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「わたしたちの震災物語」井上きみどり著:震災を体験した著者が、被災地の人々の現実を活動を描く! [本:コミックエッセイ]

わたしたちの震災物語 ハート再生ワーカーズ (愛蔵版コミックス)

わたしたちの震災物語 ハート再生ワーカーズ (愛蔵版コミックス)

  • 作者: 井上 きみどり
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/11/18
  • メディア: コミック
7.5点

ちょびさんのブログ「自転車に乗って」で紹介されていた「震災コミック」の中の一冊。
他の本も面白そうだったんだけど、図書館にあったのが「わたしたちの震災物語」だけだったので、
まずはこれを読んでみた!

井上きみどりは、昔「子供なんか大キライ! 1」で、異色な育児コミックエッセイを描いていた頃は好きだったんだけど、自分の育児も終わり、またあまりしっくり来なくなって、最近読んでいなかったんだけど、これは面白かった!

2011年3月11日、自宅仙台で被災したきみどり一家。
きみどり一家の被災時の様子や、停電で状況が入らず、後になって被害の大きさを知り、
愕然した気持ち、震災による自宅への影響などについて一章割いてあるけど、
メインは、被災地でのNPO法人や、人々の復興・震災被害ケアに関する前向きな活動についてのルポ。

最初の章では、津波に襲われた「石ノ森萬画館」の当日の状況や、被災者救助の様子、
そして復興活動まで、スタッフの奮闘ぶりが描かれている。

他に赤ちゃんを一時的に被災地から避難させようというNPO活動「赤ちゃん一時避難プロジェクト」、
被災地に子供の遊び場を作って子供の心をケアしようとする「日本冒険遊び場作り協会」
三陸町で、震災で仕事を失った女性たちに仕事を!と始まった
「浜のミサンガ環(三陸に仕事を!プロジェクト)」、被災したペットを助けようとする活動など、
様々な活動が取り上げられていて、震災被害は様々な面からの援助が必要な事がわかる。

いわき市の女性の被災体験は、想像もしていなかった津波が来た事への驚きや、
赤ん坊を抱えての避難所での苦労が描かれている。

震災被害や援助は、「人と人の絆を感じる心温まる話」ばかりではなく、
人のえごなど暗く複雑な側面、考え方のぶつかり合いなどもあるが、
この本では、ストレートに、被災地を助けようという様々な活動の良さや、
その活動のポリシーを描いている。
そのストレートさがこの著者の作風とあっていて、あまり押し付けがましくないいい
コミックエッセイになっている。

被災地に必要な事、被災地で行われた様々な援助活動、震災時の状況など、
いろいろ参考になることが多く、お勧めです(^-^)ノ。
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