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「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」を見た!これはハガレンじゃない(-_-メ)!! [映画・特撮・アニメ]

2011年7月2日(土)から公開の「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」を見てきました。

コミックの連載も終わり、寂しさいっぱいな気分を癒してくれるかと思ったハガレンの新作映画。
その気分を踏みにじるような映画でした。

これを作ったスタッフは、「鋼の錬金術師」に思い入れが少しでもあるの?と問い詰めたくなったぐらい。
「鋼の錬金術師」の名前と設定の一部を使った、ナウシカやラピュタへのパロディ、
もう少しよく言えば、オマージュとしか思えなかった。

この作品で書きたかったのは、ヒロイン・ジュリアと、
二つの大国の間で悲惨な生活を強いられるミロス人達の悲哀と、独立のための熱意。
元々のハガレンの設定って、この映画ではいらないものだと思う。
ハガレンの登場人物でちゃんとでてるのは、エドとアルだけ。
他にロイやウェンリーがちょっと。
でも、エドとアルだっていてもいなくてもいいって感じ。
どう見ても、主人公はジュリア。

子供の頃、親の研究の為に蔑まれ、結局追われるように去ったミロスに、戻ってきたジュリア。
過去は忘れてミロスの人々の為、聖地ミロスの丘を取り戻そうとする。
ジュリアは、健気で勇敢でみんなに慕われてる・・・まるでナウシカのようなキャラ。
キャラクターはナウシカタイプだし、彼女への町の人々の接し方もナウシカを思わせるんだけど、
何故彼女がそんなに特別なのか、みんなが特別扱いするのか観てる側には全く伝わってこない。
「ナウシカみたいなキャラ」だからそうなるんだ・・・って感じ。
もっと勇敢でミロスのために頑張ってる女性キャラもいるのに。

また世界観も、整合性がない。
ミロスの持つ秘密を中央が知らなかったとは思えないし、ナウシカやラピュタのような世界観を、
ハガレンの世界に無理やりひっつけた為、ミロスの民の奮闘ですら、嘘臭く、薄っぺらに思えてしまう。
映画の根幹をなすストーリーが世界観とマッチしていないのだから、シナリオ的にはダメダメ。

派手なアクションシーン満載だったけど、「錬金術」である必要はなく、
魔法だってこの設定ならいいだろう?って感じ。

その上、一応アルとエドを活躍させなきゃいけないからと、
二人絡みの取ってつけたような感動話の切り貼りがあちこちに。

絵もかなり良くなかったけど、内容があまりにあまりだったので、絵の酷さが気にならなかった。

面白くない映画を見て、がっかりとか残念とかはあるけど、今回は珍しく怒ってしまった(-_-メ)!!
ハガレンの世界を使って、別のことをやらないで欲しい!

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コメント 12

poiu

はじめましてこんにちは。
まー、気持ちは分かるけど映画レビューとかの点数下げるのは止めようよ。ハガレンはつまんない作品だって宣伝したいならいいけどさ。
by poiu (2011-07-10 04:07) 

choko

poiuさん

はじめまして、コメントありがとうございます。

>映画レビューとかの点数下げるのは止めようよ。
ええと、コメントの意図が測りかねています。
どこかの映画レビューの評価の話であれば、
私はここ以外に書いていませんし、
ここでつまらないなら評価を書くなと言われるのであれば、
ネットのクチコミの意味が無くなってしまうと思うのですが。


by choko (2011-07-10 07:21) 

ほしぼの

つまらないと思った映画を無理にほめる必要なんてありません。
お金を払った以上、その映画が「美味しかった」のか「不味かった」のか評価する権利を鑑賞側は得ると思うんです。

私は今回の映画を、実は素晴らしく評価していて、一本の映画としても鋼の錬金術師に連なる作品としても良作であると判断していますが、こういう真反対の意見はむしろ自分の価値観を広げる足掛かりになります。興味深く拝見させていただきました。

一本の映画、同じシナリオを観ても人によって評価が千差万別。原作品への思いが伝わってくる熱いレビューでした。

お邪魔しました。
by ほしぼの (2011-07-12 08:34) 

choko

ほしぼのさん

はじめまして、コメントありがとうございます。

真反対の意見に対する見解、同意見です(^^)。
自分と全く違う意見を読んで、「ああ、こういう視点からの捉え方や
評価の仕方もあるんだ」と勉強になることは多いです。
自分では考えても見なかった視点から評価してる場合など、
目からウロコだったり。
この「嘆きの丘」に関しては、知人が、ある部分は私と一緒で否定、
ある部分は真逆ですごく評価していて、面白かったです。

ほんと、人の意見はいろいろ。
だからこそ、面白くもあるのですよね(^^)。
by choko (2011-07-12 09:49) 

水無瀬ルカ

はじめまして、こんにちは。

私も今日、やっと劇場版見てきました。
原作大好きで、映画の前評判とか設定とかまったく確認せずに見に行ったのですが・・・
chokoさんと同じく「あ、ナウシカだ」って思いました(笑
絵柄・・・キャラクターの衣装とかもものすごくナウシカ・・・というか宮崎アニメ調で自分のイメージしている鋼の世界感とはちょっと???と言う感じでした。ボンズ作品にしては作画も???でした。

