「メッセージ」ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督:じんわり感動できるSF映画 [映画:SF・アクション]
テッド・チャンの「あなたの人生の物語」が原作であるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による
「メッセージ」を観てきました♪
テッド・チャン好きなんです♪
寡作な作家で、作品自体すごく少ないけど、どれも大好き(*^.^*)♪
「メッセージ」は、ファーストコンタクト物。
突然地球に飛来した巨大な球体形宇宙船。
同時期に世界各地に、12隻。
世界は不安に包まれ、各国はそれぞれコンタクトを開始する。
アメリカでは、言語学者ルイーズが、宇宙船に乗ってきた者達との対話を試みることに
なるが・・・。
宇宙船は、何のために地球に飛来したのか。
その謎がとけた時、人類が受けた影響とは・・。
展開がかなり地味な映画で、派手なSFものを期待するとがっかりする気が。
また、作中のちょっとした一言に大事な意味がこめられていたり、そういう部分を
踏まえつつ、ある程度想像力を働かせないと、「何だこりゃ」ってなりそうな映画でも
あるので、観る人を選びそう。
原作はかなり難解だけど、その中の幾つかのエッセンスを抽出し、原作に誠実に映画化した
映画で、良作♪
原作をあれこれ全部詰め込もうとして全部が中途半端になったり、エッセンスは使ってるけど、
別物になってる映画が多いなか、映画「虐殺器官」のように、原作を上手に端折りつつも、
しっかり原作に寄り添ってる。
テッド・チャンの作品がもつ、物語のスケールは壮大だけど、その中で、
個人の人生を見守る優しさが感じられるのもいい♪
観終わったあと、じんわりじんわりと感動に包み込まれ、自分の人生も振り返ってみよう・・
と思えるストーリーで、いい映画でした♪
ちょっと気になったのは映像。
悪くは無いけど、印象に残るような「ハッ!!」とする映像が少なかった気がする。
それはそれでいいんだけど、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ブレードランナーの新作も
撮ってるのが。
リドリー・スコットの完璧主義的映像美へのこだわりが感じられるのが
「ブレードランナー」なので、「メッセージ」を観る限りはちょっと不安。
でも、「メッセージ」に映像美はそれほど必要が無いので、そういうさじ加減だったのかも・・
と思ったり。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品、他に観ていないので、取り敢えずブレードランナーの
新作に期待。
------------------------------------------------------------------
以下ネタバレちょっとあり。
宇宙船が突然現れた事に対するる世界の反応と交差し対立する各国の思惑、
「言語」がもつ思考への影響、宇宙人と人間、世界各国の非ゼロサム的状況・・。
ストーリーの中心に見えるのは、宇宙人と言語学者によるファーストコンタクトの推移と、
軍や世界の国々それぞれの対応。
中国などは、宇宙人に宣戦布告しようとするし、ロシアは宇宙人から得た知識を独占するため、
研究者を殺害してしまう。
最初は協力しあっていた各国は、状況が変化するに従って、自国の利益を優先しだす・・
からの、大団円があるわけだけど、この辺は、かなりあっさり、ある意味ご都合主義的に
見える。
ただ、この作品、メインは、言語学者ルイーズの人生、悲劇的な結末が待っているとしても、
その人生を選ぶか・・、結果よりも、人生一瞬一瞬の煌めきを大切にすることの美しさ、
そして切なさを描いた映画なんだと思う。
「メッセージ」を観てきました♪
テッド・チャン好きなんです♪
寡作な作家で、作品自体すごく少ないけど、どれも大好き(*^.^*)♪
「メッセージ」は、ファーストコンタクト物。
突然地球に飛来した巨大な球体形宇宙船。
同時期に世界各地に、12隻。
世界は不安に包まれ、各国はそれぞれコンタクトを開始する。
アメリカでは、言語学者ルイーズが、宇宙船に乗ってきた者達との対話を試みることに
なるが・・・。
宇宙船は、何のために地球に飛来したのか。
その謎がとけた時、人類が受けた影響とは・・。
展開がかなり地味な映画で、派手なSFものを期待するとがっかりする気が。
また、作中のちょっとした一言に大事な意味がこめられていたり、そういう部分を
踏まえつつ、ある程度想像力を働かせないと、「何だこりゃ」ってなりそうな映画でも
あるので、観る人を選びそう。
原作はかなり難解だけど、その中の幾つかのエッセンスを抽出し、原作に誠実に映画化した
映画で、良作♪
原作をあれこれ全部詰め込もうとして全部が中途半端になったり、エッセンスは使ってるけど、
