「世界で一番恐ろしい食べ物」ニール・セッチフィールド著:「食べ物は文化!」とうい視点はいいっ!でも・・・ [本ノンフィクションいろいろ]
6点
「セミ・トカゲの串刺し」「タランチュラの炒めもの」「サソリ酒」「やぎの睾丸」・・・・etc。
キワモノ的な「食材」が、いろいろ紹介されている一冊。
著者が巻頭で書いている
「あなたの「オエッ!」は、誰かの「うまい!」。
「食べ物の美味しさが『きわめて主観的』であり、本書に掲載された食べ物の
写真へのリアクションを左右するのは、育った場所や環境である」
「偏見を捨て、「当たり前」を見なおして欲しい」
という主張(要約・省略してます)は、ものすごく共感!
ただ、読み物として、面白いかというと・・・・微妙。
「世界で一番恐ろしい食べ物は、世界で一番美味しい食べ物だった!」という帯に惹かれて読んだけど、
いろいろな気持ち悪い食材は紹介されているけど、その美味しさが伝わって来ない、
著者が食べていないものも多いのが、まず減点。
「ある地域で、こんな食材が食べられている」というのがわかるだけ。
もう一つ、写真ではいろいろな「食材」が紹介されているけど、「その食材を使った料理」の
紹介は少なめ。
例えば日本ではスーパーでよく見かける「ミル貝」「ホヤ」の紹介。
単に、その姿が「○○などの地域で食べられている・好まれている」なんて簡単な説明付きで、
カラー写真で紹介されてても、、あまり「食べる事」とは結びつかず、
「水の生き物百科事典」・・・・って感じになってしまっている。
動物の章では、顔部分だけそのまま残され、体は皮を向かれ解体されたうさぎ、
牛の胃袋・・・etcが載っているけど、やっぱり、「生き物解剖図鑑」や「生物図鑑」に近いというか・・・。
上記したように説明もすごく短く、「自分にとって気持ちの悪いものを食べる文化」というのと、
紹介されている「食材であるもの」が結びつかないものが多かった。
「オエッ!」って思うのは、その食材が、食べることを連想させる(「バッタがご飯の上に乗っている」とか)
シチュエーションが大事だと思うんだけど、この本は、それが非常に弱い。
ということで、著者の思う「世界ではこんなものが食べられている」という事実はわかるけど、
「食べること自体」はそれをあまり実感できない内容になってしまっている。
テレビなどで、「外国ではこんなものを食べるっ!」ってよくやってる食材が多かったし。
写真がスタイリッシュにキレイに撮られすぎてるのも敗因な気が。
「おどろおどろしい食材」を見て好奇心を満たす・・ってのも弱いし。
日本の食材だと、納豆とか白子なんかが外国人に嫌がられるというのは知ってても、
「海苔」を海を漂う汚物を食べるということで嫌がる西洋人が多いというのは、
あまり取り上げられてないから知らない人もいるか?
海外の食文化や、日本の食文化がどう受け取られているか、ほとんど知らない人なら
楽しめるかもしれない。
「キワモノ食」系は、いろいろ読んでる私からすると、かなり肩透かしな内容でした(^^;)。
「セミ・トカゲの串刺し」「タランチュラの炒めもの」「サソリ酒」「やぎの睾丸」・・・・etc。
キワモノ的な「食材」が、いろいろ紹介されている一冊。
著者が巻頭で書いている
「あなたの「オエッ!」は、誰かの「うまい!」。
「食べ物の美味しさが『きわめて主観的』であり、本書に掲載された食べ物の
写真へのリアクションを左右するのは、育った場所や環境である」
「偏見を捨て、「当たり前」を見なおして欲しい」
という主張(要約・省略してます)は、ものすごく共感!
