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「ヨーロッパの民族衣装-衣装ビジュアル資料」芳賀日向著:似ているようで違いもいろいろ!ヨーロッパの民族衣装をカラーで! [本ノンフィクションいろいろ]

ヨーロッパの民族衣装 (衣装ビジュアル資料)

ヨーロッパの民族衣装 (衣装ビジュアル資料)

  • 作者: 芳賀日向
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2013/04/05
  • メディア: 大型本
7.5点

ヨーロッパ各国の民族衣装をカラー写真で、たっくさん紹介した本!

「衣装ビジュアル資料」と副題にあるように、衣装の解説は少ないけど、カラー写真は満載!
それも、一枚一枚特別にスタジオなどで撮ったものではなく、各国の民族衣装をつけて
催されるお祭りでの人々の姿を写したものばかりなので、各国のお祭りや、
そこから伺い知れる歴史にも触れることができます。

もう少し解説があった方がいいなーと思う反面、各国、それも同じ国でも地域や時代によって違う、
華やかな民族衣装の写真をたっくさん、たっくさん見るというのは、それだけでも楽しい♪

最初に「チェコ」の民族衣装が紹介されているんだけど、最初に「チェコ」が選ばれたのは見て納得!
手の込んだ刺繍、ボヘミアのレース・・・とにかく、キレイで可愛くてすごくステキ!
2番めに紹介されている「スロバキア」も、凝った刺繍などは似ているけど、刺繍の模様も違い、
赤や白がベースだった「チェコ」に比べ、紺がベースの衣装が多く少し地味。
以前は「チェコスロバキア」と同じ国だったけど、違いがかなりあります。
「チェコ」がオーストリアのハプスブルク家、「スロバキア」は、ハンガリーのハプスブルク家に
支配されていた影響、「スロバキア」がトルコやビザンチンなど、東洋的意匠が織り込まれている
かららしい。

ギリシャの中世のドレスなどの衣装と、イタリア中部のドレスに似ている部分があるのに気がついたり、
ベネチアのカーニバルのマスクのインパクトの大きさ、特異性を実感したり。
イギリスのドレスの歴史を見ると、中世チューダー朝、エリザベス女王の頃のドレスは、
「イギリスらしい」ものだけど、19世紀ヴィクトリア朝のドレスは、フランス・マリーアントワネットの
衣装とすごくよく似ている事、そしてドイツもその時期の貴族の服は、同じ傾向だったり、
各国間の影響が垣間見えたりもします。

スカートにブラウスにエプロン・・・・同じような組合せでも、刺繍も違えば、色も違う、
派手だったり、素朴だったり、地味だったり、メルヘンだったり。
国によって傾向があるけど、同じ国でも、テイストは様々。
被り物も、見たことがあるものから、こんな被り物があるんだっ!と思えるものまで。

とにかく、見ているだけで楽しい一冊です(〃∇〃)♪
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コメント 8

ふぇいふぇい

私も持ってますよ。色々な民族衣装は華やかで美しいですよね。でも、不満を言えばイタリア。サルデーニャしか紹介しないというのはどうも納得出来なくて。サルデーニャ以外にもあるでしょうよ。と言いたくなりました。でも、全体的に満足しました。まあ、衛兵やバイキングの写真は必要なかったんじゃあ・・・。実は、世界各国の民族人形を持っていますが、その中でも、イタリアが群を抜いて多いです。サルデーニャ、カプリ島、シルミオーネ、ローマのティボリです。人形を見ていると、イタリアにもそれぞれ民族衣装があるのね。って感じです。チェコの民族衣装は可愛くて、素敵ですよね。実はチェコに行ったことがあるんです。もちろん、民族人形も買いました。スロバキア、ハンガリー、オーストリアにも立ち寄りましたよ。後は、オーストリアで買った民族人形が、実はスイスのものだったというオチがあります。笑。
by ふぇいふぇい (2014-01-21 14:13) 

choko

ふぇいふぇいさん

はじめまして、コメントありがとうございます♪

ほんと、写真を見ているだけで、うっとりできるほど、
華やかで素敵な民族衣装がたくさん掲載されてましたよね(〃∇〃)♪

衛兵とバイキングの写真ですが、バイキングは割りと好きなので、
あって嬉しかったけど、衛兵は無くても良かったなーと
私も思いました(^^;)。

本書では、どちらかというとサラっと紹介されてたイタリアですが、
実際は、たくさんの民族衣装があるんですね!

