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「わたしは働くうつウーマン」「入院しちゃったうつウーマン」安部結貴著・大葉リビ画:ざっくりうつがわかる本 [本:コミックエッセイ]

わたしは働く うつ ウーマン

わたしは働く うつ ウーマン

  • 作者: 安部 結貴
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/11/26
  • メディア: 単行本
7点
入院しちゃった うつウーマン

入院しちゃった うつウーマン

  • 作者: 安部 結貴
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/04/12
  • メディア: 単行本
7.2点

バリバリのキャリアウーマンだった著者。
数日間の徹夜も当たり前、毎日忙しい日々を送っている内に体調に異変が・・。
心療内科を受診し、少しは楽になったものの、激務は続き、体調は悪化を続け、ついに退社。
休養期間をハワイで過ごしたら、体調はいきなり回復。
帰国してからも、フリーのライターとしてまたバリバリ働き出すが、突然それはやってきた・・・。
そんな体験談をコミックエッセイにしたのが「わたしは働くうつウーマン」。

自殺未遂したのを覚えてない、病院を転々とする、電話が怖い、薬を勝手にやめてリバウンド、
薬の副作用、うつは不幸を呼ぶ・・・・etc、など、うつの基本的なことはわかる気がするけど、
他の人のケースにはほとんど触れていないので、「この著者の体験」という枠の中に収まっている感じ。

「うつは不幸を呼ぶ」の話の、イライラしているので他の人のちょっとした挙動が気になり、
それを悪い方にとったりと、うつの状態と不幸の関係はなるほど~と思った。
確かに、イライラしてる時って、些細な事が気になって、あー、運が悪い!とか思ったりするし、
そういう状態が慢性的だったら辛いだろう。

それと、子宮筋腫の手術が決まった途端、手術・退院まで一時的に
うつ症状が無くなったというのは、興味深かった。

うつが治っても、その後パニック障害になったり、でもうつやパニック障害と付き合いつつ、
どうにか著者は過ごしているらしい。
ただ、フリーのライターだからできることかな?
普通に会社勤めしている場合、会社の理解がかなり無いと厳しい気がする。

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「入院しちゃったうつウーマン」は、一時的にうつが寛解(症状が一時的・継続的に軽減)し、
薬が不要になったけれど、パニック障害は残り(一緒に治るってわけじゃないんですね)、
その1年後「双極性障害」(躁うつ病)と診断。
著者の希望もあり「閉鎖病棟」(「開放病棟」でも良かったらしい)に入院。
その「閉鎖病棟」での体験を書いたのが「入院しちゃったうつウーマン」。
病院で出会った、他の患者さんの体験もいろいろ書いてあったのも興味深かった。、

精神病院の「閉鎖病棟」ってほとんど知らないので、「物の貸し借り(あげるのも)厳禁」とか、
「耳かきなどの持ち込み禁止」とか、「人を助けるのもダメ」と細かい決まりがあり、
その理由、中での生活など、知らなかった事多数。

うつって、風邪のように、誰でもなるけど、普通は自然に治る。
でもこじらせると大変・・・ってのを聞いたことがある。
こじらせた場合、治ったように見えて、再発率も高いというし。
昔昔精神病院で働いていたという人に、話を聞いた事があるけど、
退院してもまた戻ってくる人がとても多かったという。

著者も寛解するか、主治医に問うた答えは無言。
それでも、閉鎖病棟で同じような仲間がいることを知り、仲良くなったことで、
薬と付き合いながら、前向きに生きようと思えるようになったのだという。
「精神病医への入院」ってすごく抵抗があるものだけど、著者のように、前向きな気持ちで
入院すれば、その後の気持ちも変わるのかもしれないなー。

2冊読んだけど、「保護室」での拘束の状況とか、いろいろな人の事例が載っている
こちらの本の方が、興味深く読めた。
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