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町田市立国際版画美術館:「浮世絵-国芳から芳年へ」を見てきた♪ [美術展・博物館等]

町田市立国際版画美術館(美術館と美術館のある公園についてはこちら)で
2012年3月3日(土)~4月1日(日)まで開催中の「浮世絵-国芳から芳年へ」を見てきました。

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幕末に活躍した歌川国芳。
「武者絵」で有名ですが、「美人画」「妖怪画」西洋から影響を受けた説話もの・・・・など、
多才で、アイディアに富んだダイナミックな作品も多い浮世絵師です。

芳年は、歌川派の国芳に学んだ後、月岡派の跡を付いだらしく月岡芳年と、月岡を名乗っています。
が、その初期の作品には、国芳など歌川派の影響が感じられます。
しかし、「血まみれ芳年」と呼ばれるようになった、戦場を舞台にした無残絵でも有名。
「風俗三十二相」より「つめたさう」「あいたさう」「にくたしさう」など、各階級の女性を、
その心情もあわせて描いた美人画の数々は、綺麗だったし(浮世絵の美人画っていいですよね~♪)、
ちょっとした表情仕草で、感情が伝わってくるのも面白かった。

全部で124点の浮世絵が展示されていました。

国芳の妖怪画は好きなので、それがほとんど無かったのは残念だったけど(芳年の無残絵は
かなり展示されてました)、それほど混んでおらず、じっくり一つ一つの浮世絵を見ることが
できたのはすごく良かった。

パッと見には似た傾向に思える(顔が似ている為)、国芳と芳年の作品も、
線の太さ、勢い、着物の柄の表現の違い・・・など、近くで見ることで気がつく違いがたくさん。

後半の作品に使われている「赤い色」がとても鮮烈になったのも印象的。
以前、読んだ本に、開国によって新しい顔料が入ってきた為、青や赤などの色味が変化した話が
書いてあったんだけど、実際見ることによって、顔料の変化の作品への影響を実感することもできました。

「これも版画なんだ!」と思えるほど、細い線で細部まで表現されているのには感心。
デッサンが多少狂っても思い切った構図、シンプルで構図重視の浮世絵など、
展示されている浮世絵のバリエーションも豊富。
基本はシンプルな線で描かれる浮世絵というのは、漫画に通じるものがあるなーとも。
その他、新しい発見がいろいろあって、とても楽しめました(^^)。

休日でもそれほど混んでいなかったので、のんびりじっくり鑑賞できたのもいい♪
この機会に浮世絵を堪能してみてはどうでしょう(^-^)ノ。
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