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「恐怖箱 風怨」雨宮淳司著:怖い話もあったけど、何か物足りない [本:ホラー&ミステリー]

恐怖箱 風怨 (恐怖文庫)

恐怖箱 風怨 (恐怖文庫)

  • 作者: 雨宮 淳司
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2012/02/29
  • メディア: 文庫

6.8点

雨宮淳司の実録怪談「恐怖箱」シリーズ、5冊目。
他の「恐怖箱」シリーズの感想は、「怪痾(かいあ)」 「哭塊「怪医」「怪癒(かいゆ)」、それぞれのリンク先にて。

で、雨宮淳司の実録怪談ものは、他にもたくさんでている実録怪談ものに比べ、
登場人物の個性が際立っていたり、脱力系のオチがあったり、そうかと思うと、
かなり怖い話が入っていたり、一味も二味も違っていたのが魅力だったんだけど、
今回は、かなりパワーダウン。

8話の短編が収録されているけど、前半の短めの5作は、怖さもオチも中途半端。
ちょっと長めの「撃墜王」と「背中」が面白かったので救われた感じ。

ただ「撃墜王」は、もうちょっと話がまとまっていたら、より面白かったのに・・と思える、
構成のまずさが感じられた。
2つのストーリーが並行して進む形式なんだけど、それが怖い雰囲気を盛り下げてる感が。

ということで、今までの4冊に比べると、雨宮淳司らしさをあまり感じられないというか、
期待よりは落ちるというか、そんな感じで不満足感が残ってしまった。
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