「儚い羊たちの祝宴」米澤 穂信:暗黒連作ミステリー [本:ホラー&ミステリー]
7点
名家、豪華なお屋敷、女中・・・それらの要素が共通したサスペンスミステリー短編集。
女性の一人称で語られるそれぞれの物語は、静かな中に不気味さを秘め進行していく。
もう一つ共通する要素に読書会「バベルの会」があり、作中で、エドガー・アラン・ポー、
泉鏡花、海野十三、夢野久作・・・etcについてちょっと触れられているのも興味深い。
帯は
「あらゆる予想は最後の最後で覆される-ラスト一行にこだわり抜いた、暗黒連作ミステリー」
となっている。
びっくりするほどのどんでん返しがある訳ではないけど、どの作品も綺麗にまとまっているし、
作品を覆う雰囲気が重苦しさに溢れよいので、ついつい読みふけってしまった。
秀作揃いの一冊。
お勧め(^^)。
2009-12-29 02:10
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