「踊る少女」「文通」吉村達也著:人気があるようだけど、自分は全然ダメだ・・・ [本:ホラー&ミステリー]
4点
4点
かなりの数のホラー小説を出している吉村達也氏(2012年5月に胃がんで亡くなったそう)。
とにかく「多作」な印象。
以前読んだ本も面白く無かったんだけど(何だったか忘れた)、今回の2冊もかなり外れ。
たくさん本が出ているということは、それなりに人気があるのだろうし、
私が外ればかり引いているのか?
で、「踊る少女」は短編ホラー小説7篇を収録。
夫婦、嫁と姑、親子などの確執、ストーカーなど男女間や親族間絡みのホラーが中心。
ただ、人間の奥底に隠れたドロドロした側面を描くとかじゃなく、
登場人物が極端な性格だったり、とんでもない行動を取るという、「わかりやすい話」が中心。
「文通」は、長編。
女子高校生の瑞穂は、「月刊ペンパル」という文通マニア向けの雑誌に、
ペンフレンド募集の伝言を出す。
4人から手紙が来たが、1人を除いて、異常性を感じさせる文面だった。
文通をやめようとする瑞穂だが、自宅に直接手紙が投函されたり、ペンパルの1人が事件に
巻き込まれたり、既に逃れられない状況になってしまっていた・・・。
短編、長編、どちらも、まずネタありきで、それを話として無理やりにでもまとめているという感じで、
設定・展開に無理があるのを感じた。
また、登場人物の行動やセリフが、ストーリーを作者が持って行きたい方に勧める為のものというのが、
すごく感じられ、登場人物のキャラがちゃんと確立されていない、都合主義的展開が多いと、
この作者の話はどれも感じてしまう。
文章はすごく読みやすいが、以前読者が想像する部分まで説明してしまうと感じた東野圭吾以上に
くどくどと説明している。
映画で言えばC級ホラー的(登場人物が傍目から見てると、普通では考えられない、
状況を悪くするような行動をとりがちとかも似てる)、でも突き抜けた感が無いので、
単に駄作だなーと思うだけというか。
面白くないだろうなー・・・やっぱり面白く無いやと、思いつつ、
未読の本はなかなか処分できない性格のため、どうにかこうにか読んだ・・・・って感じ。
これで古本屋に売れるので、ある意味ではすっきりした(^^;)。
4点
かなりの数のホラー小説を出している吉村達也氏(2012年5月に胃がんで亡くなったそう)。
とにかく「多作」な印象。
以前読んだ本も面白く無かったんだけど(何だったか忘れた)、今回の2冊もかなり外れ。
たくさん本が出ているということは、それなりに人気があるのだろうし、
私が外ればかり引いているのか?
で、「踊る少女」は短編ホラー小説7篇を収録。
夫婦、嫁と姑、親子などの確執、ストーカーなど男女間や親族間絡みのホラーが中心。
ただ、人間の奥底に隠れたドロドロした側面を描くとかじゃなく、
登場人物が極端な性格だったり、とんでもない行動を取るという、「わかりやすい話」が中心。
「文通」は、長編。
女子高校生の瑞穂は、「月刊ペンパル」という文通マニア向けの雑誌に、
ペンフレンド募集の伝言を出す。
4人から手紙が来たが、1人を除いて、異常性を感じさせる文面だった。
文通をやめようとする瑞穂だが、自宅に直接手紙が投函されたり、ペンパルの1人が事件に
巻き込まれたり、既に逃れられない状況になってしまっていた・・・。
短編、長編、どちらも、まずネタありきで、それを話として無理やりにでもまとめているという感じで、
設定・展開に無理があるのを感じた。
また、登場人物の行動やセリフが、ストーリーを作者が持って行きたい方に勧める為のものというのが、
すごく感じられ、登場人物のキャラがちゃんと確立されていない、都合主義的展開が多いと、
この作者の話はどれも感じてしまう。
文章はすごく読みやすいが、以前読者が想像する部分まで説明してしまうと感じた東野圭吾以上に
くどくどと説明している。
映画で言えばC級ホラー的(登場人物が傍目から見てると、普通では考えられない、
状況を悪くするような行動をとりがちとかも似てる)、でも突き抜けた感が無いので、
単に駄作だなーと思うだけというか。
面白くないだろうなー・・・やっぱり面白く無いやと、思いつつ、
未読の本はなかなか処分できない性格のため、どうにかこうにか読んだ・・・・って感じ。
これで古本屋に売れるので、ある意味ではすっきりした(^^;)。
来ましたねー、吉村達也(笑
上記の通り私の中ではもう完全に、
名前の後に『(笑』が付く作家さんです(笑
で、わたしも『文通』は読みました。
ハッキリ言ってガッカリでしたね。
ちょこさんの仰る通り、突きぬけたツッコミどころもなく、
ただ単なる「駄作どまり」だったんで。
吉村作品であれば私は他に『時計』と『トンネル』を読んだんですが、
前者は中ヒットどまりだったものの、後者はもう、特大のヒットでしたね!
“スカタンここに極まれり!” の一冊でした。おススメです!(笑
by コステロ (2012-07-30 08:25)
コステロさん
「トンネル」!!!
おおっ、「トンネル」読んでます、きっと!
前半面白そうなネタ羅列して、大風呂敷広げて、ラストで適当にまとめた話で酷かった記憶が・・・。
わー、2人で「スカタン街道まっしぐら」って感じですね(笑)。
でも、中ヒット(笑)があるということは、少しはまともなのも書いてる??
by choko (2012-07-30 22:31)
や、それはないです(笑
「中ヒット」と言うのは、あくまでも
「スカタンレベル中ヒット」と言う意味ですから(笑
途中、『電磁波』と言う言葉が出た辺りで、
「ひょっとしてこれはコレはッ!」と言う感じになり、
その後は、「ああああぁぁぁぁぁ・・・・・・」と言う感じで、
見事に期待に応えてくれます(笑
by コステロ (2012-07-31 05:12)
コステロさん
>『電磁波』と言う言葉が出た辺りで
あははははは、もう、この「電磁波」という言葉を見ただけで、
どういう展開になったのか想像できちゃって、笑っちゃいました。
幽霊物かと思っていたら、宇宙人が出てきた・・・みたいな展開が
多いですよね。
最後は、何か1つの設定で、ゴリ押しで全部まとめて来て、
そのあたりが絶叫ポイントでしょうか(笑)。
by choko (2012-07-31 20:39)
読んだのがチョッと前なんで詳しくは憶えていないんですケド
「死んだ人間(胎児とかだったかも)の魂を電磁波を用いて取り出す」とか、
確かそんな感じだったと思います。
「んなバカな!」の理由づけとして電磁波。
『電磁波の研究が進み、××に成功した』とか、そんな感じで、
“何でもアリ”の根拠が電磁波でしたね。
むしろ、作者のアタマが電磁波に侵されてるんじゃないか?って(笑
by コステロ (2012-08-01 06:20)
コステロさん
おおお、「電磁波」、想像を遥かに超えた使い方されてます(笑)!!
電磁波で魂取り出すって・・・・。
これは、読んだら愕然としますよね。
この内容で「中ヒット」とは、ある意味恐ろしい!!
底が見えません(笑)!
by choko (2012-08-01 13:45)