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ドラマ「アオイホノオ」がすごすぎる!!!!原作を超えたか?? [映画:その他]

漫画家島本和彦の学生時代がモデルになっているという自叙伝的コミック「アオイホノオ」。
1~4巻の感想はこちら

同じ大学だったエヴァの監督庵野秀明、オネアミスの翼の監督山賀 博之、
Daicon3の絡みで岡田斗司夫などが実名で作中に登場している。

そんな「アオイホノオ」が実写ドラマ化
12巻(リンク先感想)の帯での主人公焔のセリフ、
「アニメ化はいいがドラマ化は・・・・だいたい原作通りにならない!」
になっちゃうかと思ってました。

ところが、ところが、この「アオイホノオ」のドラマがすごい!
面白いっO(≧▽≦)O!!

元々、うっとおしいほどの熱さと勢いをもった作風の島本和彦。
もちろん「アオイホノオ」の主人公焔も、熱い!
若さゆえの、慢心や、痛さも満載!

そして、ドラマでは、この熱くて痛い主人公焔を、柳楽優弥が熱演。
デビュー作「誰も知らない」で、14歳とは思えない演技力を見せた柳楽優弥。
いやー、この作品でも、その演技力を見せてくれてます!
「誰も知らない」はすごくシリアスだったけど、焔みたいに、ぶっ壊れた役も、
生き生きと演じていて、本気で感心!

庵野秀明役も、すっごく似てるし雰囲気が出ていて最高♪

その上、細部へのこだわりもすごい!
一話目、しょっぱなから、Daicon3のオープニングアニメが流れるし、
「銀河鉄道999」や「あしたのジョー」のマンガのコマがアップで映しだされるシーンの
各キャラのセリフは、野沢雅子、池田昌子、西郷輝彦など、オリジナル声優がちゃんと声をあててます!
1979年の「サイボーグ009」のアニメのOP(金田伊功作画)は、細かいアニメオタク解説付きで
見られるし。

原作を超えるほどの勢い!
マンガ原作付きドラマとしては破格のでき!
超傑作!!

1・2話の感想は、Daicon3動画や、「アオイホノオ」OP元ネタアニメ比較動画へのリンクも
貼ってある、こちらのサイトがすごく詳しいです。
2話目以降は、こちらのサイトの感想が詳しい。

岡田斗司夫「アオイホノオ」解説ツイートまとめも合わせて読むとより楽しめます。
これを読んで、ドラマにでてくる学生が、ズボンの中にシャツを入れてるのに気がついた。
1980年代の、時代再現度も、すごいドラマなのでした。

島本和彦ファン、1970~80年代のアニメ・マンガが好きな人、ガイナックスやエヴァが好きな人、
いろんな人にお勧め(^-^)ノ!
バカバカしさの中に、若さゆえの青さ、痛さも感じられ、青春ドラマとしても、
ある意味いい出来になってます♪

現在、テレビ東京では5話まで放送中。
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森田芳光監督、死去・・・・(>_<)早すぎるよ~ [映画:その他]

森田芳光監督が、急性肝不全でお亡くなりになったそうです(詳細はリンク先記事参照)。
まだ61歳・・・早い!!

森田芳光監督の作品は、最初に見た作品である、沢田研二主演の「ときめきに死す」が
すっごく好きだった。
とくに、その静かな静かな映像はインパクトが強く、いまだに、その画面が脳裏に浮かぶほど。

他に好きな作品は薬師丸ひろ子主演の「メイン・テーマ 」、「家族ゲーム
39-刑法第三十九条- 」「黒い家」「バカヤローシリーズ」など。

「黒い家」は、原作が傑作すぎて、映画ではその怖さができってなかったけど、
大竹しのぶの怪演が素晴らしかった。
「メイン・テーマ」は、なんじゃこりゃ?ヽ(゚◇。)ノ???的な不思議な感覚がとても好き。

ここ数年は、自分の好みな作品が無かったので見てなかったけど、
去年公開された「武士の家計簿」と、これから公開される「A列車で行こう」は、
見ようかなーと思ってました。

まだまだいろいろ撮ってくれる監督だと思っていただけに、本当に残念(T_T)。
若すぎます・・・。

森田芳光監督を知った作品「ときめきに死す」を久々に観たくなりました。
ご冥福をお祈りします。
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「トラウマ映画館」町山智浩著:映画史上の問題作満載! [映画:その他]

トラウマ映画館

トラウマ映画館

  • 作者: 町山 智浩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: 単行本
7.8点

帯に書いてあるキャッチは、
「呪われた映画、闇に葬られた映画、一線を超えてしまった映画、心に爪あとを残す映画、25本!」

読んでみると、本当にそういう映画ばかり。

著者はアメリカ在住の映画評論家町山智浩氏。
以前この著者の「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」(リンク先感想)を読んだ。
面白かったけど、広く浅く事例を並べただけ・・という感じも。

しかし、この本は、映画評論家の本領発揮という充実した内容(^^)。

この本で、紹介されてる映画25本は、古い映画ばかりで、日本未公開、
DVD・ビデオ化されていない作品も多く、見たことがある映画は一本も無かった。
それでも、どの映画評も面白く読めた。

幼児虐待、サイコパス、アメリカ南部の奴隷牧場、息子を溺愛する母、孤独、ゾッとするほどの悪意、
人間の野蛮さ・・・etc、とにかく醜悪なもの、陰惨なもの、人が心の奥底に持っているドロドロした部分を、
強烈に突きつけてくる映画ばかりが紹介されている。

それら映画のかなり詳しい粗筋、それが作られた時代背景、類似した作品、当時の評判、
他の映画や社会への影響などが、とても詳しく語られていて、読み応えもすごくある。
特に、それほど昔ではないのに、今とは大きく違う価値観(特にアメリカの)は、とても興味深かった。
映画の監督や、出演者に関しても、関係した作品や、いろいろなエピソードが語られているのが嬉しい。

