「傀儡后」 牧野修 [本:SF]
隕石落下により破滅的な被害を受けた大阪。
全身の皮膚がゼリー化する奇病「麗腐病」が広がり、携帯を進化させたような機械でコミュニケーションを取る子供達のコミュニティが広がる。
歪んだ文明の発達するグロテスクな近未来を描いた作品。
退廃的な近未来の雰囲気と、「麗腐病」、ドラッグ「ネイキッドスキン」、謎の人物である「傀儡后」の話が上手く絡まって、なかなか面白く読めた。
SFのジャンルに入れたけど、ホラーファンタジー系に入れてもいいぐらいかもしれない。
退廃的な感じは強いけど、ホラーのジメっとした重苦しさがあまり無かったので、一応SFに。
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