「恐怖と狂気のクトゥルフ神話」「クトゥルフの呼び声(コミック)」画:宮崎 陽介 [本:ホラー&ミステリー]
7.5点
6点
クトゥルフもの2冊。
両方とも王道(小説)とは外れる「読み物」的存在。
「恐怖と狂気のクトゥルフ神話」は、よくコンビニに並んでいるペーパーバックタイプの本。
このタイプで、ちょっと興味が惹かれるものはちょくちょく読んでいるんだけど、
胡散臭いものも多いし(それでもついつい読んでしまう)、
雑誌感覚で読んでいるというのもあってここには書いてなかったけど、
これは面白かったのでアップしてみました。
ラブクラフトについての説明や、世界観、代表的な短編いくつか、
イラスト付きで紹介されている暗黒神や小道具、クトゥルフの舞台となる場所や世界、
そして関連作品の紹介と、内容は充実、入門書としてなかなか良い出来栄えになってます(^^)。
関連作品では少しでもクトゥルフを知ってる人なら関連がすぐわかる
諸星大二郎の「栞と紙魚子シリーズ」などや、
映画「ミスト」のように「言われてみると確かに」ってもの、
ウルトラマンティガなどのように「えーそうなの?」ってものまでいろいろあって面白い。
クトゥルフに興味があるけどこれから手を出す、
ちょっとだけ齧った程度なんて人に、すごくお勧めです(^^)。
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「クトゥルフの呼び声」は、原作を漫画化したものと、クトゥルフの解説。
解説は面白いけど、コミックの方は作者の力量が足りない。
話は原作に忠実なのだけど、絵の雰囲気がイマイチ。
もっと禍々しい雰囲気が欲しかった。
伊東潤二ぐらいの画力が欲しい。
伊東潤二なんて愛猫を書いても禍々しさ満点だし(^_^;)。
クトゥルフ物はとりあえず抑えておきたいって人に。
コミックなので読みやすいけどね。
2010-02-02 21:48
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ラヴクラフトは私も、創元推理から出ている全集を持っているのですが
なにせ古い時代の小説ですから、ハナシのテンポが悪かったり、
あるいは途中から先が読めちゃったりして、オマケに創元推理文庫の装丁は
ページの上部の空きスペースが狭いので、とても読みづらく、
全体の半分くらいで止まってしまっています。
今読んでいるのが終わったら、再チャレンジしてみようかな、と。
by コステロ (2010-02-03 13:19)
コステロさん
あははは、実は私も創元挫折組です(笑)。
でも、何年か前にでた文庫(どこのだったかな)を読んで
「あら、クトゥルフって思ったより読みやすいじゃないO(≧▽≦)O!」
って再び創元にチャレンジしてまた挫折しました(笑)。
最近の翻訳ものって、字も大きいし、訳も読みやすくなってますよね。
ジョージ・オーウェルの「1984」の新訳などは、その見本のよう。
私は挫折しましたが、コステロさんにはぜひ頑張って頂きたいです(笑)。
by choko (2010-02-03 16:54)