「くさり-ホラー短編集」筒井康隆 [本:ホラー&ミステリー]
- 作者: 筒井 康隆
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
- 7.5点
筒井康隆の今までの短編の中からホラー系のものを集めた短編集。
筒井康隆に夢中になっていたのは高校生の頃なので、はるーーーーーーーーーか昔の話。「虚航船団 」以降は、あまり読まなくなってもいたので、読むのも久々。収録作品は以下の通り。
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生きている脳
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肥満考
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ふたりの印度人
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池猫
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二元論の家
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星は生きている
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さなぎ
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大怪獣ギョトス
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我輩の執念
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到着
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たぬきの方程式
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お助け
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穴
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怪物たちの夜
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くさり
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善猫メダル
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「蝶」の硫黄島
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亭主料理法
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アフリカの血
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台所にいたスパイ
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サチコちゃん
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鍵
「生きている脳」はかなり印象に残っていた作品だったのだけど、筒井康隆の短編だったのをすっかり忘れていた(^^;)。シュールな「ふたりの印度人」は久々に読んで笑ってしまった。数は多いけど、ショートショートも入っているので、ボリュームは普通ぐらい。
相変わらずカリカチュアされた醜悪とまでいえる生々しい登場人物達が大活躍。ホラーといっても、スラップスティック系、阿鼻叫喚系が多く、あれれ「母子像」と「佇むひと」が無いと思っていたら、この2作は「佇むひと―リリカル短篇集 」の方に取られていました。
筒井康隆とリリカル・・・あまり相容れないものがあるような気がして普通なら買わない気がするけど、この2作が入っているとなるとちと欲しい。「母子像」の方は、リリカル短編集の解説者の小池真理子さんのリクエストだったそうで、やられた~という気もします(^^;)。
「虚構船団」でつまづいてから以降の作品は読んでません。アニメになった「パプリカ」も途中で挫折した。
「日本以外全部沈没―パニック短篇集」は表題作が読みたくなって買ったのですが、いっしょに「佇むひと―リリカル短篇集 」も買ったような記憶が(笑)。
初めて読んだ筒井作品が「お助け」、小4か小5。そんな年頃でなぜ?と自分の事ながら思います。
by ちょび (2007-01-18 11:22)
私は「虚構船団」まで読みました(笑)。当時読むの流行ってたから頑張って最後まで読んだ。
その後は「残像に口紅を・・」ぐらいで、後はほとんど読んでません。
同じ様な感じですね~(^^;)。
「日本以外全部沈没-パニック短編集」は表題作だけ立ち読みしちゃいました。昔読んだ時は、登場人物に違和感をあまり感じなかったけど、今回は年月の流れを感じました。
「リリカル短編集」はちょっと悩み中です。本棚を発掘したら筒井康隆何冊かでてきそうで、その中に「佇むひと」「母子像」が入ってるのはありそうで・・。でも発掘するのが1番難しいです(T_T)もうどこをどうしたらいいのか状態です。
それにしても、最初に読んだのが「お助け」とは凄いですね~(^^;)。
私は順当に「七瀬」だったような気がします。
by choko (2007-01-18 16:15)