また、子供の頃、強烈に嫌な印象だけが残った映像やストーリーの一部分や、
そういう物に出くわした時の嫌悪感や不安な気持ちを、読んでいる最中に何度も思い出した。

「これは見たい!」と思った映画もあったけど、きっと今見ても面白く感じられないんじゃないか
と思える映画も多かった。
こういうトラウマになる映画というのは、バランスが悪かったりすることも多いし、見る年齢も大きいと思う。
思春期に見ていたら、トラウマになったんじゃないかと思うものもあった。
多感な時期には、バランスの悪さ故、その映画が強く訴えかけてくる部分が、
心に傷を残したりするだろうし。

映画も、本も、観たり読んだりする時期が重要なファクターになる作品ってあると思うので、
若い頃、この本で紹介されている映画に出会わなかったのは、残念なような、良かったような(^^;)。

でも、わざわざ見る気になれない映画の話でも、上記したように、興味深い解説満載で、
とても面白く読めました。

すっごくお勧め(^-^)ノ!!

本で紹介されてた映画の覚書↓
●「バニー・レイクは行方不明」監督オットー・プレミンジャー(1965年)(日本DVD未発売)
娘が行方不明になった。
しかし、周りは娘の存在すら否定する。
そんな中奮闘する母親を描いた映画「フライトプラン」。
他にもそういう設定の映画はいくつかあるらしいが、そのもとになったという。
日本ではビデオもDVDも出ていないとか。
周囲が自分を騙しているのか、自分がおかしいのか・・・というのを越え、観るものに実在的不安を
与える傑作だという。
監督プレミンジャーの他の作品にも興味を持った。

●「傷だらけのアイドル」監督ピータ・ワトキンス(1966年)
アイドル・スティーブンは、英国の国民から熱狂的な支持を受ける。
しかし、スティーブンは、政府によって管理されたアイドルだった。
そして、そのアイドルによって巧妙に誘導・管理される民衆を描いた近未来もの。
監督はドキュメンタリー手法で、いろいろな作品を撮っている。
「クローデン」「ウォーゲーム」「グラディエイターズ」など。

●「裸のジャングル」監督・主演コーネル・ワイルド(1966年)
映画「アポカリプト」の元ネタ(というか、「アポカリプト」はパクリだと著者は指摘)らしい、人間狩り映画。
でも「アポカリプト」より、暴力の生々しさや「人間」というものをしっかり描いている作品だという。

●「肉体の悪魔」監督ケン・ラッセル(1971年)
●「尼僧ヨアンナ」監督イェジー・カヴァレロビッチ(1961年)
それと映画「エクソシスト」は、どれもオルダス・ハクスレー原作の「ルーダンの悪魔」を、
原作や元ネタとしているらしい。
「ルーダンの悪魔」という事件は、修道女が集団悪魔憑き(ヒステリー)状態になり、
ハンサムな青年司祭グランディエが、悪魔と契約したことが原因として処刑されたという話。

で、この本と併読していた双葉社の「戦慄!世界怪奇ミステリー」(感想こちら)にも、
丁度この「ルーダンの悪魔事件」の話が、載ってた。
ストーリー展開は、映画「肉体の悪魔」の粗筋のまんま(^^;)。
「肉体の悪魔」は全て事実に基づいていますというクレジットが入るらしいんだけど、
それをそのまんま、歴史的話として取り上げてました。
ちなみに原作のハクスレーの「ルーダンの悪魔」は、政治的冤罪を暴くという趣旨の元、
「ルーダンの悪魔事件」を徹底的に調べたものらしいです。

●「不意打ち」監督ウォルター・グロウマン(1964年)(日本ではビデオ・DVD未発売)
は、屋敷のエレベーター(格子状で中が見える)が壊れ、その中に閉じ込められた母親の話。
息子はリゾート旅行中、周囲の人々は無関心。
助けを求める母親の前に現れたのは、ハイエナ達。

救いのないストーリー、残酷な描写、そして暴力の為の暴力が展開される。
丁度、アメリカでは、女性がレイプされ殺害されるのを、38人の目撃者がいたにもかかわらず、
誰も助けなかったという事件が起きた直後で、その事件を映画にしたと、
バッシングがすごかったとか(製作時期を考えると、単なる偶然らしい)。

●「愛と憎しみの伝説」監督フランク・ベリー(1981年)(日本未公開、ビデオ・DVD未発売)
女優ジョーン・クロフォードの養女クリスティーナが、クロフォードの死後出した、
養母からの凄惨な虐待の事実を綴った回想録「親愛なるマミー/ジョーン・クロフォードの虚像と現実」
を原作にした映画。
クロフォードの残虐ぶりが、虐待ショーが延々と描かれ、「観客を徹底的に打ちのめすだけ」と酷評され、
ラジー賞も受賞したという映画。
しかし、今現在カルトムービーとして愛されているとも言う。

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)」をはじめ
あまりにも救いの無い話を書いているジャック・ケッチャムの小説に通じるものがあるのかもしれない。
ジャック・ケッチャムの話って、心にずっと残る引っかき傷を作るし。

●「悪い種子」監督マーヴィン・ルロイ(1956年)
愛らしい8歳の少女は、実はサイコパスだった・・・・。
そして、彼女の周囲で巻き起こる悲劇。

この映画のストーリーを読んだ時、わたなべまさこの漫画「聖ロザリンド (ホーム社漫画文庫)
を思い出した。
かなり似ている部分もあるようなので、この映画が元ネタなのかもしれない。
「聖ロザリンド」は子供の頃読んで、強烈なインパクトを受けた漫画でした。
また、少し前に読んだ貴志祐介の「悪の教典」(リンク先感想)の、
サイコパスである主人公の幼少期のエピソードにも、この映画のエピソードとかぶるものが。

