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「すぐわかる楽しい江戸の浮世絵」文章の中味が中学生向けっぽいのに、春画などの紹介も。 [本ノンフィクションいろいろ]

すぐわかる楽しい江戸の浮世絵―江戸の人はどう使ったか

すぐわかる楽しい江戸の浮世絵―江戸の人はどう使ったか

  • 作者: 辻 惟雄
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 単行本
4点

「すぐわかる楽しい江戸の浮世絵」ということで借りたけど、美術的な視点ではなく、
「江戸の人はどう使ったか」というサブタイトルに主眼を置いた本だった。
この時点で期待外れ。

浮世絵は、当時のファッションを先導し、広告としても使われ、読み物でもあり、プロマイドでもあった。
そんな事が書いてある。

現代と、江戸時代を比較している事が多いのだが、「現代は~」の部分が長すぎ、
文章の半分近くが現代がどうこうで終わっているページも多かった。
また、その「現代は~」の話が、敢えて詳しく書く必要な事が無いことも多く、
現代と江戸時代を比較して、教訓的な事が書いてある部分も稚拙、
対話文で構成されている「浮世絵講座」も子供向けっぽい内容で、
「中学生向け??」と思えてしまった。
でも、かなり露骨な春画なども乗っており、中学生向けとは思えないし。

全体的に、文字が大きく文章量が少ないにも関わらず、
書かなくても良い事がだらだら書いてある印象。

「浮世絵」の紹介も、「ハイセンスな女はお化粧のアイテムにも気を使う」など、
雑誌的なコピーがついていたりして、解説としては役に立たないものが多かった。

春画などの紹介が無ければ、中学生辺りにいいのかと思えたけど、大人が読むには物足りず、
子供が読むには、内容に問題あり・・・という一冊だった。
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コメント 2

コステロ

山岡さんいわく「l浮世絵は究極のエロ本」らしいですよ(笑

ttp://asame3.sakura.ne.jp/3wekmgf7.html
by コステロ (2012-02-02 09:11) 

choko

コステロさん

あはは、浮世絵って春画多かったようですからね(笑)。
ただ、こちらではなく、もう一個紹介した本を読むとわかるのですが、
昔って、性に対しては大らかだったという、今とは違う価値観だったので、
今の視点で見るのとはまた意味が違ってると思います。

by choko (2012-02-02 18:50) 

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