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「紗央里ちゃんの家」矢部 嵩著:不条理な雰囲気を楽しむホラーなのか?? [本:ホラー&ミステリー]


紗央里ちゃんの家 (角川ホラー文庫)

紗央里ちゃんの家 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 矢部 嵩
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/09/25
  • メディア: 文庫


6.5点

毎年遊びに行っている従兄弟の紗央里ちゃんの家。
紗央里ちゃんの家に同居しているおばあちゃんが突然亡くなった年。
その年も、紗央里ちゃんの家に行ったけど、様子が違ってた。
紗央里ちゃんは行方不明になり、家の中は異臭が漂う。
叔父夫婦の態度もいつもとは違う。
洗濯機の下から、指らしいものを見つけた小学校5年の主人公は、
家の中を調べ始めるのだが・・・。

途中意味不明な会話があったり、毎日ヤキソバだったり、
要所要所に不可解というか不条理とも思える描写が挟まれている。
遺体の一部と思われるものが家の中で次々に見つかる様子や、
重苦しい家の雰囲気など、なかなか読ませるのだが、
「この家で何があったのか??」という謎解きを読者に期待させる話なのに、
最後はあれれーーーー???という感じで終わってしまう。

漫画だったらこういう終わり方もありな気がするんだけど、
小説でこれをやられてしまうと、消化不良にしかならない。

読み終わって、呆然・・・という感じ。
ストーリーは重視せず、陰惨な雰囲気を楽しみたいという人なら楽しめるかもしれないけど。

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