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「ドクタースリープ」スティーブン・キング著:「シャイニング」の続編!オカルトテイストの冒険小説、ドキドキ感がたまらないっ! [映画:ホラー・サスペンス]

ドクター・スリープ 上

ドクター・スリープ 上

  • 作者: スティーヴン キング
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/06/11
  • メディア: 単行本

ドクター・スリープ 下

ドクター・スリープ 下

  • 作者: スティーヴン キング
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/06/11
  • メディア: 単行本
8点

キューブリックの映画でも有名な、スティーブン・キングの「シャイニング」。
その続編が登場ヽ(^o^)丿!

映画だけ見て、原作を読んでない私は、「映画と原作は別物」、「スティーブン・キング激怒」なんていう
エピソードは知ってても、詳細は知らず。

でも、読んでみると、なるほどー、確かに違うわっ!という感じ。
この本を読んだあと、映画「シャイニング」を見返したので、違いに関しては、後日映画の方の感想で。

さて、「シャイニング」の続編「ドクタースリープ」。
その主人公は、「シャイニング」に登場した時は、まだ幼かったダニー。
しかし、月日は流れ、ダニーは、大人に。
それも酒に溺れた父親のようになるまい・・と誓っていたにも関わらず、酒により失敗を繰り返し、
転職を繰り返し、あちこちを放浪するような生活。
そんな生活の中、ダニーは生活を立て直すきっかけを得る。
その頃、すばらしい力(シャイニング)を持つ、アブラという少女がこの世に誕生する。
そして、長年、人の中に紛れて生活しつつ、人にとっては邪悪な存在であり、人を糧とする「真血族」。

この住んでいる場所も、立場も全く違う、3つの存在が交わる時、運命は大きく回り出す・・・。

「シャイニング」でも現れた亡霊や、「真血族」という邪悪なグループが登場したりと、
オカルトテイストはあるけど、どちらかというと、先の展開が楽しみな、冒険小説、
超能力バトル物・・・・って感じが強く、怖いというより、ワクワクどきどきして、
このお話を読みました(*^.^*)。

間々に挟まれる、ダニーの子どもの頃の想い出(「シャイニング」絡み)は、「シャイニング」を
知っていると、より物語を深みのあるものにして、楽しませてくれます♪
もちろん「シャイニング」を知らなくても、楽しめるよう、書かれてますが、知ってた方が絶対楽しい!
と、原作を読んでない私が言うのもなんですが、重なる部分は多いので・・・(^_^;)。
ただ、映画版と違う部分もあるので、そっか原作は違うのか・・と思ったりすることも←この辺も
また楽しかったりするんですが。

上巻は、ダニーの放浪や、辿り着いた安住の地で、徐々に生活を固め、「ドクタースリープ」と
呼ばれるようになるまで。
そして、少女アブラの成長。
「真血族」の暗躍という、3つのストーリーが展開します。
そして、たまに「点」として、それらが接触し、徐々に、一つの物語になっていく流れが、とても楽しい♪

下巻は、大きな流れとなった物語が、「シャイニング」で起きたことも少し絡みつつ、
冒険小説のような興奮を内包しつつ、進展していきます。

スティーブン・キングらしい、ちょっと地味な展開から、エンターテイメント性高いストーリーへと、
変化していく感じもいいし、その中に、オカルトテイストがあるのも嬉しい一冊♪

「シャイニング」から、かなり長い年月が過ぎましたが、「シャイニング」が好きな人は、
読んでみて下さい(^-^)ノ♪

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コメント 4

コステロ

『シャイニング』は私も原作未読・映画のみです。

映画ではオカルトの要素は殆どなくて、
サイコスリラーとかサイコホラーの色が強かったですよね。
で、以前これをキングファンで映画未見・原作既読の友人に勧めたところ、鑑賞後
「映画版は良くも悪くもジャック・ニコルソンの演技がうますぎる。
だからオカルトの要素に頼ることなく成立しちゃってる」っつっとりました。

ま、それはともかくシャイニングの映画を見て、続編の小説画を読んで、
それでまた映画版を見直して、そこまでしながら未だ原作読んでないって
ある意味スゴイですよね(笑
by コステロ (2015-10-25 08:48) 

choko

コステロさん

うわっ、亀レスで申し訳無い(^_^;)。

そそそ、映画版って、ジャック・ニコルソンがすごすぎるんですよ。
普通に笑ってても怖いし(笑)。
オカルトの要素はあるけど、オカルトじゃなくて、父親の狂気と
幻想で映画はまとまっちゃうんですよね。

いま、原作読んでるので、その内、感想書きます(^-^)ノ♪
by choko (2015-11-15 21:32) 

コステロ

いいっすねぇ。

そー言えば先日、ハロウィンだったじゃないですか。
それにちなんでその日の晩『エクソシスト』を観たんですよ。
10年以上前にDVD買って、観て、やっぱりメチャクチャ怖くて、
以来封印していたんですが、久々に見ました。
そうしたら物語の中の初日がやっぱりハロウィンで、
ちょっといやぁな予感がしたんですが、
今回改めて見たら、案外さほどに怖く感じませんでしたね。

前回最後に観てから、この10数年の間、
小説『リング』にはまったのをきっかけに、
一時期、表現ジャンルを問わず、ホラーに凝ったことがありましたから
その間に耐性がついてしまったのかもしれません。

いちばーん最初にTVで観たのが9歳の時。
それ以来私の中で、怖いモノの代名詞だったのですが、
35年かけてその恐怖を克服しましたよ(笑


ちなみに。
今回見返したきっかけは、そのチョッと前に
「〝エクソシストを見る”と言う夢を見たから」なんですが、
その夢の中では、物語の中盤ごろにジャッキー・チェンが出てきて
「今のうちに退治しておく」とか言って戦って勝って祓っちゃって、
怖いモノを見ずにホッとする反面、これでいいのか?と思いましたね。
by コステロ (2015-11-16 10:27) 

choko

コステロさん

35年かけて恐怖を克服したってとこに笑ったんですが、
その後の、ジャッキー・チェンで再び爆笑!
すごい夢ですね~(笑)。
きっと、コステロさんの心のなかの恐怖を、ジャッキーが
追い払ってくれたんでしょう(笑)。

でも、昔怖かったものを見返すと、そうでもない・・ってありますよね。
私も、エクソシストは、観直した時は、怖いより、
昔の映画って物語の趣旨とはあまり関係ないちょっとしたセリフ
まわしでキャラクターを表現するのが上手いなぁって
感心した方が強かったです。

シャイニングは、観返してみて、やっぱり映像美の凄さと、
ジャック・ニコルソンの怖さに感服です(笑)。

by choko (2015-11-21 00:40) 

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