「失踪日記」 吾妻ひでお [本:コミック]
以前「消えた漫画家」だったかで失踪したと読んだ記憶がある吾妻ひでお。
アニメ化された作品などはあまり好みじゃなくて、不条理日記なんかが好きでした。
失踪したと読んだ時は「どうしてるんだろう?」と少しは気になったけど、その後はすっかり忘却の彼方。
ところが、失踪中の事を描いたエッセイ漫画(という程軽くは無いけど)が出版されていて、思わず読んでしまいました。
最初に「人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いています」と断りがあるが、だからといってリアルじゃない訳では無い。
奥さんとの関係とか(巻末のとりみき氏との対談で少し触れられてるのを見ると、かなり大変な状況にあったらしい)あまりにもドロドロした部分は排除されているようだが、その分、吾妻ひでお本人の生き様が浮き彫りにされている気がした。
最初の失踪、二度目の失踪、そしてデビュー当時~売れている時期の描きたい漫画が描けないという葛藤、アル中になり強制入院させられた事など、内容盛りだくさん(^_^;)で、かなり面白かった。
吾妻ひでおファンの人も、そうじゃない人もお勧め。
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