お話しとしてはすごく良い作品だとは思いましたが、いったいエドとアルが何分スクリーンに出ていたのか・・・
個人的にはシャンバラの方がまだ鋼っぽかったです。
次はストップウォッチ片手にじっくり見たいと思います。
by 水無瀬ルカ (2011-07-14 20:38) 

choko

水無瀬ルカさん

はじめまして、コメントありがとうございます♪
ルカさんも、ナウシカの世界だと思いましたか(^^;)。
ジュリアの髪の毛の動きがまんまジブリだったり、
動きが宮崎アニメっぽいのは、許容範囲でしたが、
衣装やミロスの人々の行動などもナウシカっぽくて、
これは「鋼の世界」じゃないと思ってしまいました。

私も、シャンバラの方が、鋼のパラレルワールドとして受け入れられました。
エドとアルの活躍も、ほんと少なかったですよね。
次はストップウォッチ片手ですか(笑)。
どんな結果がでるのか、知りたいような、知りたくないような気持ちです(^^;)。
by choko (2011-07-15 00:27) 

monmon

ミロスの丘観ました。恐ろしくつまらなかったです。

エドもアルもシナリオ書いた人の主観が強く、いつもの「大人びた少年」ではなく「男勝りなおばちゃん」または「ただの正義感」みたいなセリフが多かった印象があります。キャラを曲解し過ぎです。

他のメインキャラの行動や言動にも矛盾点が多くて見ていられませんでした。

監督がジブリに憧れてジブリの様な作品を作りたくて、その為にハガレンを好き勝手に脚色、レイプした作品。

そう感じました。
by monmon (2013-01-06 09:06) 

choko

monmonさん

はじめまして、コメントありがとうございます♪

「ミロスの丘」、「ハガレン」のキャラクターや設定を使う必要が無い映画でしたよね(>_<)。

ほんと、ハガレンの名前を使って、別の映画を作られてしまった気分で、monmonさんが、感じた憤り、わかります。
「ハガレン」のキャラクターや世界観が好きなので、
そのギャップとか、蔑ろにされてる感が、すごく感じられて、
私も、とてもつらかったですよ~。

by choko (2013-01-07 01:15) 

よいちん

はじめまして、chokoさん
遅ればせながら、「アニマックス」でやっていたのを初見しました。
映画を見ながら、「ん?これってハガレンだっけ?ジブリだっけ?」と思い、ぐぐっていたところ、chokoさんのブログを発見した次第です。^^
「ハガレン」という素材を持ってしても、ピンとこない映画っていうのはある意味新鮮な気もしましたw

ハガレンは「ルパン」や「ワンピース」等のように「キャラさえ登場させればなるようになる話」「バトルアクションが派手ならどうにかなる話」がではなかったってことなんでしょうね~。。

ハガレン独特の、「小さな疑惑からどんどん真実が明るみになってくスリル」とか「絶体絶命から、どう打開してくんだろ?」っていう話には時系列が存在してて、ハガレンって時系列のある話だから、それを完全無視するとこういう話になるんだよってことなんでしょうか。

だったら、どうしたらあの映画はヒットしたんでしょうね?
「シャンバラ」が旧アニメの続編だったように、「ミロス」も原作の続編を描いた話だったら?…う~ん…

でも、率直にエドアルにまた見られたのが嬉しかったです。
特にちょい役でしたがアームストロングは感慨深かったです;w;
by よいちん (2013-08-19 22:22) 

choko

よいちんさん

はじめまして、コメントありがとうございます(^^)。

あははは、「ジブリだっけ??」と思ってしまうほど、
ジブリっぽかったですよね~(^^;)。

そうそう、ハガレンは、世界観とか時系列がしっかりあって、
そこに何かを入れようとすると厳しい気が。
というか、世界観がオリジナルではなく、「ジブリ」すぎるのが
問題だったのかも・・・自分的には。

でも、「ハガレンキャラさえ出ていればOK」というファンもいるので、
ヒットした気がします。
好みは人それぞれですもんね~(^^)。
私は、怒っちゃいましたが(^^;)。

ハガレンが終わってすごく寂しいので(「銀の匙」も面白いけど、
やっぱりハガレンが好きっ!)、
ジブリもどきとかでも新しいハガレンが見たいような・・、
いや・・やっぱりそれは嫌なような気が・・・と複雑な気分です(^^;)。
by choko (2013-08-20 18:29) 

NO NAME

いえいえ、私も映画館で見てたら、怒ってたかもしれません^^;

序盤の列車の格闘シーンで「おや?」っとなって、
エドが崖をワイヤーで下って民と接触してた辺りで「あれ?」っと…
その直後、PCの電源を起動…
「ミロス レビュー」のワードで検索して…
chokoさんのブログを発見し、
「やっぱりジブリだったよね?ね?」と安堵した次第です。


でも、またエドアル会いたいですね^^


そいえば私は読んだことがないのですが、
chokoさんは荒川先生版の「アルスラーン戦記」はご覧になられましたか?
かな~り気になってます><
by NO NAME (2013-08-21 21:47) 

choko

よいちんさん

ご指摘の通り、ジブリ要素満載でしたよね(^^;)。

コメントを頂いて、見た直後の事を思い返していたのですが、
一番怒ったのは「エドとアル」が必要無いシナリオだった、
ヒロインが中心過ぎ・・って事な気が。

やっぱり、ハガレンはこの2人がメインであればこそっ!って思ってしまいます。

「アルスラーン戦記」、私もまだノーチェックなんですよ。
第一話掲載雑誌がすぐ売り切れたり、かなり注目されてるようですよね。
単行本が出たら読んでみようと思ってます(^^)。

by choko (2013-08-22 03:32) 

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