●「恐怖の足音」監督ハーク・ハーヴェイ(1961年)
見えざるものが見えてしまう主人公メアリー。
青白い顔の紳士に付き纏われるようになり困惑する。
彼女を救おうと手を差し伸べる者もいるが、誰も彼女を救えない・・・。

版権が安く売られた為、一時期アメリカのテレビで何度も放送され、大きな影響を与えたという
カルトムービー。
ロメロの「ゾンビ」やデヴィッド・リンチなどもその影響を受けているという。

●「戦慄!昆虫パニック」監督ソウル・バス(1974年)
知能を持った蟻と人間の戦い。
昆虫パニックものって、「燃える昆虫軍団」「黒い絨毯」など好きな映画が多いんだけど、
これは全く知らなかった。
見てみたい。

●「不思議な世界」監督リチャード・レスター(1969年)
モンティ・パイソンを思わせる、バカバカしすぎる核戦争後のイギリスの風景。
放射能の影響で、「ベッドルームに変化していく男」とか、本書で紹介されている
幾つかのエピソードを読むだけでも、そのナンセンスさが伝わってくる。
そういう不思議ワールドってすごく好きなので、これも見たい!

●「マンディンゴ」監督リチャード・フラインシャー(1975年)
南北戦争前の南部で、白人による黒人奴隷の扱いを赤裸々に描いた作品。
そして、陳腐な映画や馬鹿げた映画を選ぶ「史上最もヒドイ映画」のランキングの常連。
この作品に出てくる白人の行いが、あまりに残酷で愚劣で差別的で、笑えるほどだかららしいが、
実際は、今なら「あり得ない」と思える内容こそ、実際の奴隷農場の姿だったという。
名作「風と共に去りぬ」などで描かれる農園主達の貴族まがいの生活は、
このような残酷な奴隷からの搾取で成り立っていたと著者は指摘している。
そして、公開当時、全世界ではヒットしたが、アメリカ国内ではさんざん叩かれたこの映画、
叩いた映画評はどれも「これは事実ではない」とは書いていなかったという。

●「質屋」監督シドニー・ルメット(1964年)
ホロコーストで生き延び、アメリカのハーレムで質屋を経営するソル。
しかし、アウシュビッツでの体験は、彼の心を氷のように冷たいものにしていた・・。

●「コンバット恐怖の人間狩り」監督ハーヴェイ・ハート(1976年)(日本未公開。DVD、ビデオ未発売)
●「早春」監督イエジー・スコリモフスキー(1970年)(未DVD・ビデオ化)
●「追想」監督ロベール・アンリコ(1975年)妻と子をナチスに殺された男の復讐劇
●「去年の夏」監督フランク・ベリー(1969年)
●「ロリ・マドンナ戦争」監督リチャード・C・サラフィアン(1973年)
●「ある戦慄」監督ラリー・ピアース(1967年)
●「わが青春のマリアンヌ」監督ジュリアン・デュヴィヴィエ(1955年)999・メーテルの原型だとか
●「妖精たちの森」監督マイケル・ウィナー(1971年)
●「かもめの城」監督ジョン・ギラーミン(1965年)
●「かわいい毒草」監督ノエル・ブラック(1968年)
●「マドモアゼル」監督トニー・リチャードソン(1966年)
●「眼には眼を」監督アンドレ・カイヤット(1957年)
●「愛すれど心さびしく」監督ロバート・エリス・ミラー(1968年)

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「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」とiTunes [映画:その他]

フジテレビで映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」を放送してました。
来週は「後編」を放送するのかなーとか思ってたら、4月17日(土)から、
後編が劇場で公開されるんですね(^_^;)。
既に、前後編とも公開終わってるとばかり思ってました(爆)。

テレビ放送された「前編」は、カットが多かったのか、
原作の漫画を読んでないと展開が突飛すぎてわからないんじゃ・・・??という内容になってました。

それでも、ダメダメマルレオケのメンバーが頑張ってるシーンには思わずジーン。
のだめ毒カレーの描写は秀逸でした。
あれは怖い(笑)。
千秋役の玉木宏の指揮が、ドラマの最初の頃に比べて格段に上手くなったなーとか、
チャイコの序曲「1812年」で大砲使ってるのに思わずニヤリとしちゃったり、
いろいろ楽しめました(^^)。

新しいファンを獲得するというよりは、元々好きだった人が喜ぶ内容だと思うけど。

で、元々クラシックはそれほど聴く方でもなかったけど、
のだめのドラマを見てた頃はよく聴いてました。

「前編」の中で流れたチャイコの「ヴァイオリン協奏曲」や、
「後編予告」で流れたショパンの「ピアノ協奏曲一番」が聴きたくなったので、
PCを新しくしてから、インストールもせず放置していたiTunesを再インストール。
曲のデータはPCに入れてあるのだ。

しかし、再インストールしたiTunes、曲名は以前のデータを勝手に読み込んでくれたのに、
再生しようとすると、「データが見つからないからできない」・・とか言って来る。
前のPCとディレクトリ変わってるからだと(データはまるまるコピーして移した)、
ディレクトリを指定して読み込ませたら、同じ曲が2つずつ入ってしまったΣ( ̄ロ ̄lll)。
その上、片方は「データが見つかりません」状態。
不思議な事に、一部のデータはちゃんと読み込んでる。
この場合、全く同じデータが2つ。

元々、適当に曲のデータをぶちこんであったので、曲数が膨大。
2倍になって3500曲にも・・・・。
どうやったら、一括で「データが見つからない・再生できない」曲名をリストから削除できるんだー!!!
1700曲近いリストを手動で消せというのか???
一回リストを全部まっさらにして読み込めばいいのか??

