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「六蠱の躯 死相学探偵3」三津田信三著:死相が見える探偵が連続猟奇殺人事件に挑む!ティーン向けなのか?? [本:ホラー&ミステリー]

六蠱の躯  死相学探偵3 (角川ホラー文庫)

六蠱の躯 死相学探偵3 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 三津田 信三
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/03/25
  • メディア: 文庫
5点

三津田信三の「死相学探偵」シリーズ。
1作目「十三の呪」は、薄っぺらい感が強くてイマイチだったんだけど、
同じシリーズの3作目を読んでみました。
2作目読んだかと思ってたら、読んで無かったらしい(^^;)。

皮膚を剥ぎ取られたり、体の一部を切り取られたりする、女性の連続猟奇殺人事件が発生。
死相が見える能力を活かし、探偵事務所を開いている主人公弦矢俊一郎の元に、
刑事から協力依頼が。
インターネットでは、連続猟奇殺人事件の犯人と思われる「六蠱」と名乗る人物が、
5つのパーツを集めて、理想の女性を作る儀式を行なっていると発表する。
俊一郎は、犯人の歪んだ野望を阻止することができるのか??

全体的に、回りくどい言い回しが多い上、説明が多く、ものすごく冗長な印象を受けた。
元々、そういう文体の著者だけど、重い雰囲気を盛り上げる為ならともかく、
もっと簡潔に書けそうな内容でも、くどくどと語られるのには辟易。

ストーリーは、事件自体は猟奇色が強いが、全体的にはライトであっさり。
ホラー要素も少なめで(死相が見える能力ぐらい)、メインはミステリー。
ただ、ミステリーにしては、ストーリーが単純、人物描写も浅い。

ライトな感じなのは、ターゲット読者層が10代だからかな?
そんな感じを受けた。

素材は好みなのに、あまりにも面白くなくて、何度も投げそうになってしまった。
ストーリー的に大きく破綻はしてないので、点数それほど低くしなかったけど
(10代向けと思われたためでもある)、説明と会話ばかりで、緊迫感も無く、単調。
全然怖くないし。
図書館で借りてなかったら、読了できなかったはず(借りたら一応読む)。
前半投げそうになるというのはよくあるけど、ミステリーで終盤でも投げそうになるというのは珍しい。
このシリーズは合わないようなので、もう読むのやめ。
10代なら、猟奇殺人事件が題材の割に重すぎず、楽しめる気が。
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コメント 4

コステロ

私も最近、角川ホラー文庫で、モノスゴイのにブチ当たりました!
「こんなスカタン読んだことねぇ!」ってくらいに壮絶なスカタンで、
一躍「我が人生最高のカス小説」に躍り出ましたね。
本ッッッ当に凄まじいカスなので、是非是非ちょこさんも読んでみてください!

朝松健  『崑央の女王』

読んだら感想聞かせてくださいね(笑
by コステロ (2012-04-16 09:40) 

choko

コステロさん

コステロさんの人生最高のカス小説、「そんなの読むか!!」
と思いましたが、検索してみたら、検索上位は思ったより高評価(^^;)。
なので気になっちゃいました~(笑)。

角川ホラー文庫は、面白いのもありますが、
たまに「販売しちゃダメだろ」レベルのもあるから怖いですよね~。

by choko (2012-04-16 18:38) 

コステロ

「そんなの読むか!!」とは、これまた意外なお言葉!

かつて一晩のうちに何度も『死霊の盆踊り』を観た、と言う経歴を持つ、
ちょこさんなかに眠る、B級好きの血が騒ぎませんか?(笑
by コステロ (2012-04-17 07:56) 

choko

コステロさん

映画のB級・C級・・・・Z級は笑えますが、小説のできが悪いのは、
笑えないので(^^;)。

でも、評価がわかれているところを見ると、ツッコミどころ満載で
面白そうです♪
ブックオフででも、発見したらチェックしてみます(^-^)ノ。


by choko (2012-04-17 20:07) 

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