「くらら-怪物船団」好きな要素はいっぱいつまってるんだけど・・ [本:ホラー&ミステリー]
- 作者: 井上 雅彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/12
- メディア: 文庫
- 6.5点
港町を襲う怪異。浜辺に次々と流れ着く異様な物。開発計画が神を怒らせたのか?祟り?呪い?
恋人の乗った船が沈没し、その港町に駆けつけた主人公の見た物は・・・。
奇怪なサーカス団、都市伝説、人を切り刻む連続殺人鬼、神社に祭られる異形の神々・・・。個人的には好きな要素がいっぱい入っているんだけど、どうものめり込めなかった。文章に、ホラー小説から漂ってくるウェット感というか、ジメジメした重さとかそういうのが感じられなかったのだ。ドライというかなんというか・・・。
いろいろな要素が詰まっている割には、大きな破綻もなく、最後まで飽きずに読めたので、及第点ではあるのだけど、何か物足りない。
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