「ひだり」倉阪鬼一郎著:伝奇ホラー、ラストが・・・(-_-;) [本:ホラー&ミステリー]
5点
倉阪鬼一郎の角川ホラー文庫3作目。
他の作品は「うしろ」(リンク先感想)と「すきま」。
どうも、角川ホラー文庫の倉阪鬼一郎の作品はいまいちなのが多い。
「うしろ」もいまいちだったし、「すきま」も読んだけど、面白くなかったので、感想も書いてないし。
「ひだり」は、「鳥居は必ず右足からまたぐべし」という右に拘った掟を持つ神社「比陀理神社」を祀る、
「比陀理」という街を襲う怪異の話。
校庭を走るのも必ず右回り、バスの運行路も、遠回りしてでも右回り、回覧板も右回り、
そんな細かい決まりがある街で、次々に凄惨な事故が起きる。
「左」を封印していたものが崩れたらしい・・・。
もう一度左を封印するには・・・。
封印された「左」とは何なのか??
伝奇ホラーだけど、読みやすくサクサク読める。
読みやすい割に、雰囲気が軽すぎるほどではないので、それだけなら許容範囲なんだけど、
ラストがなぁ・・・・。
倉阪鬼一郎は、ラストの盛り上がり部分で、それまでの話の雰囲気をぶち壊して、
変な風に盛り上げちゃう事がよくあるんだけど、この話もそう。
伝奇ホラーとして、じわじわ進んでいた話だったのが、最後の最後に、
ちょっと笑っちゃうようなドタバタB級ホラー的な盛り上がりになってしまっている。
がっかり。
この方の本 ボクも何冊か読んでるんですが・・・
chokoさんが言うとおり、終わり方がいつも残念ですね
そこまでの雰囲気が良い感じだから 余計に(´・艸・`;)ぁぁぁ って
思っちゃいます。
by ufavan (2011-04-02 08:20)
ufavanさん
そうそう、倉阪鬼一郎の話は、ラストがね~(^^;)。
すっごくぶっ飛んじゃって「これはありかな?」と思ったこともあるのですが、
このパターンは一回で十分。
別の本でも同じようにぶっとんじゃうと、食傷気味に。
特にこの本は、こじんまりとぶっとんでるので、よりダメです(^^;)。
by choko (2011-04-02 23:41)