「中国雑学団」「中国の変」変な中国いろいろ [本ノンフィクションいろいろ]
6点
7.5点
道のあちこちで人が寝ていたり、想像を絶する形状の建物やトイレがあったり、変なものに溢れている中国。
人々の行動も、これまた不思議。
そんな、中国の不可思議な部分にスポットを当てた本2冊。
「中国雑楽団」は中国経済ジャーナリストという肩書きを持つ著者が書いた本なので、経済や消費、企業などに焦点を当てた本になっている。
一人っ子政策で子供にかけるお金も半端じゃなく、大人物と思うような凝った子供用下着売り場があったり、子供用冷蔵庫がバカ売れしたり。
高額な新築マンションも売れている。
しかし、買った当人は、トイレの使い方がわからず、ユニットバスの排水口に用を足したりしている・・・。
急激ゆえ、どこか歪んだ経済発展を遂げている中国の姿が垣間見える。
中国の経済力が世界的に大きな力を持ってきている事なども、いくつかの事例を取上げ説明している。
ただ、「ネタ話」集なので、どの話も見開き2ページでまとめられてしまっているので、物足りない部分も多い。
また後半は、スポーツネタ、エンタメネタ、など経済とは関係無い話になってしまっている。
この辺りのネタだったら、他の本でも面白いのが読める。
もう少し、専門分野の経済に突っ込んだ話が読みたかった。
「中国の変」は、サブタイトルが「現代中国路上考現学」となっており、中国で見かける変なものにスポットをあてた本。
観光地だけでなく、ちょっと田舎な町なども取上げているし、小ネタとはいえ、数が膨大なので、なかなか読み応えがある。
中国では「の」の字が流行っているとか(「的」という意味で使われているらしいんだけど、「座の銀」みたいに変な使われ方をしているらしい)、バスの車掌のおばさんの恐ろしいほどの強さとか、お約束の衝撃的なトイレとか・・とにかく、中国の変な部分というか、カルチャーギャップをガンガン感じたいなら、お勧めの一冊。
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