ただ、読み物として、面白いかというと・・・・微妙。
「世界で一番恐ろしい食べ物は、世界で一番美味しい食べ物だった!」という帯に惹かれて読んだけど、
いろいろな気持ち悪い食材は紹介されているけど、その美味しさが伝わって来ない、
著者が食べていないものも多いのが、まず減点。
「ある地域で、こんな食材が食べられている」というのがわかるだけ。
もう一つ、写真ではいろいろな「食材」が紹介されているけど、「その食材を使った料理」の
紹介は少なめ。
例えば日本ではスーパーでよく見かける「ミル貝」「ホヤ」の紹介。
単に、その姿が「○○などの地域で食べられている・好まれている」なんて簡単な説明付きで、
カラー写真で紹介されてても、、あまり「食べる事」とは結びつかず、
「水の生き物百科事典」・・・・って感じになってしまっている。
動物の章では、顔部分だけそのまま残され、体は皮を向かれ解体されたうさぎ、
牛の胃袋・・・etcが載っているけど、やっぱり、「生き物解剖図鑑」や「生物図鑑」に近いというか・・・。
上記したように説明もすごく短く、「自分にとって気持ちの悪いものを食べる文化」というのと、
紹介されている「食材であるもの」が結びつかないものが多かった。
「オエッ!」って思うのは、その食材が、食べることを連想させる(「バッタがご飯の上に乗っている」とか)
シチュエーションが大事だと思うんだけど、この本は、それが非常に弱い。
ということで、著者の思う「世界ではこんなものが食べられている」という事実はわかるけど、
「食べること自体」はそれをあまり実感できない内容になってしまっている。
テレビなどで、「外国ではこんなものを食べるっ!」ってよくやってる食材が多かったし。
写真がスタイリッシュにキレイに撮られすぎてるのも敗因な気が。
「おどろおどろしい食材」を見て好奇心を満たす・・ってのも弱いし。
日本の食材だと、納豆とか白子なんかが外国人に嫌がられるというのは知ってても、
「海苔」を海を漂う汚物を食べるということで嫌がる西洋人が多いというのは、
あまり取り上げられてないから知らない人もいるか?
海外の食文化や、日本の食文化がどう受け取られているか、ほとんど知らない人なら
楽しめるかもしれない。
「キワモノ食」系は、いろいろ読んでる私からすると、かなり肩透かしな内容でした(^^;)。
「白子」は「精巣」ですからね、
ガイジンさんにとっては完全にゲテモノでしょう(笑
海苔はまず見た目で引くらしいですね。
なにこの黒い紙みたいなのは、って。
で、英語で言うと「Seaweed」、“海の雑草”ですからね(笑
by コステロ (2013-11-24 14:57)
コステロさん
牛とか豚とか、動物の各部位を食べることに関しては、
西洋の方が上ですが、海産物に関しては、日本の方が、
なんでも食べますよね~。
ほんと、食は文化と思います。
でも、海苔は海藻(植物)なので、そんなに拒絶感が無いかと
思ってたので、以前、海苔も拒絶されると知った時は、
びっくりしました。
by choko (2013-11-24 21:23)
あと、場合によっては“かつを節”も嫌がりますね。
アレは温かいモノ、例えば焼そばとかお好み焼きとか、
そう言ったモノの上にかけると、蒸気でモゾモゾ動くじゃないですか、
それが生きてるみたいでキモチ悪い、つってギョッとします。
まぁ、カラクリが解ればフツーに食べますケド。
それと以前、店のまかないで『コムタンクッパ』を作ったら
「臭ぇ!」っつって、誰もまともに喰おうとしませんでした(笑
でもまぁ、「なんでも喰う」と言うコトに関して言えば
やはり中国人が最強ですかね。
by コステロ (2013-11-25 16:49)
コステロさん
かつお節が動くのを、嫌がるって話は、聞いたことがあります。
自分は、違和感を感じたことが全く無いですが、
知らない食材が、勝手に動く・・ってのは、不気味なんでしょうね~!
「コムタンクッパ」がダメって方がびっくり!
ヨーロッパで肉系でも、ダメなことがあるんですね!
>やはり中国人が最強
これは、恐ろしい程に同感!
以前、中国で、庭で見つけた、見たことも無い怪しい物体に関しての記事で、
「食べてみたら、味は・・・」ってのがあって、驚きました。
何だかわからないものでも、食べるってすごいなーって(^^;)。
結婚式の演出で放した白い鳩100羽に、食べ物として、
人が群がり捕り尽くした・・ってのも、最近ありましたね。
by choko (2013-11-26 01:19)