「巨船ベラス・レトラス」筒井康隆 [本:SF]
- 作者: 筒井 康隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
7点
久々に読んだ筒井康隆の新刊。
メタフィクションの中で、現在の文学・出版業界批判を繰り広げている。
作家、編集者、そして作中の作家達が小説の中で創造した登場人物達が入り乱れて話は進んでいく。こういう話をちゃんとまとめられるというのは、筒井康隆ならではだろう。
同じ様な文壇系の本として「大いなる助走」があるが、こちらはギラギラしていて苦手だった。なので、この本も苦手かなぁと不安に思っていたけど、そういうのを余り感じず読みやすかった。
作中で述べられているこれからの文学に対する不安・批判には共感できる部分も多い。
筒井康隆が作中で、無断で出版されたと怒っていた本の中に、私の持っていた本が入っていてびっくり。「怖い食卓 」という本だけど、著作権法違反の本だったのか~普通に書店で買った気がするぞ(^^;)。
2007-06-15 07:44
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