SSブログ

「図説 浮世絵に見る江戸の一日」「絵が語る 知らなかった江戸のくらし 庶民の巻」江戸のくらし入門♪ [本:歴史]


図説 浮世絵に見る江戸の一日 (ふくろうの本/日本の文化)

図説 浮世絵に見る江戸の一日 (ふくろうの本/日本の文化)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2008/08/13
  • メディア: 大型本
7点


絵が語る 知らなかった江戸のくらし 庶民の巻 (遊子館歴史選書)

絵が語る 知らなかった江戸のくらし 庶民の巻 (遊子館歴史選書)

  • 作者: 本田 豊
  • 出版社/メーカー: 遊子館
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 単行本
5点

なんとなく知ってる江戸時代の生活、時代劇で描かれる江戸時代の生活、
でも、実際とはかなり違ってたりするし、知らないこともいろいろある。
そんなに難しい本は読みたくないけど、ちょっと詳しくなりたいなーって人向けの2冊。

「図説 浮世絵に見る江戸の一日」の特徴は「時間」に重きを置いたこと。

丑の刻参りとか、草木も眠る丑三つ時って言葉は有名で、
丑の刻って真夜中なのはわかるけど(丑三つ時は夜中の3時~3時半くらい)、
卯の刻とか明六つなんて言われても、何時だかわからないって人は多いと思う。

この本では、「寅の刻」(暁七つ)-今の午前4時~5時頃-から順番に時間を区切り、
その時間に関係ある浮世絵を解説しつつ、その時間の江戸の人々の生活を紹介している。
カラーの絵が多いのも嬉しいし、解説も簡素だけど、
面白いものが多く(商家で下働きの小僧達がお使いの合間に遊んでいたり)、
簡単に読めて、なかなか楽しめる一冊。
今まで曖昧だった江戸の時間に関しても、わかるし。

ざっくり江戸の一日を知りたい人にお勧め(^^)。

--------------------------------------------------------------------------
「絵が語る 知らなかった江戸のくらし」は、上の本に比べると、文章メイン。

こちらも浅く江戸の庶民の生活を、いろいろな角度から紹介していて面白いのだけど、
気になる事がいくつかあったので点数低め。

一つは、説明と絵のページがずれていることが多く、とても参照しにくい。
しょうがないと思える部分もあるけど、工夫によっては同じページにおけたのでは??
と思うものも、多かった。

一番気になったのは、以下のこと。
「知らなかった」系は、どうしても奇を衒った内容を狙うためか、
著者独自の主張がさも一般論のように書いてあったり、
詳細を省くので奇抜な説になってしまったりという傾向があるのだけど、
これも、残念ながらそうなってしまっていた。

「生類憐れみの令」が「犬食いをやめさせる為で、犬の絶滅を防いだ」とか
「シャボン玉」の歌が「間引きを歌った歌だとか」(こちらは広く解釈すればありかなとも思えるけど、
この歌が作られた本来の背景が書いていないなら、極論でしかないと思う)、
他にも、一般的に言われていることと、あれれ違うなーということがいろいろ。
一般的に言われているのとは違う自説として展開するならいいけど、
他説を出さず、「これが真実」的な言い方をしているのが気になった。

こういうのがあると、ほかの「あれれほんと??知らなかった~」というのも、
歴史的裏付けがちゃんとあるのではなく、著者独自の主張でしかないんじゃないかと思えてしまって、
読む気が失せやすい。

ただ、江戸の生活に関しては、今の常識とはかなり違う事も多く、読むと面白いので、
興味がある人は、この手の本を読んでみるのは楽しいと思う(^^)たくさんでてるし。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。