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「かくかくしかじか3巻」(東村アキコ著)発売!社会人になり、厳しい現実に直面! [本:コミックエッセイ]

かくかくしかじか 3 (愛蔵版コミックス)

かくかくしかじか 3 (愛蔵版コミックス)

  • 作者: 東村 アキコ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/01/24
  • メディア: コミック


「ひまわりっ ~健一レジェンド~」「主に泣いてます」「海月姫」などが有名な漫画家、
東村アキコの青春コミックエッセイ!

高校生の時、竹刀で生徒を叩くスパルタで個性的な絵の先生と巡りあった1巻
大学受験、そして美大に受かり、その後の大学生活を描いた2巻(リンク先はそれぞれ感想)。

3巻は、のほほんとした学生生活が終わり、「就職」という現実と直面した著者の話。
芸大生はピーターパン脳、そして自分もそうだったと認識する著者は、卒業を迎えても現実逃避。
絵の先生の紹介で就職できるはずだった、私立高校の教師の口は、
もっと強力なコネを持つ他の人に決まってしまい、おしゃかに。
しばらく絵の先生のところで、バイトしていたが、無理やり、
父親の勤務する会社のテレアポとして就職させられてしまう。
その仕事が辞めたい一心で、漫画家を目指してるといいつつ、全く描いたことが無かった
マンガを描くことにした著者。
その結果は・・・?

学生時代って浮世離れしてて、「夢」のようだったなーと思うので、「仕事・就職」という
現実に向き合わなければならなくなっても、まだ逃避し続ける著者の気持ちもわかる。
著者の描く大学生活って、すごくすごく懐かしい。
ほんと、あの時代は、先のことは何も考えず、毎日楽しく過ごしてたとしみじみ。
私は教育学部だったので、先を見据えてる人も多かったんですけどね(^^;)。

それに、芸大と違って、周囲は普通に就職活動してたので、卒業近くになっても何もしてない・・って
人はほとんどいなかったけど、卒業せず学校に居座ってた人は、ちょこちょこいたし(^^;)。
一番の強者は、入学直後の履修届を出したか出さないかで、その後、全く講義を受けず、
クラスメイトからも退学したと思われながら、6年在籍した先輩かな←サークルには来てたので、
毎日「学校」には来てた。
6年目で、後2年での卒業は無理と退学になり、その後実家を継いだ記憶。
卒業できないと思ってたら、8年目にしっかり卒業した先輩もいたなー。

1巻2巻が、眩しくてちょっと甘酸っぱい気持ちにもなる「幻のような青春時代」だとすると、
3巻は夢から冷め、現実をみなければならなくなった時代を描いてて、
こうやって夢は冷めるんだなーと思えて、ちょっと切ない。

相変わらず絵の先生は、独自のキャラクターを爆発させてるし(新登場飼い猫もまた個性的)、
3巻では、東村アキコの隠れた才能が発掘されたりと、ちょっとしたエピソードも面白く、
3巻も楽しく読めました♪

マンガの投稿先の編集者から、芸大出身なのに、「デッサンの狂い」を指摘され、
見て描く才能と、頭の中で再構築して描く才能の違いを認識する辺りなんかは、
「何故今まで気がつかない??」とか思ってしまった(^^;)。
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