でも、CDを読み込んだ時、手動で入れた曲名とかもあったような・・・。
それが消えてしまうのも困る。
そういうのってどこに保存してあるんだろ??
リストをまっさらにしても平気なんだろうか??
ipodを使って無いのもあり、iTunesはあまりよくわかってない。

少し消してみたけど、嫌になったので、途中で断念。
聴きたい曲を探してみたけど・・・曲が多すぎてなかなか見つからない(-_-メ)。
あーー、イライラするよーーーー!!

特にクラシックは、タイトルが「交響曲1番」なんてなってて、誰の曲かわからないのとかも多いし、
ベートーベンとか同じ交響曲が大量に入っているのもあるので、
ぐちゃぐちゃになって大混乱だ~(T_T)!!

ショパンのピアノ協奏曲は、結局見つからず。
ツィマーマンのがあったと思ったんだけど、登録してなかったのかな?
CDどこに行ったか不明だよー←iTunesに登録したと思ってしまい込んでしまった。
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劇場で一番最初に見た映画 [映画:その他]

ぴあの「一番好きなドラえもん映画」のアンケートで、
「劇場で見た最初の映画がドラえもんだった」という回答が多かったらしいw(゚o゚)w。
ちょっとびっくりだった。

で、自分が劇場で見た最初の映画・・・を思い出してみた。

自分の記憶が確かなら・・・だけど、

ゴジラ対ヘドラ

だったはず・・・( ̄ロ ̄;|||)。

それも、一緒に行った幼い弟が、泣いたか何かで途中で退場したような・・・。

大人になって見返したら、サイケな雰囲気満点の怪作で面白かったけど、
何で親はこんな映画を選んだんだろう・・・。
親と映画に行った記憶は、これしかないのに(爆)。

その後、劇場で見たのは、JAWS/ジョーズだったと思う。

叔母(母の妹)に連れて行って貰った記憶が。

そして、その後も、大林宣彦の「HOUSE」とか、「食人族 」とか、そんなのが多い。

学生時代は、ダボハゼのように、いろいろなジャンル見てたけど、
その時期以外は、見る映画の傾向は、最初に見た「ゴジラvsヘドラ」に通ずるものが多い気がする。

子ども(私)の頃から「ゴジラvsヘドラ」みたいなジャンルが好きだったのか、
それとも最初に劇場で見た映画の影響が後々まで響いているのか・・・
謎だ・・・。

ちなみに一番好きなドラえもんの映画は「のび太の宇宙開拓史(旧作)」です←名作!
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映画「デトロイト・メタル・シティ」原作に沿ってハチャメチャ。これはこれでありかな(^^) [映画:その他]



7点

原作「デトロイト・メタル・シティ」のクラウザーさんそっくりに扮した松山ケンイチが話題だった映画「デトロイト・メタル・シティ」。

テレビで放送されたので見てみました。

まず、気になったのは「放送禁止用語」を隠す効果音。
映画ではOKでも、テレビ放映ではダメだったんだね(^^;)。
突然象の鳴き声とか台詞に被って(モザイクもたまに)笑えたけど、
部分的には「何が何だか??」という場所も。

大量の放送禁止用語にも臆せず放送したフジ、英断だなー。

ストーリーはかなり原作に忠実。
でも、原作の場面場面をつないでるという感じで、ストーリーはかなり大雑把。
シーンによっては「大雑把過ぎ~!」って思う場面も(特にラストの方は)。
原作ほど過激では無いし。

一応、「夢」というテーマがあって、感動させるようなシーンもあるのだけど、
どう考えても、2時間でストーリーをまとめる為の「道具」としか思えなかった。
ここまで「テーマ」がお飾り的に思えた映画も珍しい(^^;)。

松山ケンイチと松雪泰子の熱演を堪能して、
ムチャクチャな設定と話の展開を笑って見る映画としてありだとは思う。
思ったよりは楽しめました。

松山ケンイチのくねくねした気持ち悪さは一見の価値あり!

原作未読の方、この映画を見て面白いと思ったら原作をどうぞ♪
絶対楽しめます(^^)。
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「イントゥー ザ ワイルド」原作を読んでいても面白い!大絶賛しちゃう!! [映画:その他]

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

8点
この映画の原作、ジョン・クラカワーの「荒野へ」は読んでいた。

とてもよい作品だったけど、荒野に単身飛び込み逝ってしまった青年クリスの軌跡を、クラカワーが丹念に取材し追っていく内容で、地味と言えば地味。
大きく盛り上がる場所は無い。

そんな作品がちゃんと映画化される訳がなく、ドラマチックに演出されたものになってるだろうと、最初は興味が無かった。
しかし、映画評をみると、地味だけどしっかり作ってあるらしい・・・ということで見てみました。

原作を先に読んでいると、興ざめしちゃう映画も多いんだけど、この映画はそんな事も無く、最近の映画では珍しい2時間の長丁場、最後まで夢中になって見られた。

原作では、残されたメモなどから推測されている荒野での青年の行動を、映像として見られるのもいい。
アラスカの大自然の壮大さ、厳しさなども映像だからこそ伝わってくる部分がある。

原作、映画、両方とも、若いからこその悩み、家族や人との絆、理想と現実・・いろいろな事を考えさせてくれます。
そして、作品全体に漂う、物悲しさが胸を打ちます。

原作、映画、それぞれ魅力があり、原作付きの映画としては珍しく、
両方ともチェックするのをお勧め!!

