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「世界のとんでもマニフェスト」のり・たまみ著:とんでもマニフェスト、他の国だけじゃなく、日本にも多いんだね [本ノンフィクションいろいろ]

思わずのけぞる!? 世界のとんでもマニフェスト

思わずのけぞる!? 世界のとんでもマニフェスト

  • 作者: のり・たまみ
  • 出版社/メーカー: コスミック出版
  • 発売日: 2011/04/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
7点

「世界中から集めたトホホな公約137連発!」ということで、世界中のとんでもマニフェストを集めた本。

「公約するだけなら問題なし」ということで、「ロリコンを認める」「アルマゲドン世界最終戦争を起こす」
「ロバ向けの福祉政策実施」「東京をおかまのまちに」「死ぬことを禁止」・・・などいろいろ。

「死ぬことを禁止」は、お墓がいっぱいになったブラジルのある市での提案。
これは以前ネットで読んだ気が。
その後どうなったんだろう・・と思っていたら、健康に気を使う市民が増えたとか。

「児童ポルノ所持禁止反対」「ポルノサイト遮断絶対反対」など、エッチ系の公約はかなり多いよう。
ポルノ産業内からこの手の公約を掲げての立候補も多く、割と票が集まったりしてるみたい(^^;)。
「AVからモザイクを無くせ」「性器解放」は日本でのマニフェスト。

「酢は体によいので毎日飲みましょう」(日本愛酢党)などの、当選より、宣伝を狙ったものも。
ロシアの「ビールが大好き」(ビール愛好者党)は単にビールが好きな人の集まりで、
国民の支持も得ていないらしいけど、
ドイツの「全ての仕事なんてクソだ。ビールの無料券を毎日配るので飲んだくれよう」という主張の
「ドイツ無政府主義ポゴ党」は国家の仕組みもちゃんと考えていて、支持もそれなりにあるとか。

「日本の全ての財産は私のもの。人権も私しか持っていない」「長男はあらゆる面で優れている」
「東京をすべて黄色にします」等、日本のマニフェストもかなりバラエティに飛んでます。
政見放送って、たまにとんでもないの放送されるけど、さすがに全部見る根性は無い。
日本の政見放送で印象深かったのは「日本政府を転覆させます」の外山恒一の政見放送でしょうか?
こういうのを放送できちゃうというのも、すごいですね(^_^;)。

「女は働くな、化粧もダメ」(タリバン政権)、「お金は全部没収」(カンボジア共産党-ポル・ポト)などの
ように、独裁政権だと極端な公約がそのまま実施されてたりするのは怖いです。

スイス政府の「すべの国家は敵である」というのは、
永世中立国であるスイスのスタンスがわかる興味深いマニフェスト。
武装中立、国民皆兵の国ですからね。
「永世中立国=平和的」と勘違いしていた学生の頃の私は、
スイスで軍人だと自称する人と話した時、何でスイスに軍??とか思っちゃいまし(^^;)。

とんでも法律で怖いと思ったのはアメリカの「野菜を育ててはいけません」でしょうか。
自分で野菜を育てたり、露天で売ったりしたら密売業者として逮捕、
種を持っているのもダメ・・という法律。
食の安全の為という理由らしいですが、それは建前で「企業保護目的」らしいとか。
もしそれが本当なら、グレッグ・イーガン描いた、企業がこの手のものを独占し、
貧しい人々が喘いでいる未来社会に一歩近づきそうな法律な気が(-_-;)。
昨年上院で可決したという話ですが、詳細はどうなのでしょ??

ちょっと読むと「何だこりゃー!」というマニフェストでも、そのマニフェストについてる解説を読むと、
ちゃんと効果があったりしたものや、別の意図があるもの、
解説を読んでも「何だこりゃー??」なものももちろんたくさんあり、
解説と合わせて読むとより楽しめる一冊でした♪
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コメント 2

コステロ

政見放送はスゴイのがありますよね。赤尾敏とか。
最近のモノでは松下みつゆきが好きでした。

by コステロ (2011-07-28 09:23) 

choko

コステロさん

赤尾敏の政見放送は伝説ですよね~(笑)。
松下みつゆきも話題でしたね。
これを読むと、他にもとんでもない政見放送が、
いっぱいあったことがわかって面白かったです(^^)。
by choko (2011-07-28 17:21) 

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