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「ヘッテルとフェーテル-本当に残酷なマネー版グリム童話」「マッチポンプ売の少女」マネー・ヘッタ・チャン著:円天・年金・・etcお金にまつわる怖い話 [本ノンフィクションいろいろ]

ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話

ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話

  • 作者: マネー・ヘッタ・チャン
  • 出版社/メーカー: 経済界
  • 発売日: 2009/11/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
7.5点

マッチポンプ売りの少女 ~童話が教える本当に怖いお金のこと~

マッチポンプ売りの少女 ~童話が教える本当に怖いお金のこと~

  • 作者: マネー・ヘッタ・チャン
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2011/04/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
7.5点

現代のお金にまつわる怖い話を、グリム童話風に書いたもの。

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「ヘッテルとフェーテル」は、100万円預けると、100万円分の金券が貰えて専用サイトで買い物できる、
その上元金保証・・・どう考えても破綻しそうなのに、たくさんの人が騙された円天
株価の上下を100%的中させたメールの謎、超大手三●UFJ銀行などが行ってた恐ろしい罠、
国だって安心できない年金問題、貧しい人ではなく考案した人達を設けさせる「ホワイトバ●ド」など、
お金にまつわる怖い話がいっぱい。

グリム童話が、子供に対する警告の要素を含んでいるものが多いのと同じで、
この本は大人に対して、わかりやすーーーーく警告してくれてます。

成功した女性(女性はこう生きるべきって本をバンバン出してる方いますよね(^^;))の本を読み、
それに感化され、その生き方を真似しようとしたあげく陥る泥沼を、
トホホ感満載で描いてあったり(本を書いた女性は、自分が進めた商品なども売れてウハウハ)、
儲け話に対しては「100%儲かるなら赤の他人に教える人間などいない」とバッサリ切り捨てたり。

「あなたの借金整理します」という電車広告。
掲載費を知ったら、絶対電話しようとなんて思わないはず。

中学生の息子が読んでも理解できるくらい、わかりやすく、
でもツボを押さえて書いてあるので、参考にもなるし、すごく面白い!!
分かり切った事も、こういう人いそう・・・って感じで、ブラックに笑える内容になってます。

童話みたいな分かりやすい文章な為、「あっ!!」という間に読み終わるので、
立ち読みでも大丈夫な気も(^^;)。

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同じ作者による2冊目が「マッチポンプ売りの少女 ~童話が教える本当に怖いお金のこと~」。

世の中を動かしてるマッチポンプ-自作自演話や、知らなければ良かった世の中の裏話満載。
こちらは2011年4月発行なので、より最近のネタが多い。

本のタイトルと同じタイトルの章「マッチポンプ売りの少女」では、作られるファッションの流行の話が。
「今年は黒を主体にしたエレガント路線」と決まれば、それをオシャレだと宣伝し、
昨年まで流行っていたファッションは「ダサイ」という視点で記事を書いたりする。
B-POP(作中の固有名詞は微妙に買えてあります)は、
「鈍痛」が巨額の資金を使って流行っているように見せかけているとか。
どこまでこの本に書いてある事が真実なのか判断はできないけど、
流行っているように見えれば、飛びつく人も多いですし、作られた流行に踊らされてる人は多いはず。
ちなみに、私も食べ物系は宣伝に踊らされて良く買ってます(^^;)。

「ゴーグルをかけた猫」は、悪質会社を告発していたサイトが、ゴーグル検索に引っかからなくなった話。
「ネットの沙汰も金次第」ってことが書いてあります。
「コブラ社の小説大賞」をハンサムでイケメン俳優「水主マヒロ」がとった話などは、
やっぱりなーって感じ。
ちょっとだけ詳しい裏事情を知ることができます。

「アグデスと40人の泥棒」では「日本uniques」の超豪華ビルと、募金がどう使われてるかの話。
白柳さん(笑)がその仕組に気がついてから、「日本uniques」を通しての募金はやめてるらしい。

「だんごう三兄弟」「家を買った娘」はマンション購入や管理に関する怖い話。
他に「保険切り替えの罠」「天下りが無くならない理由」「税務署に楯突いた税理士は大変」
などの内容の話が。

また、最後の章「日本破綻」に関しては、「預金封鎖と新円切り替え」「貸し金庫の中身没収」など、
いろいろな国で実際にあった話を取り入れてあるけど、これが現実にならないとは言えないのが怖い。
「預金封鎖と新円切り替え」は第二次世界大戦直後、昭和21年に実際に日本で行われた事だとか。

「ヘッテルとフェーテル」と同じく、読みやすくわかりやすく書いてあるので、サクサク読めて面白いです。
世の中、用心するに越したことはないってわかる本だけど、
何でも疑ってかからなければいけない殺伐とした社会に生きているんだなーと
思ってしまう本でもあった。
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コメント 4

rudies

マネー・ヘッタ・チャンっていうネームが良いですねえ。

amazonでなか見!検索で出来て
見てみましたが
これは!なかなか面白そうな!!

このノリは好きです。(^_^)b

早速、図書館検索してみたら
2冊ともにありました。読んでみます。
by rudies (2011-08-09 19:55) 

choko

rudiesさん

図書館に2冊ともあったとは良かったです♪
この本、面白いけど、値段の割に薄いんですよね~。

図書館で借りるのが正解だと思います(^^)。
by choko (2011-08-09 21:50) 

ちょび

私も図書館で予約待ち中。2冊ともありました。

帰省中に「マッチポンプ」を書店で見かけましたが、ぐっと我慢(^_^)
by ちょび (2011-08-18 16:24) 

choko

ちょびさん

我慢正解ですv( ̄ー ̄)v!
面白いけど、定価で買ったら、厚さを考えると、
ちと厳しい値段です。

息子さんにも読ませてあげるのがいいと思います♪
by choko (2011-08-18 20:11) 

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