個人的に大絶賛の作品ですV(≧∇≦)V!
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「ゴッドファーザー」何年経っても名作は名作なのね [映画:その他]

ゴッドファーザー [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • メディア: DVD

9.5点

説明がいらないくらい有名な映画。

すっごく昔に見て感動し、心の映画の殿堂入りしている作品。
でも、若い頃と、今とじゃ、映画の感想も違うからなー、と思ってたんだけど、BSで放送していたので、見てみました。
3時間の大作なので、全部見る気は無く、ちょっとさわりだけでも・・なんて思ってたんだけど、ついつい最後まで。
何年経っても、いい作品というのは、いいんだなーと改めて思った。
感動!

血なまぐさいニューヨークマフィアの抗争と、マフィアファミリーの強い絆と家族愛を描いた作品。
家庭的・牧歌的な雰囲気の合間合間に見え隠れする、緊迫感がたまらない。

三男役の、アル・パチーノは、この作品で無名から、一躍大スターになったというけど、それが納得の演技。
最初の頃の、のほほーんとした大学生の顔と、後半のドンとしての顔付きが全く違う。
後半のアル・パチーのは、しびれるほどカッコイイ。

コッポラは、「ゴッドファーザーシリーズ」と「地獄の黙示録」という、私の中ではすごくポイントの高い映画を撮っている監督なんだけど、不思議なことに、この作品以外は、あまり好きじゃない。

普通は、これだけ好きな作品がある監督の作品は、他のものも好きだったりするんだけど。

でも、とにかく「ゴッドファーザー」はいいっ!!
月曜日には、「パート2」を放送するんだよね。
これまた名作なので、見ようかどうしようか悩む。

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「フラガール」泣かせどころは多いけど・・・ [映画:その他]

フラガール メモリアルBOX

フラガール メモリアルBOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2007/03/16
  • メディア: DVD
6点
 
すごく評判がよい映画だよね。
 
現在の「ハワイアンズ」、昔の「常磐ハワイアンセンター」は何度か行った事がある。
実家のある福島の話でもあるので、ラストの舞台でのフラダンスのシーンなんかは、TVCMでよく見たシーンだなぁ(実際にも見た)と懐かしく感じたし、役者さん達も頑張っていた。
そして泣かせどころも多い・・・でも感動できなかった。
 
メインの登場人物一人一人に個性もあるんだけど、泣かせどころでは、そのシーンを作る為に登場人物達が動かされている・・どうしても、その印象が拭いきれなかった。
脇役は、脇役で、個性が見えない。大衆1・大衆2・・・みたいな。そういう部分に、薄さも感じた。
 
元々、こういうお涙頂戴物の映画というのは苦手で、数年に一度ぐらい無性に見たくなる以外は(ホラーとかばっかり見てるから心が乾くのかもしれない)手を出さないのに、評判のよさと地元ということで手を出したのが間違いだった気がする。
 
ハートウォーミングな映画が好きなら、評判がびっくりするほどよいので、楽しめるんじゃないかな?
 
 
そういえば「でれすけ」って言葉、元々、栃木とか茨城なんかで使われている方言なんだね。
福島県内だと、いわき市辺りでしか使わないような?違うか?自分は使ったことないな。
 

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映画「魔笛」オペラみたいな映画 [映画:その他]

ケネス・ブラナー監督の映画「魔笛」を見て来た。

MOVIX橋本で「橋本音楽映画祭」として、音楽関係の映画を上映しているのだが、その中の1つ。他の映画は500円で見れるんだけど、新作のこの映画だけは通常料金。

昨年の「音楽映画祭」で見た「アマデウス」がとても良かったので、今年も「モーツアルトだっ!」と行ってみたんだけど、失敗(-_-;)。

昨年「アマデウス」と一緒に見た「オペラ座の怪人」と同じような感想になってしまった。飽きた・・・。

どうも、オペラ仕立ての映画は苦手らしい。短い台詞を歌で朗々と語られると、先に進んでくれ~!とイライラする。

また舞台だったら許せるような、展開の早さとか、ストーリーの曖昧さ不条理さも、映画だと気になってしまう。

有名な作曲家のオペラを聴いてみようかな?とたまに思うけど、言葉はわからないし、長いし、とてもCDでは無理と思っていたので、映画なら・・・と思ったんだけど、結局ダメでした。

でも歌は、みな本物のオペラ歌手が歌っているだけあって素晴らしかった。有名な「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」 とか、「おおおーーー!」と思って聴いてしまった。

ただオペラ歌手だけあって、歌は上手いんだけど、アップになると花が無いのが難点(歌っているオペラ歌手本人が出演している)。役のイメージと合わないなぁと思う事も多かった。

また、天使役の3人の男の子のボーイソプラノは、少年合唱団が天使の歌声と言われるのがわかるなぁと思わせてくれた。少年合唱団が歌っているのってCMぐらいでしか聴いた事がないんだけど、ちゃんと聴いてもいいかも!と思わせてくれた。どうも自分好みの音色らしい。

モーツアルトの原作とは違い、舞台は第一次世界大戦中の世界。戦場で、主人公は別の世界へと迷い込むという設定。

CGバリバリに使いまくりの映像は最初は違和感があったけど、映画を1つの「舞台」として考えると、そんなに気にならなくなった。舞台というのは、リアルさを追求するものじゃないし。ただ、映像のセンスはイマイチだったかも。

気になったのは、共同墓地での墓碑銘。いろいろな国の言葉で、人の名前が刻まれているんだけど、日本人の名前が何故か目立った。「享年19歳」とか書いてあるし。漢字の名前をチェックしたけど、中国人とか韓国人はいなくて、日本人名ばかりだった。何故だろう??

