SSブログ

「世界の食文化5-タイ」タイ人はインド料理が嫌い? [本ノンフィクションいろいろ]

世界の食文化 (5) タイ

世界の食文化 (5) タイ

  • 作者: 山田 均
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本


6.5点

ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー」「アフリカ」と読んだ「世界の食文化」シリーズのタイ料理に関する本。

このシリーズは、食文化から、その国の歴史や地域性、文化などを紐解く事を目的としている。
先に読んだ2冊が、広域に広く浅く(部分的に深いけど)という感じだったのに比べ、この本は、一冊丸まる「タイ」なので狭く深くという感じ。
しかし、タイ料理は「トムヤムクン」とグリーン・レッド・イエローなどの「カレー」くらいしか知らない私には、深すぎた。

ほとんど解説も無いまま羅列される全く聞いた事の無いタイ料理の数々、まるでパソコンを全く知らない人間が、詳しいパソコン解説書を読んだ状態・・・になってしまった。

構成も読みにくく、何度も名前が出てきた料理の詳しい解説が中盤以降にあったり、最後の章「タイ料理・食材小事典」を読まないと詳細がわからなかったり・・・ほんと、読みにくいパソコンの取説のようだった(^^;)。

ポピュラーなタイ料理(タイ料理店に普通にあるメニュー)は、名前だけどでんな料理かわかるという人向けの本な気がする。

と、読みにくくて大変だったんだけど、「中部」「北部」「東北部」「南部」のタイ料理の特色の解説など、面白い部分も多々あった。

素朴で野趣に溢れた料理の東北部は、中央から離れているせいもあり貧しい人が多く、そこの料理も一段下に見られているとか、マレー半島の影響が強い「南部」は、他の地域とは明らかに異なる特色を持っているとか。

また中国華僑が昔から多かったタイでは、中国系かタイ系かでも食べるものの差が大きいらしい。

辛いが代名詞のようなタイ料理だが、中国系の人は、それほどスパイシーではない中華料理に近い料理を食べているらしい。
逆にタイ人は、刺激の足りない中華料理はあまり食べない人もいるという。

また、ベトナムなど西洋の植民地化を経験したところでは、パンが一般的に食事の中に取り入れられ食べられているのと違って、植民地化されたことがないタイでは(アジアで植民地化されていないのは、日本とタイ だけだよね)、パンを好まない人も多く、食べるとしても「お菓子」「軽食」としてだけのことが多い。

驚いたのは、同じ辛い料理、私の中ではかなり近い料理として認識されているインド料理を、タイ人では嫌っている人が多いということである。

インドのカレーと、タイのカレーは確かに別物だと思ったりするけど(両方好きです)。

タイ料理についてある程度の知識がある人なら、面白く読めると思います。
私は、知識が足りなかった(^_^;)。
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 2

Sanchai

こんにちは。面白そうな本ですね。

>驚いたのは、同じ辛い料理、私の中ではかなり近い料理として認識されているインド料理を、タイ人では嫌っている人が多いということである。

逆もそうだと思いますよ。インド人はタイ料理の辛さが苦手かもと思うことがあります。辛さの性質が全然違うのでしょうね。
by Sanchai (2009-11-26 04:21) 

choko

Sanchaiさん コメントありがとうございます(^_^)。

ブログ拝見させて頂きましたが、インドにお住まいなのですね。
なるほどー、インド人もタイ料理が苦手なのですかw(゚o゚)w!!

外国から見ると同じ東アジアの料理でごっちゃにされてたりする
韓国料理や中華料理、日本人は好きな人が多いので、
その違いにびっくりです。

興味深い情報ありがとうございます(^_^)。
by choko (2009-11-26 07:51) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。