別物になってる映画が多いなか、映画「虐殺器官」のように、原作を上手に端折りつつも、
しっかり原作に寄り添ってる。
テッド・チャンの作品がもつ、物語のスケールは壮大だけど、その中で、
個人の人生を見守る優しさが感じられるのもいい♪
観終わったあと、じんわりじんわりと感動に包み込まれ、自分の人生も振り返ってみよう・・
と思えるストーリーで、いい映画でした♪
ちょっと気になったのは映像。
悪くは無いけど、印象に残るような「ハッ!!」とする映像が少なかった気がする。
それはそれでいいんだけど、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ブレードランナーの新作も
撮ってるのが。
リドリー・スコットの完璧主義的映像美へのこだわりが感じられるのが
「ブレードランナー」なので、「メッセージ」を観る限りはちょっと不安。
でも、「メッセージ」に映像美はそれほど必要が無いので、そういうさじ加減だったのかも・・
と思ったり。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品、他に観ていないので、取り敢えずブレードランナーの
新作に期待。
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以下ネタバレちょっとあり。
宇宙船が突然現れた事に対するる世界の反応と交差し対立する各国の思惑、
「言語」がもつ思考への影響、宇宙人と人間、世界各国の非ゼロサム的状況・・。
ストーリーの中心に見えるのは、宇宙人と言語学者によるファーストコンタクトの推移と、
軍や世界の国々それぞれの対応。
中国などは、宇宙人に宣戦布告しようとするし、ロシアは宇宙人から得た知識を独占するため、
研究者を殺害してしまう。
最初は協力しあっていた各国は、状況が変化するに従って、自国の利益を優先しだす・・
からの、大団円があるわけだけど、この辺は、かなりあっさり、ある意味ご都合主義的に
見える。
ただ、この作品、メインは、言語学者ルイーズの人生、悲劇的な結末が待っているとしても、
その人生を選ぶか・・、結果よりも、人生一瞬一瞬の煌めきを大切にすることの美しさ、
そして切なさを描いた映画なんだと思う。
おぉッ、久々の更新ですね!
ちょこさんのレビューを読んでいると実際に作品が観たくなる、と言う、
その辺の文章力、まとめの上手さは相変わらずですね。
次回の更新も期待してます。
by コステロ (2017-06-10 08:35)
コステロさん
下書きはいくつか書いたんですが、ちゃんと上げたのは
ほんと久々ですよね(^^;)。
コステロさんが即読んでくれて、実はかなり・・、
いや、ものすご~く感動してたりします(〃∇〃)。
その上、すごいお褒めの言葉・・・コステロさん、
飲んでたりとか??(笑)。
最近観たいなと思ったのがイタリア映画の「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」と、「ジェーン・ドウの解剖」(ホラー)。
でもどっちもやってる映画館が遠いんですよね。
レンタルかな??
イタリアで鋼鉄ジーグ、かなり人気なのにはビックリでした。
by choko (2017-06-10 17:54)
いやいや、私下戸ですから(笑
『鋼鉄ジーグ』、そう言えばテレビでやってましたね。
フランスでは『グレンダイザー』とか
『キャプテンハーロック』なんかが人気だったとか。
映画で最近私が観たのは
『君の名は。』『海よりもまだ深く』あたりなんですけど、ご覧になりました?
あと、ちょこさんだったらどうレビューするか?が気になるのが
『マッドマックス 怒りのデスロード』。
もしご覧になっていたら是非お願いします!(笑
by コステロ (2017-06-12 08:44)
コステロさん
フランスの「グレンダイザー」「ハーロック」
あと「キャンディキャンディ」とかは知ってたんですが、
まさかイタリアで、それも「鋼鉄ジーグ」(グレンより
マイナー)とはっ!と驚きを隠せませんでした(^_^;)。
「君の名は」は、観ました。
日本では超絶話題だったし。
感想書きかけで放置してます(^_^;)。
「マッドマックス 怒りのデスロード」、やっぱり
面白いですか。
これ、かなり面白そうとチェックはしてたんですが、
観てなかったので、機会があったら観ます(^-^)ノ♪
by choko (2017-06-15 17:51)
「君の名は。」書きかけだそーですが、仕上げを期待しております。
「マッドマックス」はバカ要素もあって良いですよ(笑
by コステロ (2017-06-18 09:57)
コステロさん
カメレス、すみません(^_^;)。
「君の名は」・・・今更あげるのが・・って感じですが、
頑張ってみます(^_^;)。
by ちょこ (2017-07-21 23:36)