主人公に全く感情移入できなかった「オペラ座の怪人」(映像美は素晴らしかった!!)よりは、楽しめたと思う。

パパゲーノ(主人公のお供)絡みのコミカルな部分も多いし。

 

結局、「映画でオペラ」は自分には向かないというのを、はっきり認識させてくれる映画になっちゃったのは残念。のりのよいミュージカルならOKなんだけど。

本物のオペラは見た事がないけど、もしかしたら本物のオペラも向かないのかな??でも、部分的に見るオペラの映像はそれなりに楽しめるんだけど・・。

追記:頭の中をずーーーっと「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」が流れている・・・ぐるぐるぐるぐる。

 


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「敬愛なるベートーヴェン」映画館に第九を聴きに行こう! [映画:その他]

敬愛なるベートーヴェン」を見て来た。

「第九」の初演を4日後に控え、まだ合唱パートができていないベートーヴェンの元に写譜師としてアンナがやってくる。ベートーヴェンを尊敬してやまない彼女。しかし、ベートーヴェンは最初、女性というだけで、アンナを拒絶する。しかし、アンナの見え隠れする才能に、アンナを雇う事を決める。年老いたベートーヴェンとまだ若く女性ながらに作曲家を目指すアンナ。二人の絆は深まっていく・・。

実は見ようか見まいかちょっと悩んだ映画だった。でも映画の中心になっている曲が、「第九」と「大フーガ」だったので行く事にした。「第九」は年末だからコンサートホールまでは行かないけど、映画館で聴くのもいいかなぁと思ったから。大フーガのほうは、不思議な曲でちょっと気になっていたから。まぁ単純な理由です(^^;)。

アンナという人物は完全に架空の人物。ベートーヴェンの生前のエピソードからかけ離れない為か、アンナに関して掘り下げがあまりされておらず、彼女を巡るドラマ部分が弱くなってしまったのが残念。ベートーヴェンとアンナの関係は消化不良という感じだったし。という事で、ストーリーに期待していくと、ちょっと肩透かしを食うかもしれない。

でも、変人と言われていたベートーヴェンの姿や、晩年の彼の孤独などを知るには、いい映画。ベートーヴェンの人柄(野獣であり天才でもある)を忍ばせるエピソードや台詞にはいいものが多い。特にたまに見られる傍若無人ぶりは、思わずクスッとしてしまうものも。

そして、この映画、「第九」の初演のシーンが本当に本当に素晴らしい。耳がよく聴こえないまま初演に臨むベートーヴェンの緊張感が、その舞台の成功を予感させる第四楽章合唱開始のシーンと上手く融合し、涙が出るぐらい感動的なできになっている。

第九は長い作品なのでもちろん全編流してくれる訳ではないが、劇場で大音量で聴く第九というのもいいなぁと心から思った。このシーンだけを見に映画館に行く価値あり。

もう1つの作品の中心である大フーガ。この曲、聴くと頭の中でバイオリンなどの弦楽器がグルグルグルグルまわる感じを受けるのだけど、映画冒頭、この曲が流れるシーンで「やっぱり他の人もそんな印象を受けるのかな?」と思えるような映像が用いられていた。それとも単なる演出で、曲のイメージとは関係ないのかな?(^^;)

年末、第九を聴きに映画館に行くのもいいと思う。


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「硫黄島からの手紙」予想よりも乾いていた、でもいい映画 [映画:その他]

硫黄島からの手紙」を見て来た。2部作の片割れ「父親たちの星条旗」に比べると、公開前にテレビで特集が組まれたりして、こちらの方が注目度が高かった気がする。日本人視点の映画だから当たり前なんだけど。

予告編では、家族に手紙を書いているシーンがピックアップされており、その部分に視点を当てた「戦地の兵士と家族とのお涙頂戴物」+「戦争の悲惨さを訴える内容」じゃないかと思っていたのだが、「父親たちの星条旗」と同じ様に、自分の予想は裏切られた(いい意味で)。

「父親たちの星条旗」に比べれば、兵士達が家族を回想するシーンや家族に対して手紙を書くシーンが要所要所に盛り込まれウエットな内容にはなっているのだが、それが中核を成す事はなく、この映画で描かれているのは戦場にいる兵士達の生々しい感情である。

戦場にいる兵士達は、ある時は家族の事を思い出し、ある時は仲間を思い、ある時は戦争に理不尽さを感じ、しかし別の局面では命令のまま戦闘に出る。

戦場でいろいろな事を体験し目の当たりにする事によって揺れ動く兵士の生々しい気持ち。準主役である西郷の気持ちを追う事により、それを上手く表現している。ただ、西郷にスポットをあてすぎる事は無く、ある1人の兵士の気持ちとして淡々と描かれている。

そして、もう1つ。主役である栗原中将を中心に展開する、軍上層部の思想の違いと対立。玉砕を無駄死にを禁じる栗原中将と、退却は恥として中将命令を無視し自決を強制する士官。そしてそれに振り回される兵隊達。

 日本映画だとどこからともなく染み出してきて全体に漂いそうな「忠義」があまり感じられないのは、やはりアメリカが作った日本映画だからだろうか。この部分が余計にドライに感じられる要因かも。

しかし、全体に漂うドライさが、この映画を単なるお涙頂戴物としていないのだ。普通ならその他大勢になってしまう兵士達、一人一人が、実際は自分の意思を持ち、生き、そして戦ったという現実をひしひしと伝えてくる。硫黄島で亡くなった日本兵は2万人以上。そしてアメリカ兵は6千人以上。その一人一人の生き様に思いを馳せてしまうような映画であった。

硫黄島の戦いは、洞窟に篭っていた為、熱(火山なので地温が高い)と飢えと乾きとの戦いだったとも言われる。洞窟の中、怪我をし傷口が腐り、水を求めてうめく同胞に何をしてあげる事もできない、場合によっては負傷しかろうじて生きている同胞を敵に見つからない為(うめき声をあげるから)殺害する必要に迫られる事もあったという。その中で、砲弾の嵐に耐え(砲弾の音の凄さは映画でも伝わってくる。この音でおかしくなる兵士が出たというのが、なるほどと思えた)、投降も後退も許されず戦った兵士達。しかし、そのような戦場の地獄絵図の描写はほとんど無い。

