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「怪刺す」木原浩勝著・挿絵伊藤潤二:価値は伊藤潤二のみ!! [本:ホラー&ミステリー]

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怪、刺す (少年サンデーコミックススペシャル)

怪、刺す (少年サンデーコミックススペシャル)

  • 作者: 木原 浩勝
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/08/12
  • メディア: コミック
2点(+1点←伊藤潤二挿絵・短編分)

実際にあった怪異を蒐集し、最強タッグが放つ絶叫絵噺集

というのが帯のキャッチ。

実際あった怪異譚+伊藤潤二の挿絵という本なのだけど、「怪異譚」にあたる部分が酷い。

ほとんどひねりの無い、よくある現代版怪談を、語るだけ。
それも、小説というより、単なる「説明」。

雰囲気を盛り上げるような文章表現を使っていない部分を補う為に、
文字を大きくしたり、字体を変えたり・・・・・素人がやるならともかく、
そんなのに頼るなんて、小説として出していいレベルじゃない。

巻末にある、木原浩勝の話を原作として書かれた伊藤潤二の短編は、
普通に面白かったけど、話が面白いのじゃなく、伊藤潤二の絵の勝利!

伊藤潤二の表紙に騙されて買ってしまい、かなり後悔(-_-メ)。
伊藤潤二の本なら、何でも欲しい!という人以外はお勧めしません。
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コメント 5

コステロ

コレは今までの最低得点なんじゃないですか?
却って読んでみたくなりますね(笑
by コステロ (2010-10-05 09:24) 

choko

コステロさん

いや、純粋に2点というのがあったと思います
(そして、またひとり・・・)。

「そして、またひとり・・」は、尻切れトンボ感が強くこの点数。
こちらは、内容がスカスカでこの点数です。

昔、テレビのワイドショーなどで、夏休みになると「恐怖体験特集」などが
あったと思うのですが、そのナレーションが載ってるって感じです。
あれは「映像の補足があってこそ!」なわけで、ナレーションだけ淡々と
聞かされても・・・って感じに似ています(^^;)。
作者は、元々テレビの(新耳袋等)の構成作家だったようなので、
そうなっちゃうのかな?

「お寺の石段を登り切ると、そこには・・・」
って、周囲の暗さ、不気味さ、登場人物の恐れなどの補足もなく
状況だけを小説で語られても、味気なさだけが残るというか。
これは本気でお勧めしません(^^;)。
愕然とする(話のネタになる)とかそんなのすら無いし。
by choko (2010-10-05 19:43) 

ufavan

久々に見た低得点www
帯にはかなり惹かれるのですが・・・

ダメなのか・・orz

フィクションにしろノンフィクションにしろ
語り口が面白くないと 読んでて楽しくないですね

次に読む 作品が良作な事を祈ります^^

by ufavan (2010-10-07 07:57) 

choko

ufavanさん

帯のあおりだけじゃなく、伊藤潤二の表紙もよくて、
脳裏に一抹の不安がよぎったけど、ついつい買って、撃沈です(^^;)。

そうそう、語り口がよくないと、ダメですよね。
特にホラーは、その雰囲気を作ってくれないと。


by choko (2010-10-07 08:05) 

サンフランシスコ人

11/12 木原浩勝がサンフランシスコの日本町に来ました..
by サンフランシスコ人 (2016-11-16 02:06) 

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