。

帯に「日本人最多登頂の映像カメラマンが明らかにするサミッターたちの登り方」というキャッチと、
上記4名の名前が。

今まで読んだ登山物で、アルピニストの性格によって登山スタイルや、
登山中の行動がずいぶん違うのは知っていたし、その違いは面白かったので、
そういうのを期待したのだけど、違ってました。

登山スタイルや行動ではなく、登山スケジュールの詳細がこの本のメイン。
順応に高度○○メートルで×日、休養△日・・・というのが、細かく書いてある。
順応と休養に関する話が中心という感じが。
自分が登山をする訳ではないので、あまりスケジュールには興味が持てなかったので点数低め。

サミッター一人一人に関しては、「体力があって強い」「信頼できる」などの無難な印象が語られていて、
ほとんど得るものは無かった。
野口健に関してだけは「何も考えていないヤツ」とか、ちょっと辛口な部分もあったけど、
ちょっとだけだったし、「いいやつ」というフォローも。

4人のサミッター、登山の様子、登山のスケージュルと実際の行動、
そして著者の映像カメラマンとしての心構え、行動、登山時の撮影など・・・いろいろ書いてあるけど、
どれもあっさりし過ぎていて、読み物というより「記録」という感じ。
著者の登山に対する考えはちょこちょこ述べられているので、記録エッセイ??
状況説明がかなり少ないので、エベレスト登山の臨場感をあまり感じられなかったのも残念。
補足説明も少ないので、登山をしなくて、登山物をあまり読んでいない人だと、
状況がかなりつかみにくい気も。

著者が考える順応・休養のスケジュールや、著者が考える登山スタイルを知りたい人や、
本書で取り上げられている4人に関してちょっとした情報でも欲しいって人向け。
読み物として「エベレスト登山物」を読みたい人は、別の本を読んだ方が楽しめると思う。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 2

SIVA

ちょこさんの読後感を読むと、
実際に真剣に登山をしている方が読むと楽しい本なのかな?
とやっぱり思います。
一種、マニア本っぽいですね(汗

そして、辿り着きましたので、ご報告まで。←メイン?すみません(汗



by SIVA (2011-07-09 00:07) 

choko

SIVAさん

そうですね、実際登山してる人向けな感じがしました。
私は「読むだけ派」なので、実際登山をしている人がどう思うかは
わからないのですが(^^;)。

あっ、わかりましたか♪
良かったら申請して下さい(^-^)ノ。
by choko (2011-07-09 01:34) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。