実は、この2部作、両方とも戦争の悲惨さという要素を前面に出してはいないと思う。日本兵による戦記などを読むと、ほとんどが戦争の悲惨さや理不尽さ無意味さを強く訴えているので、余計にそれを感じるのかもしれないが、この映画で戦争自体の是非はあまり問われていない気がするのだ。

一作目「父親たちの星条旗」でも、ヒーローに祭り上げられて戸惑う主人公たちは、戦争の理不尽さではなく、本当のヒーローは今戦場で戦っている兵士達だという事で悩むのだ。また戦争の影で醜く画策する政府の醜さは描かれているが、そこにスポットが当っている為、戦争自体が持つ悲惨さ無意味さの要素が薄くなってしまっている。

プロデューサーであるスピルバーグが「祖国を守る為に戦った日米両方の兵士を称える為、そして今イランやアフガニスタンにいる兵士を称える為この映画を作った」というような事を(正確じゃないけど)言っていたが、その通りなのだ。

戦場で戦った兵士達一人一人を称える壮大なヒューマンドラマ、それがこの映画なのだと思う。じゃぁ、戦争を肯定しているかというとそうではない。敵・味方、お互いに相手が1つの人生を生きる同じ人間だという事をしっかり認識すれば、その認識が多くの人に根付けば戦争は避けられるのではないかという事を、暗に示してもいると思う。

 また、「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」で、状況がリンクする瞬間がほんの少しだけだがある。両方見ていると、敵・味方両方の立場を考える事ができ、より臨場感が増す。

できれば2作とも見て欲しい。


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「父親たちの星条旗」戦争の中で作られたヒーローの悲哀 [映画:その他]

硫黄島の星条旗

硫黄島の星条旗(映画の原作)

  • 作者: ジェイムズ ブラッドリー, ロン パワーズ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 文庫

7点

クリント・イーストウッド監督による、硫黄島2部作の内の1作目である「父親たちの星条旗」。
どうしようか悩んでいたんだけど、きっと2作目の「硫黄島からの手紙」は見に行くだろうと、1作目のこちらも見る事に。
この2作、太平洋戦争最大の激戦地とも言われる「硫黄島」での戦いを、アメリカ側と日本側から見た作品である。
↑文頭のリンク先は原作本。
この表紙にある一枚の写真は、硫黄島のすり鉢山に星条旗が立てられた時のもの。この写真に写っている6人のアメリカ兵の内、生き残った3人が主人公である。
3人の主人公の運命を変えた写真。
この写真が撮られた時点で、まだ硫黄島は陥落していなかったし(6人の内の3人は、この後の硫黄島での戦闘で命を落としている)、その上、この写真は、最初に星条旗が硫黄島に掲げられた瞬間の写真ではなく、その星条旗を別の星条旗と取り替えるシーンだったという。
しかし、この写真の持つ勝利の雰囲気にアメリカ国民は沸き立ち、3人は英雄として祭り上げられる。
この映画を見て驚いたのは、英雄として戦争中にも関わらずアメリカに呼び戻された3人が、戦争の資金集めの為のプロパガンダに利用される姿を、シニカルに捉えている点である。そんな切り口で攻めてくるかーーーという感じで、予想外だった。
英雄として扱われる事に対して、3人の反応は様々。英雄として扱われる事に順応が早かったレイニー、複雑な思いを捨てきれないジョン(原作は彼の息子による)、一番拒絶反応が大きかったインディアン保護区出身であるアイラ。そしてアイラは、英雄として扱われながらも、インディアンに対しての差別にも直面する。第二次世界大戦中でも、いまだ差別が根強く残っていた現状がよくわかる。
ただ、この映画では3人を均等に扱ってしまった為、人間ドラマの方が弱いのが残念。3人のバックボーンがあまり見えないのだ。
アイラが、英雄としてアメリカ本土に帰国するのを死ぬほど嫌がるシーンがあるのだが、その後の説明があまり無くて、何故かよくわからなかったり・・・。原作を読むと(まだ途中・・・本がどっかに紛れて見つからない・・・まただ・・_| ̄|○)目立つ事はよくないとされる部族にいたらしい。
他の2人に関しても、その生い立ちや性格が上手く描かれているとはいえず(漠然とわかる程度)、人間ドラマ部分になると、あまり感情移入できなかったのが惜しい。
戦争を体験した者が持つ悲しみや苦悩より、兵士をヒーローに祭り上げる国の狡猾さ、歯車として使われる兵士の姿が浮き彫りになっていた気がする。
映像の方は、アメリカ軍の硫黄島上陸の部分の迫力が凄い。戦争がカッコイイものではなく、泥臭く生々しいものであることを描いている。
上陸時の日本軍の反撃の凄さは、日本兵による硫黄島の戦記(タイトル忘れた上、本が発掘できず(-_-;))で読んでいたので予備知識はあったのだが、ほんとイメージのままという感じ。
このシーン、日本兵による戦記を読んでいたせいもあって、ついつい、映画では敵であるはずの日本兵を応援してしまった。
 アメリカの視点からみた硫黄島「父親たちの星条旗」は、硫黄島での戦いの悲惨さではなく、作られたヒーロー像とそれに踊らされる国民を中心に置いていたが、今度公開される「硫黄島からの手紙」は、戦争の悲惨さを中心にしたものになるんじゃないかと思う。どんな風に描かれるのか期待。

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「アマデウス」劇場で見て大感動(>_<)!!! [映画:その他]

アマデウス ディレクターズカット スペシャル・エディション

アマデウス ディレクターズカット スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/09/08
  • メディア: DVD

