「エベレスト登頂請負い業」村口徳行著:登山のスケジュール管理がメイン? [本ノンフィクション:冒険・登山、遭難]
5点
映像カメラマンとして、多くのエベレスト登頂に同行した著者による、登頂同行記。
著者本人によるエベレスト登山他、三浦洋一、野口健、渡辺玉枝、
三浦雄一郎との同行記が載っている。
帯に「日本人最多登頂の映像カメラマンが明らかにするサミッターたちの登り方」というキャッチと、
上記4名の名前が。
今まで読んだ登山物で、アルピニストの性格によって登山スタイルや、
登山中の行動がずいぶん違うのは知っていたし、その違いは面白かったので、
そういうのを期待したのだけど、違ってました。
登山スタイルや行動ではなく、登山スケジュールの詳細がこの本のメイン。
順応に高度○○メートルで×日、休養△日・・・というのが、細かく書いてある。
順応と休養に関する話が中心という感じが。
自分が登山をする訳ではないので、あまりスケジュールには興味が持てなかったので点数低め。
サミッター一人一人に関しては、「体力があって強い」「信頼できる」などの無難な印象が語られていて、
ほとんど得るものは無かった。
野口健に関してだけは「何も考えていないヤツ」とか、ちょっと辛口な部分もあったけど、
ちょっとだけだったし、「いいやつ」というフォローも。
4人のサミッター、登山の様子、登山のスケージュルと実際の行動、
そして著者の映像カメラマンとしての心構え、行動、登山時の撮影など・・・いろいろ書いてあるけど、
どれもあっさりし過ぎていて、読み物というより「記録」という感じ。
著者の登山に対する考えはちょこちょこ述べられているので、記録エッセイ??
状況説明がかなり少ないので、エベレスト登山の臨場感をあまり感じられなかったのも残念。
補足説明も少ないので、登山をしなくて、登山物をあまり読んでいない人だと、
状況がかなりつかみにくい気も。
著者が考える順応・休養のスケジュールや、著者が考える登山スタイルを知りたい人や、
本書で取り上げられている4人に関してちょっとした情報でも欲しいって人向け。
読み物として「エベレスト登山物」を読みたい人は、別の本を読んだ方が楽しめると思う。
ちょこさんの読後感を読むと、
実際に真剣に登山をしている方が読むと楽しい本なのかな?
とやっぱり思います。
一種、マニア本っぽいですね(汗
そして、辿り着きましたので、ご報告まで。←メイン?すみません(汗
by SIVA (2011-07-09 00:07)
SIVAさん
そうですね、実際登山してる人向けな感じがしました。
私は「読むだけ派」なので、実際登山をしている人がどう思うかは
わからないのですが(^^;)。
あっ、わかりましたか♪
良かったら申請して下さい(^-^)ノ。
by choko (2011-07-09 01:34)