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「「猛毒大国」中国を行く」「さらば中国」癌村・エイズ村・・中国の裏の面 [本ノンフィクションいろいろ]

「猛毒大国」中国を行く (新潮新書 267)

「猛毒大国」中国を行く (新潮新書 267)

  • 作者: 鈴木 譲仁
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 新書
7.5点

写真録 さらば中国

写真録 さらば中国

  • 作者: 八木澤 高明
  • 出版社/メーカー: ミリオン出版
  • 発売日: 2008/06/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
7点

2冊とも、2008年出版、5年前の本で、読んだのもかなり前。
感想書いたまま埋もれさせてたけど、今の中国の現状は変わっていない、
もしくはもっと酷くなっていそうな感じなので、サルベージしてみた。

汚染により村人の多くが癌にかかっている癌村、劣悪な環境での売血によりエイズが
蔓延しているエイズ村、少し前テレビでも話題になってた地方から役人の汚職などを
中央政府に訴えに来た人々が集まっている北京の直訴村など、中国は、隠された顔が存在する。

2冊とも、そういう中国の悲惨な現状を取材した本。

「『猛毒大国』中国を行く」は、癌村、エイズ村、土壌や河川の汚染の現状、
村ぐるみで禁止されている薬品を使い食べ物を作っている村、段ボール肉まんの
真相に関する考察、食に関するモラルの低下、地方役人や公安の横暴ぶり・・・
とにかく、とんでもない中国の現状が列挙されている。

中国政府の発表は「順調に進んでいる」なら問題がたくさんあり、
「問題点がある」の場合、既に解決策が見つかっている、悪い情報は
30~40%少なくしてある・・など興味深い見解も。

「さらば中国」は、写真も多い。
うつろな目をした直訴村や癌村の人、売春をする都市部に出てきた若い女性の姿、
成功し金持ちになった人の生活・・今の中国の現状を写し取ろうとしている。
「猛毒大国」・・と同じ様に、危険な取材に挑んでいるが、中国をずっと追っており、
中国の問題点に焦点を絞った「猛毒大国」の著者の書いた内容に比べるとあっさりめ。
でも「コピー製品を作っている工場」と「直訴村」はこちらでしか取上げていない。

また、犬食や、纏足の女性の取材もしており、中国の問題点だけでなく、
消え行く文化にも目を向けている。
纏足の女性の足の写真は、衝撃的。
赤ちゃんの足である。
後で気がついたけど、この著者「ネパールに生きる」(リンク先感想、面白かった!)を書いた人だった。

環境を犠牲にして経済発展している中国。
大気汚染物質pm2.5では、日本でも騒ぎが起きたし、土壌汚染も深刻なよう
「中国の耕地の7割が汚染されている」独紙等)。

日本でも、高度経済成長期に公害問題が起きたけど、中国は、どこまで行ったら対策するのだろうか?
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