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「しぶちん京都」グレゴリ青山著:京都の「しぶちん」「いけず」「学生生活」いろいろわかるコミックエッセイ [本:コミックエッセイ]

しぶちん京都

しぶちん京都

  • 作者: グレゴリ青山
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
7.3点

京都で生まれ育った著者が描く、京都人の特徴がよくわかるコミックエッセイ。
他に「ナマの京都」や、ガイドブックとしても役立ちそうな「ねうちもん京都」なども出ています。

しぶちんとは、「ケチ」の事だけど、京都の「しぶちん」は、単なるケチとは違った、
奥深い何かがあるのが、この本を読むとよくわかる。

歴史が古く、古い街並や物が残っている京都だけど、それも「しぶちん」ゆえ。
古いものをいかによく見せるか、知恵を絞る、節約大好きなのが京都人だという。
買い物も、どれだけ安くても吟味に吟味を重ね、人から貰ったものは上手に使う。

ただ、タイトルにある「しぶちん」より、京都の「いけず」の話の方が、相変わらず怖いし、笑える。

観光客が着物を着ているのを、京都人がどう見るかというと、
「京都で着物どすか~、えらい勇気どすな~。
着物にうるさい京都人もよーけいてはるのに、嗤われても知りませんえ~」だそうだ(^^;)。

著者は学生時代のバイト先で、出汁の取り方を知らないと言ったら
「味噌汁なんか自分で作らんでもいいようなええとこの家に嫁に行ったらいいんやし」
でもその後に
「せやけどな、ダシのとり方も知らんかったら、その家の人から嗤われるえ~」
とのいけずを受けたという(^^;)。

「嗤われる」のを一番嫌う京都人。
初物を食べないのも「嗤われる」と嫌がるというのを、他の本でも読んだ。

著者が通っていた仏教系商業高校の話も面白かった。
これは京都ならではの話じゃなかったけど。

京都の銭湯、町家、芸者さん見処スポット・・・など、京都の特徴が面白おかしく描いてあるので、
京都独自の文化に興味があるなら楽しめると思います(^^)。
「秘密のケンミンショー」で見る大阪も個性的だけど、京都もかなり個性的なのがわかります。
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