民族衣装で人々が繰り出す、ヨーロッパのお祭り、
実際に見たりしたら、写真で見るよりもっと感動できそうですよね♪
血迷って、似合いもしないのに、衣装買っちゃったりとかしそうです(笑)。
by choko (2014-01-21 23:19) 

ふぇいふぇい

そうなんです、イタリアにもいろいろあるみたいなんです。この前、テレビで、ハンガリーのホロケー地方のお婆ちゃん達が可愛い民族衣装で民族舞踏を踊っていて、「わあ、可愛い。」と感激しました。ハンガリーのほろけーの衣装は可愛いんですよ。一番買いやすい民族衣装といったら、個人的にはオーストリアなどで着られるディアンドルだと思います。
by ふぇいふぇい (2014-01-24 18:38) 

choko

ふぇいふぇいさん

ホローケー地方の衣装と、ディアンドル、検索で見てみました♪

ホローケー地方の衣装は、自分で着るには、可愛すぎる感じですが、
着ているお婆様達には、しっくり似合ってていいですね~(〃∇〃)。

ディアンドルは、「あっ、これねっ!」って感じの、
馴染みのある民族衣装でした(^^)。
ドイツのイメージでしたが、近隣、以前同じ文化圏だった
地域で着られてるみたいですね。
ディアンドルって、名前だったんですね♪
by choko (2014-01-25 01:05) 

ふぇいふぇい

実は、ディアンドルって、腰ひもの結び方で独身か既婚か処女かというのがあるそうなんですよ。今は、廃れてきてるみたいですけど。ちなみにディアンドルは、ドイツ語でお嬢さんという意味だそうです。あれって、結構胸を強調する着方をするみたいで、私は無理だわーって感じです。苦笑。話は変わりますが、何体かいろんな国の民族人形を持っています。イタリアでは、フィレンツェ、ローマのティボリ、シルミオーネ、ポルトフィーノを持っています。あんまり、馴染みのない地域のもありますね。お気に入りは、イタリア人形ではシルミオーネですね。
by ふぇいふぇい (2014-01-25 10:12) 

choko

ふぇいふぇいさん

確かに、ディアンドル、検索で画像を見たら、かなりセクシィなタイプも
多かったです。
萌系のアニメ絵でも、着てるの多かったし、
なかなか自分で着るのは、難しそうでした(笑)。

イタリアも、昔はかなり分割されていたので、
民族衣装もそれぞれ個性があるのでしょうね(^^)。
それなのに、あまり馴染みが無いのは、
他の観光資源が大量にあるからでしょうか?
イタリアは、どこに行っても、観きれないほど、いろいろありますし(^^)。
by choko (2014-01-25 19:56) 

ふぇいふぇい

そうですね、イタリアは素敵な所ですよね。ただ、何故か注目されるのは、サルデーニャの衣装ばかり。確かにサルデーニャの衣装は目を見張るほど綺麗なのですが・・・。他にないわけがないと思うんです。お祭りのときなんか、着てるような気もするし。同じ作者の本でアジア、中近東、アフリカの民族衣装の本も出てるんですよ。興味があれば、一読するのも良いのではないかと。タイの山岳民族、モン族の民族衣装は可愛いですし、中国の少数民族、苗族の民族衣装は華麗で豪華です。
by ふぇいふぇい (2014-01-26 18:18) 

choko

ふぇいふぇいさん

有名なのを優先とか、取材に行けたタイミングとかも
あるのかもしれませんね>サルデーニャ

他の地域のも出してるんですね!
苗族はテレビなどでもよく出てくるので、少しは知ってるつもりでしたが、
ちょっと調べてみたら、同じ中国の苗族でも地域によって、
かなり違うんですね。
中国貴州省西部の民族衣装が印象に残ってました←髪飾りがあまり豪華じゃない。

最近は、苗族ではなく、モン族とも呼ばれるようで、
タイのモン族とも、実は同じ系列な感じですね。
この辺の民族の複雑さなども調べてみると面白そうですね(^^)。
by choko (2014-01-26 22:14) 

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