「なぜ「烏」という漢字は「鳥」より一本足りないの?」蓮実 香佑著:鳥・魚・植物・虫・獣などの漢字の成り立ちがわかる本 [その他]
なぜ「烏」という漢字は「鳥」より一本足りないの?―生き物の漢字がすぐ覚えられ、生き物の神秘も発見できる
- 作者: 蓮実 香佑
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2011/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
本のタイトルになっているように、何故烏という字は、鳥から一本抜いたものなのか、
生き物の漢字の成り立ちを教えてくれる本。
雀は、「少+隹」。
隹は、尾の短い鳥の事で、小さい(少)+尾の短い鳥(隹)ということらしい。
鵲(カササギ)のつくりの「昔」は「シャク」と読め、カササギの鳴き声を表しているそうだ。
カササギって、白い鳥だと思っていたら、カラスの仲間で黒いってのを知った。
鷺は白い鳥だし、本書でも取り上げられてる「鵲の渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」
から、「カササギ=白」と自分は思ってたんだけど、白は霜の色だったらしい(^^;)丸暗記の弊害だなー。
鯵は「味が良くて参った」、鰯は「傷みやすいから弱い」などのよく知られている話や、
日本と中国では示す生き物が違う漢字(狸は中国では山猫のことだとか)、
またその生き物や植物の特徴など、面白いエピソードがわかりやすく書いてあり、
ごっちゃになりがちな、生き物を表す漢字の成り立ちがよくわかる。
ちょっとした雑学本として楽しめた。
一つ気になった言い回し。
”「柳」のつくりの「卯」は・・・・「するすると滑って止まるという」イメージがある。”
というように、「イメージがある」という表現がちょくちょくあるのだが、この表現だと、
一般論ではなく「著者がイメージしている」とも取れてしまう。
著者は「一般論」として記しているんだろうけど、もしかして「著者の個人的見解、
それならこの本は、著者の独断での解説が多い」?と、
この表現が出てくる度に、違和感、もやもや感。
細かい事なんだけど、それがすっごく気になった(^^;)。
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