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「チャイナフリー」一年間中国製品のボイコットに挑んだアメリカの主婦ライターの手記 [本ノンフィクションいろいろ]

チャイナフリー:中国製品なしの1年間

チャイナフリー:中国製品なしの1年間

  • 作者: サラ・ボンジョルニ
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2008/06/26
  • メディア: 単行本

7点

中国人の血がほーんの少しだけ入っているという著者サラは、1年間中国製品を買わないという実験を行った。
一人暮らしならともかく、幼い子供2人と、夫がいる生活で、お金がたくさんあるという状態でもなく、中国製品無しに挑むというのはかなり果敢な試みだなと、紹介文を読んで感心した。

とにかく、アメリカには、中国製のものが溢れているらしい。
それは日本も同じだけど(^^;)。

食べ物に関しての記述が少ないのは、さすがに食料輸出国アメリカだからだろうか?

ネズミ捕り、サングラス、靴、インクカートリッジ、ランプスタンド・・など、中国製品ばかりでなかなか欲しいものを購入できない著者が、特に困っていたのが、子供の玩具。
玩具の多くは、中国製。
日本もそうだと思う。
ほとんどの玩具が中国製なはず。

毎月毎月、子供の玩具で悩んでいて、逆に、「何でそんなに子供に玩具を買い与える必要があるんだろう??」と文化の違いも感じてしまった。
クリスマスだけではなく、イースターだとか誕生会とかハロウィーンとか、夏に遊ぶためとか、何かある度におもちゃを買い与えている。
クリスマスなんて、「大量のプレゼント」「山のようなプレゼント」が必須らしい。

そして、買ってあげなければ子供が不幸・・・というのが、アメリカ人の根底にあるように思えた。
著者の子供に同情して勝手に玩具を持って来る人までいたりしたし。

買った玩具は次々に忘れ去られているようだし(他の物でも扱いが雑だったりして壊している)、アメリカの大量消費社会の一面を見た気も。

また、物の故障が多く、次々に家電製品などが壊れていく。
ほとんどが、メイドイン中国。

確かに、家でも安く買った中国製の家電関係は、1年~2年(下手すると1年持たない)で壊れている。
でも、何年ももっているものも多い(ほとんど国内メーカーのものだけど-そして古いものほど丈夫(^^;))。
アメリカ人というのは、1~2年で壊れるものをどんどん買い替えていく生活をしているのかな?とも思った。

著者の細々した悩みとか、夫婦間のやりとりとか、共感できない部分は多かったけど(著者は悲観的過ぎる)、それでも彼女の行動は賞賛したい。

著者は、中国が嫌いでボイコットした訳ではないのも、好印象だった。
アメリカ人労働者が中国の安い製品のせいで大量に解雇されているのに、心を痛めていたりもするわけだけど。

この本は、自分と中国製品の付き合い方を考えるよいきっかけになった。

100円ショップができたり、安い家電が手に入るようになって明らかに買い物の仕方が変わっている事に改めて気が付いた。

キッチン用品も、以前は500円~1000円のものを買うのに、いろいろ検討し、悩んで買っていたので、無駄なモノを買うことは少なかった。
今は、100円ショップで、安いからと買い、ほとんど使わずに引出しの中にしまいこまれているものがたくさんあったりする。

あまり実用性を考えず購入し、使いにくかった場合、即違う物を100円ショップで買いなおしたりもしている(ゴムベラを最近3つも買ってしまった・・・・_| ̄|○)。

数ヶ月前、2000円くらいで特売のミキサーを買った。
値段ではなく、置く場所をどうしようか悩んでいて、ずっと買わなかったもの。
ところが買って使い出したらミル付きの方がよかった・・と思うようになった。
そして、つい先日ミル付きのミキサーを2300円ぐらいで買って来てしまった・・・_| ̄|○(新古品の「象印」のもの)。

無駄すぎ・・・・。

実は、ミル付きミキサーを買う前に、「ミル」を1400円で買ってたりもするのだ・・・(>_<)(これがまた使いにくかった)。

安物買いの銭失い

の頻度がここ数年格段に上がっている気がする(近くに100円ショップができたせいもある)。

10年以上前に買ったフードプロセッサーは、当時その手の物は1万前後した為、吟味に吟味を重ねて買ったので、いまだに現役で頑張ってくれているというのに。

でも、安物を避ければいいかというとそうでも無いのが難しい。

安物といえば安物なんだけどセシールの「ランニングシャツ」は、何年も買っていた。
しかし、ここ数年品質の低下が激しく、あっという間に生地がボロボロになって裂けてしまう。

ソックスも、穴があっという間に空く。
じゃぁ、別のところで、少し高いものを・・と350円くらいのを買っても、あっという間に穴が空く物がある。
100円で買ったのと品質が同じ。
350円でいいものがあったりもするんだけど、高い物を買って100円ショップみたいな品質だとがっかりする。

安い物は、早くダメになるのはしょうがないと思うんだけど、それなりの値段なものでも、ダメなものが増えている気がする。

いろいろ思う事はあるけど、この本を読んで、安いからと言って無駄な物を買うのは、なるべく控えようと改めて思った。

文化の違いに違和感を感じるかもしれないけど、自分の消費行動を見直すいいきっかけになる本だと思う。


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コメント 2

コステロ

本の内容とはあまり関係のないところで、
読んで得るものが多かった、と言う感じですね(笑
by コステロ (2008-10-06 06:33) 

choko

コステロさん、鋭い!(笑)

いかにアメリカで売られている商品が中国まみれか・・ってのを検証してる本なのですが、内容の大半が中国製品ボイコットと家族との兼ね合いで悩む著者の心理だったりするので(^^;)。
by choko (2008-10-06 08:13) 

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