10点

 
少し前、近くの映画館で秋の映画祭をやっており、今年の上映映画のテーマが「音楽映画」。そのラインナップの中にこの「アマデウス・ディレクターズカット版」が入っていた。
実は「アマデウス」ってかなり前に一度見たと思っていたんだけど、どうもテレビで放送したのを適当にながら見していたらしい。
それも、見た当時、モーツァルトの人物像にも曲にもあまり興味がなく、「サスペンス物」として見てしまった為、「わーーーん、頻繁にオペラとかのシーンがあって話が進まないよぉ」とあっという間に飽きてしまったらしい(-_-;)。
しかし、ちゃんと見たら、この映画の評判が高いのがよくわかった。
丁寧に作ってあるし、モーツァルト生きた時代や、人物像(あまりに下品なモーツァルトの性格に異論もあるようだけど)、作品の作られた背景やモーツァルトの名曲について知るにはもってこいの映画。
また、モーツァルトの伝記的な要素だけでなく、この映画の語りべでもあり、モーツァルトと同じ時代に生きた音楽家サリエリの苦悩、悲しみもよく表現されている。
 
希望していた音楽の道に進む事ができた事により、神に感謝し、また愛されていると信じ、神の教えを忠実に守って生きていたサリエリは、欲望の赴くまま奔放に生きる天才モーツァルトの音楽を知り、自分が神に愛されていない事を知ってしまう。絶望し、神に自分にも神を称える曲を1曲でもいいから作らせて欲しいと願うサリエリ。
 
天才でありながら、死ぬ直前には落ちぶれ、現在ではどこに葬られたかもわからないモーツァルトと、音楽家として高い地位を得ながらも神を憎むサリエリ。
 
モーツァルトの名曲に彩られながら交差する2人の人生。素晴らしいの一言!!
 
劇場で見たことによって、音楽の効果も満点。映画を見終わった後、しばらくボーっとしてしまった。できるなら、劇場で見るべき映画だと思う。
 
でも、12月4日(月)の夜、NHK-BSでやるみたいなので、興味がある人は見て見るといいかも。

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「ナルニア国物語」 [映画:その他]

土曜日、珍しく家族で映画に行ってきた。いつもはレディースディを狙っていくし、最近は子どもだけでいれてしまう事が多いので、旦那も一緒に映画に行くのは久々。

旦那も一緒に行った理由は「映画のペア招待券」があったから、それのみ(^^;)。普通に家族で行くと高いんだもん・・。この招待券は昨年末、イトーヨーカドーの福引で当てたもの。そろそろ有効期限が近付いているので、いかなくちゃ!と見に行く映画を検討したのだけど、家族揃って行くのに、適当なものが少ない。

「クレヨンしんちゃん」は映画館で見なくてもいいし、ガメラも外れだったら悲惨だし・・・といろいろ悩んだ末、無難に「ナルニア国物語」になったのだ(^^;)。先週土曜日に「アイスエイジ2」を見て来た息子は、2週連続で映画・・・何て羨ましい。息子は「子狐ヘレン」が見たいと騒いでいたが、「目が見えない子狐」「それを拾った子どもとのふれあいのドラマ」って聞いただけで、おなかいっぱいになっちゃったので却下。

「ナルニア国物語」はファンタジーの古典でもあるので、原作を読んでいる人も多いと思うけど、ファンタジーはどちらかというと苦手な私は未読。

ほとんど先入観なく見に行ったのもあり、評価はまぁまぁ。絶賛とまでは行かないけど、楽しめました。

映像がキレイだったのと、最後の戦闘シーンは迫力があって(この手の戦闘シーン好きなのだ)よかった。

ストーリーの方は、古典だからなのか、それほど新鮮味は無かった気がする。

メインである四人の兄弟は、ハリーポッターに比べ地味な感じだったけど、普通の子供達が魔法の国に迷い込むという設定なので、これはこれでいいのかな。

特に末っ子のルーシー、最初の頃「えっ、かわいくない??」と戸惑ったけど(^^;)、最後の方では「かわいい~!!」と思ってしまった。

特に良かったのは、氷の女王役のティルダ・スウィントン。かっこよかった~!!

この映画上映終了間近なので、11時50分の回しかなく、昼は劇場内で映画を見ながら軽く、足りなければ帰りに・・と思っていた。入る時に、劇場内でホットドックと飲み物を家族分買ったら、それだけで1500円・・・高い。

それなのに、映画が始まる前に、食べきってしまった旦那。上映開始まで席に座って待っていると、ワーナーの場合、劇場内で売っている食べ物の宣伝を延々とやっている。それに見事に踊らされ、旦那は、追加で別のものを買いに行きやがった(-_-;)。

旦那と出かけると、思ったより出費がかさむよ・・・。


「ブラザーズ・グリム」 [映画:その他]

現在公開中、「ブラザーズ・グリム」(監督:テリー・ギリアム)を見て来た。

テリー・ギリアムは割と好きな監督なので、ちょっと期待。

予告を見て、ホラー色の強いヒロイックファンタジー系かなぁと思っていったんだけど、自分の予想とはかなり違ってた。

シリアスタッチの作品かと思っていたら違って、コメディタッチの作風だった。

要所要所にギリアムらしいアクの強さが出ているんだけど、何か物足りない。

グリム童話をもっと深く突っ込んでくれると思っていたんだけど、表面をさらっと撫でただけだったし、ストーリーも浅い。

じゃぁ駄作だったかというと、それなりに楽しめたので、そういうことでもない。

ギリアムの作品だったから期待しすぎたか?もっともっとブラックでシニカルでもよかったかなぁという気がしちゃうのである。

映像は、かなりキレイだったけど、CGだけはチープで泣けた。


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