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「殺人鬼」綾辻行人著:スプラッタホラーの駄作(-_-メ)! [本:ホラー&ミステリー]


殺人鬼 (新潮文庫)

殺人鬼 (新潮文庫)

  • 作者: 綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1996/01
  • メディア: 文庫

4点

Another」が読みたかったんだけど、
図書館で予約したらまだまだ来るのが先になりそうだったので、同じ作者の「殺人鬼」も読んでみました。

好きそうな内容なのに、どうも食指が動かない作品で今まで読まないで来た作品。
読まなかったのは正解だったんだなーと思える駄作ぶりでした(-_-;)。


双子山の麓でキャンプをしていたグループを、次々と殺人鬼が襲う・・・という、
映画「13日の金曜日」のような内容の作品。

スプラッタ描写は多く、殺人鬼目線で語られている部分もあるが、どれも中途半端。
スプラッタ描写は、もっとウェット感が欲しいし、犠牲者達が追い詰められて行くという緊迫感も無い。

「13日の金曜日」というよりは、何の演出もなく突然犠牲者が襲われ
倒れて行くのが新鮮だった「悪魔のいけにえ」っぽい感じ。
ただ、それを小説でやられても・・・・という気が。

また殺人鬼目線の描写も、殺人鬼の気持ちを客観的に書いているという感じで、
殺人鬼の持つ、狂気が全く感じられない。

連続して殺人を淡々と行う狂人の目線で描いた「アメリカン・サイコ」を読んだ時は、
表面上は正常な生活を送っている主人公に巣くう狂気の深さが怖かったんだけど。

とにかく、全くといっていいほど怖さを感じなかった。
最初に提示された仕掛けも「それで?」という感じだったし。

どの要素も中途半端でがっかり。

ここまで期待外れだと、「Another」を面白いと思えるか不安だ~。
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コメント 2

ufavan

あぁぁあぁ~--;
コレは、森の中で熊さんに出会ったみたいな話ですから!
眼球奇譚とかは結構面白かったかとT◇T
アナザーはきっと大丈夫だと思うのですが・・・

まぁ、、、僕も奥さんの方が好きなので 
あまり読んだ事無いのですがねぇ~^^;
by ufavan (2010-04-13 08:05) 

choko

ufavanさん

森の中で熊さん・・・て(爆笑)。
確かに言われてみれば、そんな感じですよね~。

「狂気」を「食欲」に置き換えた方がしっくり来そうな話です。
それならそれで納得できそう(^^;)。

「アナザー」は大丈夫そうですか(^^)。
まだ自分の順番が回ってくるまで時間がかかりそうですが、
楽しみに待つ事にします♪
by choko (2010-04-13 13:49) 

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