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「雀蜂」貴志祐介著:「あと1回刺されると、俺は死ぬ。」ってカバーで、ある程度内容はわかるね(^^;) [本:ホラー&ミステリー]

雀蜂 (角川ホラー文庫)

雀蜂 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/10/25
  • メディア: 文庫

4点

「雀蜂」というタイトル、そして「あと1回刺されると俺は死ぬ。」という帯のキャッチ、
表紙に描かれた、雪に閉ざされた家と、雀蜂・・・・、まぁそれだけで、おおまかな内容は
わかっちゃう話です(^^;)。

雪深い山の別荘で、朝目覚めた作家である安斎は、不可解な状況に遭遇する。
隣にいるはずの妻の姿は消えており、雀蜂が部屋の中を飛んでいた・・・・。
一度雀蜂に刺され、その時かなり強い反応が出た安斎は、次に雀蜂に刺されたら
「アナフィラキシー・ショック」を起こし命が危ないと言われていたため、恐怖に慄く。
冬なのに、家の中には大量の雀蜂が飛んでおり、電話も使えなくされ・・・・。
「何者かが自分を殺そうとしている!」そう確信した安斎は、自分自身の作家としての
知識を駆使し、この最悪の状況から逃れようとするのだが・・・。

雀蜂の生態や、主人公の行動に対する説明がかなり多く、その辺の描写が、くどくどしていて凡庸。
ストーリーも、主人公の行動が「???」と思える部分がいくつか(心理描写があまり上手く
行ってない)。
悪の教典」(リンク先感想)もそうだったけど、全体的に「本当に貴志祐介が書いたんだろうか??」と
思えちゃう、雑さ、拙さが見えた。

ラストのどんでん返しも、途中の展開で予想がつく部分があったし、
それより、ストーリーの大部分を締める「雀蜂」の恐怖が、上手く表現されていないのが問題かな?

貴志祐介が書いて無ければ読まなかったと思われる本(最初に書いた通り、あまりにも
内容が想像できすぎ←雀蜂大嫌いで、怖いの好きって人にはいいかも)だけど、
貴志祐介じゃない人が書いたと言っても、納得しちゃうような内容。
残念っ(>_<)。

ただ、それなりにまとまっているので、「貴志祐介」への期待が無ければ、
もう少しだけ点数は高かったと思われ。
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コメント 2

ちょび

近所で平積みですが、「悪の教典」で懲りたので手を出してません(^_^;) 出さなくてよかったかな。

いま娘が「新世界より」を読んでます。文庫版買っちゃいました。面白いけど怖いよー、だそうです。

あんな作品をもう一度!
by ちょび (2013-11-08 11:09) 

choko

ちょびさん

手を出さなくて正解です(^^;)。
敢えて読む必要も無い感じの「凡作」です。

貴志祐介は「新世界より」とか「黒い家」とか、超傑作もあるのに、
「悪の教典」とか・・・(-"-;Aですよね・・・。

当りは大当たりだけど、外れも多い印象。
ほんと、また大当たりを出して欲しいですよね。
by choko (2013-11-08 21:46) 

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