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「ツレがうつになりまして」「イグアナの嫁」他、細川 貂々の本をいくつか [本:コミックエッセイ]


ツレがうつになりまして。

ツレがうつになりまして。

  • 作者: 細川 貂々
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本



その後のツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

その後のツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 細川 貂々
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 文庫



イグアナの嫁

イグアナの嫁

  • 作者: 細川 貂々
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本



私が結婚できるとは―イグアナの嫁〈2〉

私が結婚できるとは―イグアナの嫁〈2〉

  • 作者: 細川 貂々
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2009/05
  • メディア: 単行本



ツレはパパ1年生

ツレはパパ1年生

  • 作者: 細川 貂々
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/03/19
  • メディア: 単行本



ツレはパパ2年生

ツレはパパ2年生

  • 作者: 細川 貂々
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/10/20
  • メディア: 単行本



どーすんの?私

どーすんの?私

  • 作者: 細川 貂々
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: 単行本



「ツレがうつになりまして。」は、ドラマにもなったし、
かなり前から書店でも見かけて、パラパラと中を見たこともあったけど、
ちゃんと読んではいなかった。

図書館で「イグアナの嫁」を借りたら面白かったので、
細川 貂々の著作を、立て続けに何冊か読んでみました。

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「ツレがうつになりまして」は、売れない漫画家だった著者の夫が
ウツになってしまった話を描いたコミックエッセイ。

「身内のウツ」を真正面から取り上げた本として、注目を浴びた本でもある。

私の身近にもウツの人はいるけど(身内だったり、友人だったり、友人の身内や友人だったり)、
実際「ウツ」とわかる状態で会った事はないので、ウツに関して切迫したものが無いせいか
(誰でもウツになる可能性があるというのも知識としては知っているので、軽くみるつもりもないのだけど)、
著者の配偶者のウツの事より、そういう状況に陥った著者の心理面や、行動の方に興味がいった。

何事にも後ろ向きだった著者が、配偶者の一大事に、前向きな姿勢に変わっていく姿というのは、
「人間一時的なことに囚われていちゃダメだ」って事を再認識させてくれる。

ウツの症状はいろいろあるようだけど、1つのウツの形態を知るという意味でも、参考になる本。

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「その後のツレがうつになりまして。」は、一作目が夫がウツになるまで、
そしてウツの症状、ウツから回復するまでの日常を、コミックエッセイで描いたものだけど、
こちらは、ウツに対してどう周囲はどう対応すべきか、治療、症状の変化など、
著者やその夫の体験などを例にした、ウツ・ハウツーに近い内容になっている。

読みやすいので、ウツに関して、全く知識が無い場合は、超初心者向け入門書としても使えるかもしれない。
ウツの症状も対応も様々らしいので、これを読めばすべてがわかる(そう思ってしまうのは危険)というわけではないけど。

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「イグアナの嫁」と「私が結婚できるとは―イグアナの嫁〈2〉」は、
イグアナを飼っている著者による「イグアナとの生活」コミックエッセイ。

イグアナ飼いたい!!と思ってしまうほどイグアナが可愛いO(*^▽^*)o~♪
しかし、読み進めて行くと、150cm(成人女性ぐらい)ほど育ってしまうイグアナとの生活の
大変さもわかって、安易に飼ってはいけない生き物だとわかるのもよい。

途中、ウツになってしまったご主人の話など、日常の生活も挟みながらのイグアナ日記。

本来は、イグアナとの生活で、いろいろな事を教わった・・ということがテーマなのだけど、
イグアナとの不思議な共存生活自体が面白く、楽しんで読めた。

この本のタイトル、「イグアナの娘」(萩尾望都の作品に同タイトルのがあったな)だと思ったら、
「イグアナの嫁」で戸惑った。

だって、飼っているイグアナ「イグちゃん」はオスだし、「何で??」と思ってたら、
1冊目の最後まで読んでやっとわかりました。
「イグちゃんにお嫁さんが来るまでの話」だからなんだって。

ということで、2の方は、イグちゃんにお嫁さんが来てからの話になってます。
それと並行して、著者が結婚に至るまでの話も。

イグアナという、名前は知っていてもあまり生態は知らないこの不思議な生き物に興味がある方にお勧め。

150cmのイグアナが放し飼いになっているお家・・・というのは、漫画で読んでもピンとこないんだけど。
現実に見てみないと、その辺はわからないんだろうなー(^^;)。

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「ツレはパパ1年生」「ツレはパパ2年生」は、子どもが生まれた著者による育児エッセイマンガ。

普通の育児エッセイマンガと違うのは、ご主人が専業主夫になり、育児を担当しているということ。
ご主人の感じるストレスが、子育て中の主婦が感じるストレスになっており、
逆に、一般家庭の父親が思うことが、母親である著者の感じ方とダブっている。

これを読むと、責任の所在がどちらにかあるかで、
男女関係なく感じるストレスは似るものなのだなーと思える。

普通、育児に関して、責任を持つのは母。
父親はいくら分担と言っても、「お手伝い」の意識を消すのは難しい。

育児だけでなく、家事も、完全に分担、やれる方がやる・・・(分業でなく)となると、
マメに動く方が大量にこなしてしまい、もう一方は、お手伝い状態になりやすい。
共働きで家事完全分担にしていた知人宅では、ご主人の方がマメだったので、
ご主人の方と主婦の愚痴を言い合えたし(^_^;)。

育児の楽しさだけでなく、育児のストレスなどに関しての言及が多い。
著者の立場が、女性でありながら「働く父親側」なので、
育児中の母親感じる、「何故夫が自分の大変さをわかってくれないのか」
ってのが分かる本にもなってる気がする。

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「どーすんの?私」は高校卒業後、就職もせず、バイトもまともに続けられず、
その後もいやいや就職して過ごしていた著者が、専門学校に行こうと
思い立つまでの話を描いたコミックエッセイ。

この本は、かなり前に読んでいたんだけど「ツレうつ」と同じ作者だとは気がつかなかった(^^;)。

高校卒業後、進学も就職もしない状況が許されてしまうという環境にびっくりした記憶がある
(就職活動をすごく頑張ったけど、できなかった・・とかじゃなく、何もしなかったので、家でゴロゴロ)。

著者は専門学校で夫になる人と出会い、その後売れない漫画家時代を経て、
「ツレうつ」のヒットがあり、現在に至るわけだけど、こういう風にうまく行くパターンって少ないような。

「やりたい事がみつからない」と悩んでいる若者が読んだ時、奮起して頑張る人もいるだろうけど、
「適当にやってても、なんとかなっちゃうんじゃない?」って思ってしまう人もいそうな気が。

勧めどころが難しい本だ。

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細川 貂々の本は、「自己啓発」「自分を見つめ直す」的な内容が多いので、
落ち込んでいて奮起したい、今の現状を変えたいとなんとなく思ってる人にお勧めな気がする。

イグアナの話は、イグアナに興味があれば楽しめると思うけど。


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